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SEED-IF_4-5氏_54

Last-modified: 2009-03-24 (火) 20:32:16

『ガルガリン』が到着して2・3日後、ネオの率いていた水上艦隊はカーペンタリア封鎖のために出航していった。
「はは、急にいなくなると寂しくなりますな」
ユウナがネオに言った。
「オーブもだいぶ潤ったでしょう。彼らが落としたお金で」
「それは否定しませんな」
「では、私も行かねば成りません」
「御武運を、お祈りしています」
そして『ガルガリン』もネオやスウェンを乗せて宇宙へ旅立っていった。

 

その夜――
ユウナの寝室の部屋が開けられる。
「誰だ! ……お前は、高野!」
「お静かに。落ち着いて。クーデターです」
「なんだと?」
「今ならば逃げられます。お早く。アスハ代表首長の元にもわれらの手の者が」
「わかった」
ユウナはすばやく身支度を整えると、高野の後に続いた。
高野の後に続き、見知らぬドッグの前に出ると、そこにはすでにカガリと、マシマ、彼の息子がいた。
新設されたカガリ近衛部隊……と言ってもまだ十数人しかいなかったが彼らもいた。
「では、皆様にはこれにお乗りください」
「これはなんだ! こんな大きな潜水艦が建造されているなど聞いた事がなかったぞ!」
カガリは叫んだ。
「ユウナ、お前は知っていたか?」
「ああ、ぼくもオーブから出撃する前に彼らから聞かされたのが初めてだ」
「ウナト宰相ですよ」
高野が微笑みながら言った。
「オーブは海洋国であるのに水中用の兵器に関しては奇妙なほど無関心でした。それにウナト宰相は危機感を抱かれていたのです。さあ、この潜水艦――アッドマソグラーに乗ってください!」

 

「オーブ国民の諸君!」
オーブ国営放送――その一言でクーデター軍の発声は始まった。
「諸君は元代表首長ウズミ氏の理想を忘れたのか? 大国の言うがままに兵を出し、兵士を死なせる今のカガリ代表を支持するのか!?」
「我々は、ウズミ元代表の理想を実現するために立ち上がった!」
「たとえ国が焼かれようとも守るべき理想と言うものはあるのだ!」
「我々はカガリ代表を惑わす奸臣を除くために立ち上がったのだ!」
「カガリ代表が正道に戻られれば、我ら自ら縛に付き、クーデターを起こした罪を償う所存である!」
「オーブ国民よ! 我らはここにオーブ救国軍事会議の設立を宣言する! 国民の支持をお願いするものである!」

 

「トダカ一佐……どうしても我々に協力していただけないと?」
アマギはその瞳を眠たそうに、見ようによっては冷たく開き、もう一度トダカに聞いた。
「何度聞いても同じだ! 俺はお前らの仲間にはならん! お前らのやろうとしている事は国を危うくする事にしか見えん!」
「残念です」
アマギは血走った目に幾分かの力を込めると、右手の指に力を込めた。
トダカの体が銃声が鳴る度に跳ねる。
「……行くぞ。俗物に説得と言う時間をかけるだけ無駄だった」
「はっ」
タキト・ハヤ・オシダリはトダカの死体を担ぎ上げると、甲板に上がり、海に放り込んだ。

 
 

「で、どこに行きますか? 代表?」
高野が尋ねる。
「そうだな。まずオーブを取り戻すとなると、アメノミハシラと連絡を取りたい。サハク姉弟と相談せねば」
「宇宙へ行くとなると、カオシュンかパナマだね」
ユウナが答える。
「東アジアは内乱中だろう。と、なるとパナマしかないか」
「そうなるだろうね。とりあえず近いところで大西洋連邦領のハウランド島を目指そうよ。そこから大西洋連邦に連絡しよう」
「ああ、それでいい」
「では、そう言う事で。では、我らが紺碧隊の装備でもご覧になりますかな?」
高野はそうカガリ達を誘った。

 

「これは……大きい!」
水中用モビルアーマー『グラプロ』を見てカガリは感嘆の声を上げた。
「攻撃方法としては機首にフォノンメーザー砲を搭載、7連装噴進魚雷発射管2門、対空ミサイルランチャー2門も積んで、空からの攻撃にも対処できます。クローを装備しており直接攻撃も出来ます」
カガリはそれをいつまでも見ていたいようだった。
が、ユウナが先に促す。
「ほら、カガリ。次もあるようだから」
次にカガリ達が見せられたのは水中用モビルスーツだった。
「水中用モビルスーツ『カプノレ』です。水中用モビルスーツと言っていますがね、実際は上陸作戦でも使えます。オーブを再び取り戻す時に役に立つでしょう」
「真ん丸だな」
「ああ、真ん丸だ」
「かわいい・(ハート)♪」
「あの形態により、水流抵抗が小さく耐圧性に優れ、は非常に高い水中運動能力を発揮するそうです」
「そうなのか!」
「レーザービーム、ソニックブラスト各1基。ミサイルランチャーを8基積んでいます。アイアンネイルはPS装甲製で大抵の装甲に効果があるでしょう」
「彼らは、地中海でのザフト軍との海戦の時にも陰働きをしてくれたんだよ」
ユウナがカガリに説明した。
「こんな、大西洋連合にもザフトにも対抗できるようなモビルスーツが我が国でも開発されていたなんて!」
カガリは素直にはしゃいでいる。
「……これが、半ば神がかりの気のいい悪魔のおかげで整えられたと言う事はお忘れなきよう」
小さな声で高野はユウナにささやいた。
「ああ、判っているよ」
ユウナも囁きかえした。

 

「オーブでクーデターが起こった。どうする? 姉者」
ロンド・ギナ・サハクは姉のミナに聞いた。
「カガリが捕まったと言う情報もないな。もう少し待つか」
「救国軍事会議か。言っている事はもっともらしいが。未だにウズミの言葉を至上とするただの馬鹿だな」
「違いない」
「このままカガリと連絡が取れなければ……降下作戦と言う事になるか。バリュートシステムか。ウナトはこのような事態を予測していたのかな」
「さぁな。ウナトは謎が多すぎる」

 

カガリ達は無事ハウランド島へ到着し、海中ケーブルを使い大西洋連邦に連絡した。
その日のうちに、ジョゼフ・コープランド大統領と話すことが出来た。
「いや、今回の事は私も憂慮している」
大統領は言った。
「中立を謳うだけで、ザフトを支援すると言っている訳でもないので簡単に叩き潰す訳にもいかん。君と早々に話したいと思っていたところだ」
「すまないが、オーブ本国の救国軍事政権の事はしばらく様子を見てもらえないだろうか? できれば同じ国民同士で血を流したくないのだ」
「それはわかるが……」
「地球軍への支援は変わらずやらせてもらうつもりだ」
「と言うと?」
「オーブには宇宙軍があるのだ、コープランド大統領」
カガリは笑った。
「これからの戦いは、宇宙に移る事になるだろう。私も、宇宙に上がるつもりだ」

 
 

  そもそも でうすと敬まい奉るは
  天地の御主 人間万物の御親にてましますなり
  はじめに 天地万物を 創らせたまい
  また土より五体をつくりて人となし
  これ あだんとじゅすへるの二人なり
  ぱらいそに二本の天の木あれば 必ず食うことなかれと
  でうす固く仰せあるを じゅすへる あだんを謀りて
  あだんはまさんの木の実を採りて食い
  じゅすへるはいのちの木の実を食しける
  これより たちまち天の快楽を失い
  あだん その妻えわと下界に追いやられ
  畜生を食し 田畑を耕してまいるべし
  また じゅすへるの子供 死ぬことなく生みふえれば
  でうす これを憂いたまいて 地を開きて
  いんへるのに落としたもう
  その子孫 わずかに人から隠れ住み
  いのとの木の実の功徳にや 死ぬことなしといえども
  でうすの呪い受けたれば 順次にいんへるのに引き込まれ
  子々孫々 地の底に身をもがき
  きりんと参る日まで 苦しみ尽きざるというなり

 
 

「ふむ。アンデルセンよ。オーブはかのマルキオが宿を構えて居った所。奴の痕跡はあるかの?」
老魔法王はアンデルセンに尋ねた。
「は、この度は、ラクス・クラインの手が伸びていると思われます」
「そうか。引き続き監視を怠らぬようにな」
「はっ……。猊下、それは、エビデンス1の写真でありますか?」
「そうだ。ジョージ・グレンもとんでもない物を見つけてきたものよ。これを見つけて喜ぶとは無知とは怖いものよ。……もし生きているこれに出会っていたら、木星探索隊は全滅していたろうにな」
「ではエビデンス1とは……」
「まぎれもなく『星間宇宙を渡るもの』ハスターの眷属、有翼生物バイアクヘーじゃ!」
「なんと!」
「彼らに対抗するにはこちらも相応の準備をせねばの。奴らが地球にやってくる可能性は常にある」
「はっ。ミラージュ騎士団、創設準備は進んでおります。彼らが装備するモーターヘッドの作成も……装備する『インフェルノ・ナパームシステム』も猊下のおかげをもちまして悪霊すら焼く滅ぼす物となりましょう……。しかし、赤い服の男、信用なりましょうか? 彼のおかげでレッド・ミラージュの開発は順調ですが」
「ふふふ。あれは、サンジェルマン伯爵は、少なくとも今は信用できよう。それから、アナキンに対する教育、鈍るでないぞ。彼こそがフォースの申し子、選ばれし者、地球人類の希望なのじゃから」
「はっ」
アンデルセンは深くひざまづいた。

 
 

――どこかの次元の某巨大掲示板――
1 名前:灰田尽瞑[sage] 投稿日:****/01/19(木) 14:29:06 ID:tyB78/2GO
灰田だけど何か質問ある?

 

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:****/01/15(木) 19:29:28 ID:GDyYvAKF0
はよ『覇者の戦塵』の片付けろよ。

 

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:****/01/17(木) 17:28:25 ID:ZYyYvAKF0
次は中国ですね! 期待してます!

 

211 名前:灰田尽瞑[sage] 投稿日:****/02/20(木) 17:02:57 ID:qiX2ZjcX0
とりあえず何支援しよう。オーブに資金と資源は適当に支援した。
安価>>300

 

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:****/02/29(木) 20:30:27 ID:KDyYvAKF0
ガンダニュウム合金作れ。あれならビーム耐性も物理耐性もあるしつぶしがきく。

 

456 名前:灰田尽瞑[sage] 投稿日:****/03/09(木) 21:41:01 ID:k+fsQq6pO
おk、とりあえずガンダニュウム合金作らせる。でも2・3機分しか作らせないよ。あまり作ると面白くないし。
何作る?
安価>>600

 

600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:****/03/15(木) 23:30:33 ID:nwhhk1oj0
ゾック!!!

 

601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:****/03/15(木) 23:31:45 ID:qGWQktcIP
wwwwwwwwwwwwww
これは草を生やすしかないwwwww

 

こうして貴重なガンダニュゥム合金を使ったギナの乗機はゾックに決まったのである……

 
 

「ひっさしぶりの宇宙〜♪」
「嬉しそうだな、ミューディー」
「この月面の微妙な重力がたまんないのよ」
「そう言えばそろそろオーブ艦隊がアメノミハシラから来る時間だな」
「大変よねー。オーブも、クーデターなんて」
「お、あれか?」
1等星の様に光る点が3つ、現れた。それがだんだん大きくなってくる。
「あれは……」
スウェン達は絶句した。
「金キラ金じゃないか……」

 

「よろしく。私がロンド・ミナ・サハクだ」
「弟のロンド・ギナ・サハクだ」
二人は月面アルザッヘル基地の司令官に挨拶をした。
「とりあえずオーブはアメノミハシラに亡命政権を置く事となった。協力はオーブ宇宙軍が変わらず果すので安心して欲しい。どの道、地上はもうそれほど意味がないだろう」
「そうですな」
司令官はにこやかに答えた。
「いくらカーペンタリアが強固に防御を固めていても、プラント本国が攻められれば終わりですからな」

 
 

「オーブが、クーデター……」
その頃、南洋諸島に到着したジェスとミリアリア二人は困惑していた。
「どうしよう?」
「危険、だよなぁ」
「とりあえず、カガリ様はアメノミハシラに逃げたみたい。しょうがないから、ここら辺の取材でもする?」
「ああ、そうしよっか」

 
 

「ふん。暫定代表首長にはワイド・ラビ・ナダガが立ち、わたくし達を新生オーブ軍に組み込むと言う事ですか……」
「はっ。一応の目的は達成できました」
服部が答える。
ラクスはつまらなそうにその報告書を見ていた。前戦役の英雄たるカガリ・ユラ・アスハが代表でなければ、小国オーブのバックアップを受けたとてさほどの効果はない。むしろカガリはアメノミハシラに在り、敵対しているのだ。
ラクスは考え込んだ。
「どうしたのです?」
服部が尋ねた。
「いえ。マスドライバーは全て地球連合の物となってしまいました。このままではザフトは……」
「……一つだけなら、なんとか破壊できるかもしれません」
「本当ですの? それだけでもかなりザフトは楽になるのです。カオシュンは混乱、カグヤは押さえましたし」
「私の最大の力を振り絞る所存です」
「では、SPを100人? あるいはもっと必要ですか?」
「いえ、連中は忍者としての訓練が不充分です。自分一人でやります」
「服部……」
ラクスは服部の手を握った。
「決して、死なないでくださいね」

 
 
 

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