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Seed-Ace_794氏_第01話

Last-modified: 2013-12-25 (水) 23:01:32

第一話『張り子の基地』

2004年9月19日

俺は初めて実戦に出ることになった。
エルジアの工作員に早期警戒レーダーが破壊され、エルジアの爆撃機が領空に侵入したのだ。
数分後にはアレンフォート飛行場を通過し、さらに最後の砦であるノースポイントを攻撃するらしい。
お世辞にも総司令部は守りが堅いとは言えず、防空火力は無いか、あってもせいぜい対空砲ぐらいだろう。
他の戦力も再編成中(俺やハイネがこの部隊に来たのもその一環らしい)であり、
ノースポイントを守れるのは俺たちしかいない。爆撃機を行かせるわけにはいかない。
空母に乗っている戦力(無論彼らも空軍だ)と合流し、迎撃に向かうことになった。

「こちらAWACSスカイアイ、聞こえるか?」
「こちらヴァイパー1、聞こえている」
「こちらオメガ1、感度良好だ」
「こちらレイピア1、OKだ」
「こちらメビウス1、こちらも異常は無い」

管制官の声が聞こえる。それに各部隊の隊長が答える。いよいよ実戦だ。
見ると、空母から上がった組(オメガとメビウスだ)の機体の一部は爆装したままだ。
隣に並んだメビウスの輪のエンブレムをつけた機体―遠目にはリボンに見える―は爆弾を投棄した。
確かに、空戦には要らない重りだ。しかし爆装していても、対空兵装には余裕がある。
F−4はタイガー兇箸魯撻ぅ蹇璽匹領未老紊違うようだ。

「了解した。貴君らはこちらの管制下に入った。間もなく爆撃機が見える、全機撃墜しろ
 全兵装使用自由、交戦を許可する」

交戦を許可された俺たちはスピードを上げた。すぐに爆撃機が見えてくる。

「敵機視認。爆撃機はTu−95、ベアだ」

ベア・・・資料館で調べた限りでは古い機体ではなかっただろうか。
こちらも相手のことは言えないが。

「こちらオメガ1。俺たちとメビウス1で爆撃機を担当する。護衛機は任せた」
「こちらヴァイパー1、了解だ。レイピア1、異論は無いな?」
「了解だ。撃ちもらすなよ、戦争が今日終わっちまうぞ!」

隊長はすばやく指示を飛ばす。

「ヴァイパー2、俺について来い。左側の護衛機をやる。3、6、7右側は任せた。
 レイピアは二組目の爆撃機の護衛機を。こちらは任せろ」
「了解だ、レイピア隊、いくぞ!」

F−4の部隊より先に交戦に入る。敵機はMig−21だ。
その間にも次々と交戦のコールがかかる。

「ヴァイパー1、エンゲイジ」
「ヴァイパー2、エンゲイジ!」

すでに隊長たちは交戦していた。こちらも攻撃に入る。

「ヴァイパー7、エンゲイジ!」
「ヴァイパー6、エンゲイジ!」
「ヴァイパー3、エンゲイジ!」

敵機へロックをかける。ハイネもやっていたようだ。

「捕まえた!ヴァイパー6、フォックス2!」
「ロックした!ヴァイパー3、フォックス2!」

敵機目掛けてミサイルが飛んでいく。そして命中。

「スプラッシュ1!やったぜ!」
「ヴァイパー3、スプラッシュ!」

お互いにこの戦争での初戦果をあげたようだ。この戦闘の間に攻撃隊は爆撃機に接近していた。
他に護衛機がいないと判断していたヴァイパー7はすばやく攻撃隊のバックアップに回る。
こちらも爆撃機を狙う。

「オメガ1、エンゲイジ!」
「メビウス1、エンゲイジ!」
「オメガ11エンゲイジ!」
「メビウス1、スプラッシュ!」

メビウス1は爆撃機を撃墜する。
オメガ1はミサイルを発射する前に後尾機銃で攻撃され、撃墜できなかった。
再度攻撃しようとする間に俺が爆撃機の後ろに付く。
それを確認したオメガ1は、僚機と共に先の爆撃機を狙いにいく。
その間にも聞こえるスプラッシュのコール。レイピア隊もうまくやっているようだ。
さらにメビウス1のコールも聞こえる。二組目をやっているらしい。
後ろに付いた俺に向かって機銃が撃ってくる。すばやくバレルロールして回避し、その隙を狙う。

「ヴァイパー3、フォックス2!」

ミサイルが爆撃機に迫る。右主翼に命中した。まるで鉛筆のように主翼を折られた機体は
海面に落下していく。

「ターゲットは市街地を爆撃中」

スカイアイの冷静な声が響く。無関係な人がいるのに、市街地を爆撃するなんて!
二組目はすでに全滅していた。三組目はアレンフォート上空に到達、滑走路に被害が出たらしい。
俺は怒りに任せて敵機に向かう。目の前では護衛機との戦闘が繰り広げられている。

「ヴァイパー1、スプラッシュ3」
「ヴァイパー2、フォックス2!・・・命中!敵機を落とした!」
「オメガ4、7時の方向に敵機!」
「オメガ11、援護にまわれ!」
「俺がやる!ヴァイパー7、フォックス2!・・・スプラッシュ!」
「レイピア4だ!メビウス1、そっちにいったぞ!」

爆撃機を攻撃しようとしていたメビウス1を敵機が狙う。
俺はその敵機を狙う。その途中に、アンダーソンクレーター上空を通過した。

『これが、ユリシーズの欠片の爪痕・・・』

元の世界ではなかった恐怖に震える。堕ちたとき、そこにいた人々は何を思ったんだろう。
俺は考えるのをやめ、攻撃する。

「邪魔をするな!」

スピードを落とさずに接近し、機銃で攻撃する。
バルカン砲が火をふき、20ミリの弾丸が敵機を引きちぎる。

「メビウス1、フォックス2!」

メビウス1はミサイルを発射。命中を確認せずに鋭く旋回、残った一機を機銃で撃ち落とす。
俺はそのすばやさ、鋭さに目を奪われた。

「こちらアレンフォート。爆撃機の撃墜を確認。撃墜したエースは誰だ?礼を言っといてくれ!」

飛行場から通信が入る。どうやら大きな被害はでなかったようだ。
陽気なヴァイパー7が歓声を上げる。

「よっし!お仕事は終わりだ!お家へ帰ろう!」

初めての実戦を勝利という形で収め、基地に帰還した。
その後は朝までどんちゃん騒ぎ。俺は騒ぐハイネから逃げ出して、メビウス1のところに行った。

「なぁ、最後のアレ、すごかったな」
「そうか?・・・君はヴァイパー3か。援護ありがとな」
「シンでいいよ。飛ばないうちは・・・っ!」
「シン!お前もこっち来て飲め!」

ハイネが襟を引っ張って引きずる。く、苦しい・・・・

「ちょっ、ハイネ俺未成年!それに息が・・・・」

メビウス1はそれを見て苦笑い。酒は飲まなかったものの酔っ払ったハイネを部屋に連れ帰る羽目になった。

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