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SEED-IF_94 ◆4x1/ER9Heo氏_第01話

Last-modified: 2008-01-22 (火) 14:04:00

GUNDAM SEED -褐色の破壊者- 第1話-砕かれた平和-

 

久々の仲間達とのゆっくりした昼食は実に有意義だった。
カレッジ内でも、微妙な立ち居位置なオレを受け入れてくれる貴重な友人。
そいつ等と研究室に向かうと、目深に帽子を被った来客がいた。
背はそんなに大きくないが、教授に用事があってきたらしい。
しかし、今日は教授はここにはいないことを伝えると、
がっかりした感じで去っていった。
教授に用事があるにしては不釣合いな背格好だったせいで、何となく印象に残っていた。
その時には、まさかまた会うことになるとは思っても見なかったんだが……

 

それは確か夕方にはもう少し早い時間だったと思う。
研究棟…いや、カレッジ。違う、コロニーの警報が鳴ったのは。
「な、何が起こった!?」
こんないやな感じがするのは生まれて初めてだった。
「わからないよ。でも、ここから離れた方がいいと思う」
突然のことでも冷静に対処出来る辺りはさすがキラだ、と思いながらも、
仲間と一緒にシェルターへ向かった。

 

「くそっ!!ここもいっぱいだ。どうするキラ?」
俺とキラは、まだ空きのあるシェルターを探して奔走していた。
サイやフレイ、ミリアリアは少しでも空きがあるシェルターに押し込んできた。
その時、シェルターとは違う工業区画の方へ走り出すキラ。
「おい?キラッ!どこに……クソっ!」
突然走り出したキラを追いかける。
一応、ここも一人ぐらいならは入れそうではあるが、
だからといってキラを置いていくわけにも行かないしな。

 

「離してください!」
「いいからここに……」
ようやくオレが追いついたときには、キラは昼過ぎに研究室で見かけた子をシェルターに押し込んだ所だった。
「デ、ディアッカ!?どうして?」
「細かい事はいいからよ。目的も果たしたみたいだし、俺らも早く見つけねぇとな」
「……うん。そうだね」
振動と、炎そして遠方に見えるのはプラント……いやザフトのMSジン。
こんな状況になればいやでも分かる。
「クソッ……親父め。もっと分かりやすく書けっての」

 

キラと二人で走り回っているうちにたどり着いた工業区画。
そこには見たこともないMSが横たわっていた。それも3体も。
「も、MS……ザフトのか?それとも連合の…」
思わず呟いた。
「ディアッカ!これ!」
キラが投げてきたのはハンドガン。ここに来る途中でこんなもの調達していたのか。
この臨機応変さはオレにゃ真似できねぇな。
その時、MSの付近から銃声が聞こえてきた。それも複数の。
キラと顔を見合わせると、二人で銃を構え、近づく。
そこにはザフトの制服を着た工兵が、3人。いや、たった今撃たれたので2人。
そして今その一人を撃った連合の制服を着た女性が一人いた。
「民間人!?……早く逃げなさいっ!」
叫ぶ女性。そしてそのスキを見逃さずに撃とうとするザフト兵。
それに気付いた俺はその兵に向かってトリガーを二度引く。
同時に女性の方へ走るキラ。
幸か不幸か、これでも射撃の腕は自信がある。
見事、銃と肩を撃ち抜く弾丸。グレイト。これで犯罪者の仲間入りか?

 

体制を崩した兵に女性が銃を撃つ。
そのまま、キラと一緒に一体のMSへ走る女性。
残るは一人。俺がそちらへ銃を向けると同時に残ったひとりの兵もこちらに銃を向けてきた。
対峙してみると、死とスレスレだというのに思ったよりも恐怖感は無かった。
相手も思ったよりも若い。俺と同じくらいかもしれない。
俺と同じくらい?いや………まさか。
こちらに銃を向けたまま、ヘルメットを取るザフト兵。
その顔を見た瞬間。同時に叫んでいた。

 

「い、イザーク!?お前何してるんだ!?」
「ディアッカ!貴様何故こんな所にいる!」

 
 
 

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