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SRW-SEED_ビアンSEED氏_第48.55話

Last-modified: 2013-12-26 (木) 22:08:33

ビアンSEED 第四十八.五五話  ラッキースケベもほどほどに

 
 

 広々とした空間を甘いバラの匂いを孕んだ白い湯けむりに覆われた浴場の床に、見るだけで吐き気を催すような、あるいは見方を変えればユニークともとれる肉の塊が転がっていた。
 肉の瘤が埋め尽くす顔、かすかに末期の痙攣に震える手足、内出血や青あざで埋め尽くされて、赤と青のまだら模様を描いた肉体。本来は鍛え抜く過程にある成長途上の肉体もであったが、今は見る影も無くズタボロにされていた。
 ディバイン・クルセイダーズ特殊任務部隊クライ・ウルブズの女性陣の入浴の場に居合わせてしまった、若干十四歳の進化するラッキースケベ少年――シン・アスカ。のなれの果てである。
 シンが潜んでいた、というか隠れざるを得なかったと言うか、まあとにかく自分達の裸を見ていた事に気付いた女性陣
 ――アクア・ケントルム、ヴィレッタ・バディム、リルカーラ・ボーグナイン、レオナ・ガーシュタイン、ロンド・ミナ・サハク、シホ・ハーネンフース、ルナマリア・ホーク、ステラ・ルーシェの八名に発見された結果がコレであった。
 なお、シンに制裁とリンチと死刑を足して3.5で割ったような目に遭わせたのは、ミナとヴィレッタとステラを除く五名である。シンの場合、3.5の『.5』の中途半端な部分が、生死を分けたパーセンテージと言える。
 元々の顔の造形が分からぬほど腫れ上がったシンの顔の、真ん中あたりで肉の中に埋もれている鼻孔から、かろうじて呼吸音が聞きとれるから、一応生きているらしい。
 あらわになっていた瑞々しい女肉をバスタオルで巻いて隠した女性陣に極めて乱暴にひっ捕まえられたシン(物言わぬ死体まであと一歩)が、浴場の外に勢いよく放り出され、ごろごろと無残に冷たい床の上を転がり、壁にぶつかって止まる。
 その間もうめき声一つ上げないから、そうとうヤラレたらしい。普段からゼオルートとの訓練やらでかなりの耐久力を手に入れているはずのシンが、グウの音も出ぬほど痛めつけられているのだから、常人だったらまとめて二、三人は死んでいるようなダメージだ。
 憤慨する女性陣の中で、唯一泣きそうな顔でシンの事を心配していたステラが、自分がシンを隠し通せなかったせいだろうか? と豊かな胸の中の幼い心を痛めているのを見てとったカーラが声をかけた。
 流石にステラが絶対的な信頼を寄せるシンを、目の前であそこまでボッコボコのギッタギッタのメチャクチャにしたのはトラウマものだったかも? と今更やりすぎたかと少しばかり反省したからである。

 

「だ、大丈夫だよ、ステラ。シンはけっこう頑丈な子だし、一週間も寝れば元通りになるから。……まあ、ちょっとやりすぎちゃったけどね」

 

 実際の所は普通の人間なら即入院の大怪我である。まあ、この後カーラの言葉よりもさらに短い短期間で全快してしまうため、このカーラの言葉は嘘から出た真となる。これはシンの回復力がいささか人類の範疇を超えているだけの話だ。
 ステラは、本当の妹の様に自分を可愛がってくれるカーラの発言とあってちょっぴり元気を出して、小さく頷いて返した。大好きなご主人さまと離れ離れになってしまい、雨に打たれ震えている子犬みたいで、カーラは思わず抱きしめたくなってしまった。
 濡れて白い肌にぴったりと張り付いたブロンド髪に、不安に揺れる大粒の宝石の様な瞳、はにかむように笑った唇に心配という名のルージュを塗っている。一目で男も同性も心をわしづかみにされそうな、せつなく可愛らしい挙措であった。
 MSに乗っていくつも戦場をくぐり抜けたとは到底思えぬ、あまりに少女らし過ぎる仕草である。そりゃ破壊力も抜群と言うものだ。
 シンは幸せ者だね〜と、そのシンの顔面に腰の捻りが効いた見事な右ストレートをぶち込んだカーラは、うんうんと一人胸の中で頷いた。

 

「そうだね、じゃあ、シンが元気を出すおまじないを教えてあげるよ」
「本当?」
「ホントホント。いつかユウにしてあげようと思って勉強した必殺悩殺テクニックだよ」
「のーさつ?」

 

 悩殺の意味が分からないステラは小首を傾げて?マークを頭の上に浮かべていたが、カーラは思った通りの反応だ、しめしめなどと零しながら自分の持ち込んだボディーソープのボトルを手に取った。
 ソープを掌に取り、適度に泡立てる。健康的に引き締まり活力が中から滲むカーラの褐色の肌に、白く泡立ったソープは艶めかしく映り、手の平から零れ落ちた泡がつっと太ももの内側を流れる様は、流石の紅茶王子もその場で鼻血の一つも垂らすのではあるまいか。
 カーラはステラにもソープを泡立たせて両手を白く彩らせた。

 
 

「そんで、今度は胸を横からこう寄せるの」
「こう?」
「そうそう、へえ〜ステラ結構胸あるね? これからもっと大きくなるかも」
「時々邪魔」
「そっかあ、でもシンに元気を出してもらう為には胸は大きい方がいいからね。で、次は泡をこの胸の谷間に……」
「ん」

 

 二人の豊かな褐色と雪色の乳房四つが、横から泡まみれの手によって寄せられ、出来上がった深い谷間に泡がこすりつけられ、今度は乳房を横から押す手を上下左右に動かし、ぐにぐに、むにゅむにゅと胸と胸とがこすりあい、泡立たせてゆく。

 

「なんだか変な感じ」

 

 とステラ。これでシンが喜ぶのだろうか? という疑問と喜んでくれるといいな、という期待とが半分ずつだ。
なだらかな曲線を描く白い乳房を、更に白い泡がふわふわと覆い隠し、ステラの両手で圧迫され、潰れたパン生地みたいになっていた胸を隠される。
 ぴたりとくっつけられた左右の肉球の間にも密やかに泡が流れ込み、寄せる手を伝った泡が一つ二つと床に落ちている。大粒の瞳をぱちくりさせて、ステラは白い泡に塗れている自分の豊乳を見つめていた。これでなんでシンが喜ぶのかよく分かっていない。

 

「そんでぇ〜次はその胸をシンの背中とか、体の前に押し付けて擦ってあげるんだよ。胸をスポンジとかタオルの代わりにするわけ」
「胸で?」

 

 と、むにゅむにゅと指を拡げて自分の胸を掴み、上下に動かしながらステラが小首をかしげて聞いた。その頂に色づく肉粒を、白い泡が絶妙な範囲で隠し、滑らか曲線をつつっと滑って行く様は言葉にしがたい。
男としての機能を失った老人もその場でへそまで反り返りそうな、性の匂いに満ちた動作を、あどけない無垢な少女としか見えないステラが、自覚のないままに放っているのだ。しかも自分で自分の胸を捏ねまわしている。
 まだ十代半ばほどの少女が自分が何をしているか理解せずに、あまりに淫らな行為に耽るこの光景を見せつけられて箍の外れる音を聞かぬ男はおるまい。

 

「そ。ゆっくり、優しく、押し付けるようでいてさりげな〜くシンの体を洗ってあげれば……」
「そこまでにしてもらおうか。リルカーラ」
「あっ、ミ、ミナ副総帥?」

 

 褐色の肌に白い泡が映える自分の胸で、実演して見せていたカーラが、そのまま五十っセンチほど浮いた。
そのカーラの首根っこをひっつかみ、軽々と持ち上げたのは誰あろうロンド・ミナ・サハクその人である。百九十センチの長身を、古代ギリシャの女神像の様に計算されて尽くしたプロポーションに誇示しながら、その腕力は並ではない。
 流石に最高級のコーディネイトを受けている事もあってか、カーラを持ちあげても指して苦労には感じていないらしく、やや冷たい瞳で縮こまるカーラを見つめる。

 

「え〜と、そのぉ……やりすぎちゃった?」
「やりすぎだ。これでも一応ステラの保護者なのでな。それ以上いかがわしい知識をステラに教えるな」
「……は〜い」

 

 しゅん、と縮こまり反省の色を見せるカーラを、それで許して、ミナは降ろした。それから泡まみれになった胸を見ているステラに向き直り、つとめて優しく諭す。

 

「ステラ、シンに喜んでもらいたいのは分かるがそれは勧められんな」
「どうして?」
「シンも健全な男子、喜びもしようが、それ以上に困るだろう。あれでなかなか自制心のある子供だ。ステラにそのような事をさせたと自分を責めかねん」
「ステラが喜んで欲しくてしても?」
「しても、だ。だから……そうだな。今日リルカーラに習ったそれは、もしシンと結婚したらしてやれ」
「ステラがシンのお嫁さんになったら?」
「あるいはシンがステラの婿になったらな」
「ん」

 

 結婚、という言葉が特に気になったのか、ステラは少し頬を赤らめて体をもじもじとさせた。エクステンデットとしての実験の所為か、ステラの精神年齢は実年齢に比してはるかに幼い。
 その幼い部分が、大好きなシンのお嫁さんになったら、という想像に、少しの恥ずかしさと喜びを感じていた。自分よりも数十センチ高い位置にあるミナの美貌に向き直り、ステラはうんと頷いてから続けた。
「分かった。ミナお姉ちゃんの言う通りにする。シンのお嫁さんになったらシンにしてあげる」
「とりあえずは、それでよい」
 よしよし、と湯の雫に濡れたステラのブロンドを撫でつつ、ミナは心中でこっそり嘆息した。

 

(きちんとした情操教育を一度受けさせないといかんな、これは)