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Seed-Crayon_3-384_2-1

Last-modified: 2008-06-18 (水) 22:25:43

ある愛の物語(シン編)・第1話
 
シン 「はぁ〜〜〜…」
しんのすけ(以降しん)「何ため息ついてるの?シン兄ちゃん」
 
 いきなりうつむいたシンの顔を覗き込むしんのすけ
 
シン 「!!?あ、あっはあ、何だしんちゃんか…脅かさないでくれよ…」
しん 「何だ?悩みでもあるのか?ならオラが相談にのるぞ」
シン 「まぁ悩みは悩みなんだけど…」
 
 何故か落ち着かないシン
 
しん 「はっは〜〜んさてはシン兄ちゃん…恋ですな?」
シン 「!!?ど、どうしてそれを!?」
しん 「オラを誰だと? 恋多き5歳児しんのすけだぞ!
    シン兄ちゃんのわかりやすいリアクションなら一発だゾ!!」
シン 「ははは…(苦笑)」
しん 「ほらシン兄ちゃん、ど〜んとデカ腹に乗ったつもりでオラに話してみろ!」
シン 「それを言うなら大船だろ」
しん 「そうとも言う〜〜ほら早く話して、話して!」
シン 「…実は昨日、みさえさんに買い物頼まれた時の帰り道に…」
 
 〜回想〜
 
シン「え〜と人参、ジャガイモに玉ねぎ、お肉と…
   もう買うものはないかな?今日はカレーかな? いや肉じゃがの可能性も…フガ!!」
 
 何かにぶつかったのか、シンはアスファルトに倒れた。
 しかし彼の目の前は真っ暗で、シンは状況を飲み込めなった…
 
シン 「ふ…ふぐ、何だ?この柔らかいモノは…」
???「きゃ〜〜〜〜!!!!」
 
 シンは女の子の声を悲鳴を聞くとともに、彼女にドンと突き飛ばされた。
 
シン 「!!?えっ何々…あっ!まさか…」
女の子「…えっち」
 
 そう。彼は彼女の胸に顔をうずめていたのである。
 
シン 「あ、あはhあ…ち、違うよ!!誤解だって!!…!!!!」
 
 慌てふためきながら彼女の顔を見た瞬間、シンの体内を電気が走った…一目ぼれである。
 
女の子「フンだ!!」
 
 そういうと彼女はそそくさとその場をあとにした…
 シンは誤解を解くことができないまま、その姿をただただ呆然と眺めていた…
 
〜回想終了〜
 
シン 「てな具合で…」
しん 「…シン兄ちゃんのスケベ〜、羨ましいゾ!!」
シン 「い、いやだから違うんだって!!」
しん 「まぁまぁそんなムキになるなって(笑、で、お名前は聞いたの?」
シン 「いやそんなことできる状況じゃ…」
しん 「う〜〜ん。じゃあ、手がかり無しですな、オラにはどうすることも」
シン 「えっ!?ちょ、ちょっと」
しん 「けど、心配ないぞ!オラが取って置きの人を紹介するゾ!」
シン 「取って置きの人?」
しん 「ほ〜らそうと決まったら早速行くゾ!!」
 
 ――珈琲店『砂漠の虎』――
 
 〜チャリチャリチャリ〜
 人が入ることを知らせるベルが、その古ぼけた部屋にこだまする。
 
アンディ「いらっしゃい〜〜お、しんちゃんじゃないか!?久しぶりだな〜」
しん  「アンディおひさし〜!今日もガラガラだねお店」
アンディ「ほっといてくれ(苦笑。ん?しんちゃんの隣にいるのはもしや…」
しん  「そう、オラの兄ちゃんだゾ」
シン  「は、初めまして…」
アンディ「お〜〜そうか、そうか君がしんちゃんの…で、どうした?こんな時間に」
しん  「ほら、シン兄ちゃん言った言った!!」
シン  「あ、あぁ。実は相談にのって貰いたい事が…」
 
 その瞬間、アンディの顔付が変わった。
 
アンディ「相談…その話詳しく聞こうじゃないか、ほら、そこのカウンター席に」
 
 〜さっきの回想話のことを話す〜
 
アンディ「ほうほう…要するに、一目惚れした彼女に謝りたい…と。そういうことかな?少年?」
シン  「は、はいけど彼女がどこの誰かも…」
アンディ「いいね〜〜〜青春してるね〜〜〜で、どんな感じだった?彼女」
シン  「え、え〜と髪は金色で、目はクリッとしてて…」
しん  「それで?それで?」
シン  「あと、なんかおしとやかで…あ〜なんかこうもう言葉じゃ!」
アンディ「そこまでべっぴんさんとはねぇ〜僕の創作意欲もそそられるよ」
シン  「えっ?『創作』?」
しん  「大丈夫、大丈夫。アンディに任せておけば大丈夫だぞ〜」
アンディ「少年、ちょっと待っていてくれよ。すぐ作るからな…え〜と髪は…」
 
 そう言うと、アンディはシンが先程言った彼女の特徴を反復しながら幾つか珈琲豆をチョイスし、配合少しづつ変えながら、専用の機械で豆を挽き始めた…
 珈琲の香りが店内を満たしてゆく…
 
………
……

 
アンディ「ほ〜ら出来たぞ少年。僕の特製珈琲だ。ほら遠慮せずに飲みたまえ」
シン  「は、はぁじゃあいただきます…!!…美味しいです!!」
アンディ「そうか、そうか!!少年よかったな!!じゃあ、相性はばっちりだな!」
シン  「????」
しん  「アンディは珈琲占いの天才なんだぞ〜よかったな、シン兄ちゃん!」
アンディ「そう言う事だ、少年。私の珈琲がそう言ってるんだから間違いない!」
シン  「はぁ…(珈琲と相性の因果関係がわからない…)」
 
〜その後店を出るとき〜
 
シン  「じゃあ今日はこれで… どうもありがとうございます」
アンディ「いやいや〜いいんだよ、別に。…あ、少年。あと1つだけ」
シン  「何でしょうか?」
アンディ「勝って来い!!」
シン  「…は、はい!!」
 
 アンディの激励を受けたシンは、彼に深々と頭を下げ、しんのすけとともに店を後にした。
 
………
……

しん 「どう?シン兄ちゃん。なんかいけそうか?」
シン 「ま、まぁね(苦笑。けどまた会えるかどうか判らないし…珈琲占いって」
しん 「っも〜う、そんなんじゃ会える運も逃げちゃうぞ〜もしかしてここでばったり…ん?」
シン 「どうしたしんちゃん?何かいた…か…」
 
 二人の目の前には幸か不幸か…シンが言った特徴と合致した…あの女の子がいた…
 
しん 「シン兄ちゃん…あの子、もしかして…」
シン 「あ〜…」
女の子「…あの…昨日は…ごめん…」
 
 あまりに突然なことに状況が飲み込めないシンは、彼女の言葉で目を醒ました。
 
シン 「ぼ、僕もその…君の…」
女の子「いいの…わざとじゃないのわかってるから…」
 
 気が付くとしんのすけは二人の雰囲気を察したのか、いつの間にいなくなっていた…
 
シン 「オ、オレ、シン…シン・アスカって言うんだ!!君は?」
女の子「…ステラ…」
 
 ――二人はこうして出会った…珈琲占いの勝利である――
 
 
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