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Seed-Crayon_4-144

Last-modified: 2008-06-20 (金) 17:06:16

大原四十郎(以降四十郎)「さて、一段落ついたし、散歩にでもいくか」
 
(四十郎、散歩中)
 
四十郎 (おや?あそこを歩いてるのはななこか?いやあ本当に立ち姿も奇麗に、大きくなって……ん!?)
 
ななこ 「そうなの」
イザーク「はい、何処を探しても取寄せになるという話で」
ななこ 「そうして探してくれる人がいるって、嬉しいわね」
 
四十郎 (な…なな、ななこ!!何故男なんかと歩いてるんだ!ん?あいつは……
     ウッ…まだ早すぎる!ななこはまだ子供だ!……まだ大学生だ、
     そんなよく解らん奴なんかとの交際は絶対認めん!認めんぞ……グスッ)
 
〜喫茶『砂漠の虎』〜
 
アンディ「おや、大原さん!」
四十郎 「やぁ、マスター。いつものを頼む……」
アンディ「今日は少し疲れてらっしゃる様ですが、また締め切りですか?」
四十郎 「ああ、原稿の方は上手くいってるんだが……さっき、娘が男と歩いてるのを見てしまってね」
アンディ「おやおや」
四十郎 「その男と言うのが、前に道案内をした奴だったんだよ。
     なかなかきびきびとした動きで…何処となく若い頃の父を思い出す感じだった。
     まあその辺りは良いんだが、容姿が奇妙でね、あの若さで白い髪、その上おかっぱ頭ときた。
     髪の色は生まれつきなのかもしれんが……とにかく、ななこに変な虫が付くのは許せん!」
アンディ「でも歩いてる所を見ただけなら、
     お付き合いしてると決め付けるには早いんじゃないでしょうかね?」
四十郎 「ああ、まあそうなんだが……」
 
クルーゼ「ちょっと失礼するが、その男、私の知り合いかもしれん」
四十郎 「(仮面!?まあ良い。この際気にしてられるか。情報収集だ、敵を知らずば…だ)
     ……宜しければ、お話を伺っても良いですかな?」
クルーゼ「その男は多分私の元部下だ。そんな格好の奴は滅多にいないから、きっとそうだろう。
     ああ見えてもZAFTの赤服……エリートで、隊を率いる程の実力を持っている。
     なかなか仲間思いのところもあってね。腕も立つし、悪い奴では無い」
四十郎 「若そうに見えたが、もう職に就いているのか……(しかし”隊”って何だ?)」
アンディ「良さそうなお相手で良かったじゃないですか」
四十郎 「なっ!まだ認めていないぞ!私の娘と付き合うなど、百年早い!」
ダコスタ「まあまあ、落ち着いて下さい……これ、サービスです」
四十郎 「ああ、ありがとう、ダコスタ君……
    (彼氏です、なんて連れてこられたらどうしよう。ななこ……)」
 
(ななことイザーク、店に入ってくる)
 
ななこ 「あ、いたいた。お父さん、この人がね」
イザーク「あ!……先日は道案内有難うございました。私はイザーク・ジュールと言います。あの……」
四十郎 「いや、だめだだめだだめだ!交際など認めんぞ!」
ななこ 「何言ってるの、また早とちり?この人はさっき本屋さんで会ったばかりよ。
     お父さんのファンで、豪快シリーズの三番目のやつを探してるって。
     お父さん、最近此処に入り浸ってるから、居るんじゃないかと思って連れて来たの」
イザーク「あの、先日の道案内、本当に助かりました。あの後、無事に図書館まで着いたんですが、
     そこで『七人の豪快』を見つけまして……
     道案内して頂いた方があの本の著者とは、本当に嬉しいです」
四十郎 「ああ、そうか……しかしあの本に目をつけるとは、若いのになかなか」
クルーゼ(……運命的、というやつかな)
 
イザーク「……ん?あれ、隊長? クルーゼ隊長じゃないですか!!」
クルーゼ「やあ、久しぶりだね。何年ぶりかな?」
イザーク「お久しぶりです!」
 
(今度はしんのすけが来た)
 
しん  「ほほ〜い、よっ!アンディ!いつものを頼むゼ!あは〜」
アンディ「よっ、しんちゃん、渋めのカルピス一丁!」
しん  「おやおやおや?そこにいらっしゃるのは、お義父さんではないですか!
     それにななこおねーさ〜ん…の隣になんでイザーク兄ちゃんがいるの?
     さては周りに差をつけようとして狙ったんだな!?ななこおねいさんは絶対に渡さないぞ!」
四十郎 「お前にお義父さんと言われる義理は無いわっ!全く……」
イザーク「何を言ってるんだ? 俺は案内して貰っただけだ!全く、いつもいつも困った奴だ」
四十郎 「……イザーク君と言ったかな? 君とは何だか気が合いそうだ。此方へ座りなさい。色々話がしたい」
イザーク「あ、有難うございます!(ぃやったぁぁぁぁああ!)」
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
クルーゼ「この店も賑やかになってきたな。バルトフェルド君」
アンディ「お陰様で……おや?しんちゃん、その隣の方には何を出せば良いんだい?」
しん  「だってさ、レイ兄ちゃん、何がいい〜?お勧めはね〜、色々あって困っちゃう〜」
クルーゼ「レイ!?」
レイ  「……!?……ラウ!!本当に、ラウですか?」
クルーゼ「ああ、私だ……こんなに大きくなって」
レイ  「ラウ……」
しん  「あれ?レイ兄ちゃん?泣いてるの?」
クルーゼ「しんちゃん、だったかな。私達はこう見えても……親子でね」
しん  「ほうほう、生き別れの家族が再会したって感じですな…ん〜でも本物?仮面してたらわかんないぞ」
 
(クルーゼ、無言で仮面を外す)
 
しん  「おぉ〜!!見事にクリソツ!ソーセージみたい…」
クルーゼ「……双子という意味かな?まあそれでも良い」
しん  「じゃあ仮面がないほうがいいゾ。
     よくわかんないけど、家族の前で、本当のことを隠すのはよくないって前に父ちゃんがいってた。
     ん〜でもそれ、アクション仮面みたいでカッコイイね」
クルーゼ「……そうか。じゃあこれは君にあげよう」
しん  「いいの?ホントに?」
クルーゼ「もう必要ない。それに、レイに会わせてくれたお礼だ」
しん  「ワーイ、ありがとう!レイ兄ちゃんのお父さん」
 
 
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