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Seed-Crayon_4-569

Last-modified: 2008-06-24 (火) 21:48:12

サイ・アーガイルの死亡遊戯
 
〜アー区エンジェル派出所〜
ナタル「カガリ巡査…ちょっといいか?頼みたいことがあるのだが…」
カガリ「ど、どうしたんですかナタル部長。目が座ってますよ?」
ナタル「たしかカガリ巡査のお父上は、警察のお偉方だったな?そこで…」
 
・・・・・・・・・
 
カガリ「え、えぇぇぇぇぇ?!そ、そんな、無理ですよ!!」
ナタル「頼む、同じ女なら…今の私の気持ち、分かってもらえると思うのだが。もし、だ。アスランが…」
カガリ「う、うう…た、確かに私だってそんな目にあわせられれば…わ、わかりました。出来るだけやってみます」
ナタル「そうか!頼まれてくれるかカガリ巡査!
    ふ、ふふふ、待っているがいいサイ・アーガイル。女に恥をかかせた罪は重いのだということをすぐに教えてやろう…」
カガリ(こ、怖い…!うまくコトが運んだらどうなるんだ…?)
 
ー数日後・かすかべ警察署ー
サイ 「どうしたんですかナタルさん、いきなりボクをこんな所に呼び出して…」
ナタル「ふふっ。いやなに、サイにいい就職先を紹介してやろうと思ってな?」
サイ 「え?何を…(カッ)うわ!なんだいきなりライトが?!」
 
???「バジルール巡査長、その男か?」
ナタル「そうです、ウズミ警視正。多少軟弱かもしれませんが、磨けば光る素材かと!」
ウズミ「よかろう。貴官の要望どうり、私が指名した5人の猛者(もさ)をその男がことごとく倒したら、
    特例で警官にすると約束しよう!心してかかるがよい!!」
ナタル「よし、がんばれサイ!みごと警官になれれば私の派出所に配属される、おまけ付きだぞ!」
サイ 「な、な、な、なんなんだこれわぁーーーー!?」
 
・・・・・・・・・
 
ナタル「これはかすかべ警察署の秘密施設、通称「かすかべの塔」だ。
    全部で5階あり、それぞれの階におまえの対戦相手が控えている」
サイ 「ブルー○・リーの死○遊戯ですか?どうして僕がこんなことを…」
ナタル「ええい!うだうだ言ってないでさっさと行け!急な話だったからな、手荷物を持っていくことぐらいは許してやる」
サイ 「う、うわ!尻を蹴っとばさないでくださいよ!」

ギイィィィ……
 
【1階】
サイ 「うわ、暗いし、ほこりだらけだ…おーい、誰か居ませんかー?」
???「ふっふっふっ…待ちくたびれたぜ!サイ!」
サイ 「お、お前は!……えーと…その…あの…そうだ!トールだ!いやー久しぶりだな。お前」
トール「…素直に『誰だっけ?』って言われた方がまだマシだったような気が…
    ま、まあいい!この上には行かせないぜ、勝負だ!
 
    ……遊○王カードで」
 
サイ 「ゆ、遊○王カード?そ、そんなんでいいのかよ!」
トール「まあ俺さ、争いごとが嫌いだろ? 上からの命令でこんな役やってるけど、お前とケンカなんかしたくねえし。
    ほい、サイのデッキ」
サイ 「そりゃそうだけど…ま、いいか。これで負けてやればこんなワケの分からんコト、やめられるし」
トール「言っとくけど俺は強いぜ?いくぞサイ!」
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
サイ 「……んじゃ、クリボーで直接攻撃」
トール「ぐわあぁぁぁ…これで13連敗かあ…なぜだよ!サイに渡したクズカードのデッキじゃ勝てるわけないのに!」
サイ (おまえが弱いだけじゃないのか…?こっちは負けたいのに、やれやれ…)
トール「くう、俺の負けだ…さすがはサイだ。1階は通してやる!さっさと2階へ行け!」
サイ 「あ、ああ…(はあ、まだ続くのか…)」
トール「だが油断するなよ?2階の番人はものすごく強いぜ?サイに勝てるかどうか…」
サイ 「う…イヤなこと言うなよ」
 


 
【2階】
???「よく1階を勝ち抜いた。次はかすかべ機動隊所属、レドニル・キサカが相手する!」
サイ 「…こんな筋肉ダルマを相手にどう勝てって言うんだよ…」
キサカ「問答無用!行くぞ!」
サイ 「う、うわっく、くるなあ!」
 
ぺちっ(やみくもに振り回したパンチがキサカに当たった)
 
キサカ「うぐおおお!なんという強烈な一撃!や、やられたぁ!」←棒読み
サイ 「…はい?」
キサカ「頼む。そういうことにしといてくれ。ウズミ様には大恩があるが、
    バジルール巡査部長の依頼を受けたカガリ様の願いも無視できんのだ…」
サイ 「は、はあ…(なんか…出来レースの予感が…)」
キサカ「だが…さすがに3階にいる相手には、君は勝てないだろう。なんといっても”かすかべ最強”だからな」
サイ 「か、かすかべ最強?一体、どんな恐ろしい相手なんだ?…」
 


 
【3階】
???「ふ、待ちくたびれたぜ。若いの」
サイ 「あ、あなたはま、まさか!……って、誰ですか?」
???「(ガクッ)そういや初対面だったよな。どーも初めまして、私こーいう者です(と言いつつ名刺を差し出す)」
 
サイ  「『双葉商事営業係長、野原ひろし』…たしか…キラの知り合いがお世話になっている方、ですか?」
ひろし 「ふ、そのとおり…3階はこの野原ひろしと!」
みさえ 「私もいるわ!」
しん  「おら、しんのすけだぞー!」
ひまわり「たー!」
シロ  「ワゥ!」
野原家 「野原一家が相手だ!」
 
サイ 「うっ…一対一じゃないんですか?!」
ひろし「俺たちは4人と1匹で『1人』なのさ…家族だからな!
    決してみさえの駐車違反を取り消してもらう、という条件に釣られて君と戦うんじゃないぜ!」
サイ (釣られてるじゃないか!…思いっきり!)
しん 「ナタルお姉さんを泣かした悪者めー!まずはおらが行くゾ、たー!」
サイ 「うわ!…(しんのすけの飛びゲリがサイが持ってたバッグに当たった)
    ああ!、バッグの中のみんなのおみやげが…」
しん 「…おお?おーー!これはおらがずーっと前から欲しくかった幻の『カンタムロボひみつ大百科』だゾーー!!」
サイ 「あ、それ神田の古本屋で何気に買ったヤツ…」
みさえ「まあまあ!高級化粧品がこんなにたくさん?!」
サイ 「フレイのために買ってきたヤツだけど…」
ひま 「たー!えへへへへ…(イケメン俳優の写真集を勝手に見てにやついてる)」
シロ 「……(高級ドッグフードをもの欲しそうにみつめている)」
サイ 「……あの、それ良かったら差し上げましょうか?」
ひろし「おい、みんなそんなもんで買収されるなよ!こうなったら俺1人でも…!」
サイ 「東京で先行発売された双葉ビールの新製品1ダースあるんですけど、どうです?」
ひろし「……ま、まあしょうがないかなあ、なあみんな!」
みさえ「こんないいものもらっちゃったしねえ?」
しん 「サイ兄ちゃんはいい人だとおもうぞー!」
ひま 「たー、たー!」
シロ 「ワウ!」
 
サイ 「じ、じゃあ上に行かせてもらいます…(なんだったんだ?一体…)」
しん 「がんばってねー」
 
 サイ・アーガイルは知らなかった。野原一家が敵にまわせば春日部最強の存在だという事実を…その野原家との戦いを避けられたサイは類まれな強運の持ち主なのだが、本人にその自覚は無かった…
 


 
【4階】
サイ 「さて、4階の相手は…」
???「やめてよね。僕が本気になったら、サイがかなうワケないだろ?」
 
サイ 「げえぇぇぇっ!キラ?! 4階の相手はお前か…キラ!」
キラ 「僕だってこんな野蛮な事したくないけどしょうがないよね。
    サイが掛かってくるのが悪いんだもの、僕は悪くないよね。」
サイ (くっ…キラはいつだってそうだ被害者ズラして俺の大事なものを奪う!
    それで不可抗力だの僕だってこんなことしたくなかっただの言って泣いてごまかして…
    くそ!もうこんなヤツに負けてられるか!)
キラ 「カガリに頼まれてこんな役を引き受けたけど、すぐに終わっちゃうかな?ふふ…」
サイ 「(たしかにまともに戦ったんじゃキラには勝てない!何か策は?…)そうだ!たしか…」
キラ 「バッグの中に武器でも入っているの?いいよ、使っても。素手じゃ僕にとても敵わないだろうしね」
サイ 「(…あった!これなら…)いい気になるなよ?キラ!今日こそ俺はお前を超える!行くぞ!(ダッ)」
キラ 「(ダッ)甘いよサイ!隙だらけだ!」
サイ 「くっ…キラァァァ!これを見ろぉ!!」
 
 2人の拳が当たる距離まで接近したサイがキラに突きつけた物は…キラがラクスに《ピー》されてる写真だった……
 
キラ 「ひい!…ち、違うんだラクス!僕は何も…フ、フレイとは春日部で再会したのが嬉しくてつい…
    い、いや、そんな事はしてないよ!…
    ラ、ラクス?なにその工具箱…や、やめて…いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
サイ 「ゴン!(木槌でキラの後頭部を殴って気絶させた)……ふう、前に隠し撮りしたこの写真がここまで効くとは…
    よほどキラにとって思い出したくない、凄まじい思い出がこの写真にはあるみたいだな…
    少し、気の毒なことしちゃったな…許せよ、キラ」
 


 
【5階】
サイ 「さて、次で最上階か。最後の相手はやっぱり…」
ナタル「もちろん私だ!(柔道着をビシッと着こんで仁王立ち)」
サイ 「…だよな、やっぱり…」
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
サイ 「はい、ナタルさんに質問があるんですけど?」
ナタル「何だ?」
サイ 「ナタルさんは俺より後にこの塔に入ったのに、どうして俺より早く最上階にいるんですか?」
ナタル「簡単な事だ。外側をロッククライミングでよじ登っただけだが?」
サイ 「…さいですか(せめてエレベーターで先に上ったとかにしてほしかった…)」
ナタル「しかしあの面子を突破してここまで来るとは正直、驚いたぞ。しかしこれで終わりだ!行くぞ!!」
 
 ナタルは一気にサイとの間合いを詰めると1発で襟を掴んで…次の瞬間、サイの体は床に叩きつけられていた。
 
サイ 「……ぐはっ…!」
ナタル「まだまだぁ!ふん!(ドスッ)はぁ!(ダンッ)…どうした?もう終わりか?!この軟弱者!この軟弱ものぉ!!」
サイ 「げふ!…ぐふ!…セ、セ○ラさんですかあなたは…ぐわっ!」
ナタル「わ、私はキャラなど被ってなどいないぞ!セ○ラさんなどと言うなあ!…
    これでもくらうがいい!三太夫先輩直伝!2本背負い!!」
サイ 「ぐわあぁ!!…や、やべぇ…今の技、受身がとれなかった…くう、体がバラバラになりそうだ!…」
ナタル「ふん、女に恥をかかせるからそんな目にあうのだ…次でとどめを刺してやろう。
    技はなにがいい?2段背負いか?地獄車か?…それとも幻の山嵐でも食らってみるか?」
サイ 「(ち、ちくしょういくら何でもこのままやられてたまるか…せめて、せめて一撃!)
    あ!後ろでバカップルがいちゃついてる!」
ナタル「何!?」

ミッチー&よしりん 「え?」

ナタル「ほんとに居るーーーーー?!」
サイ 「今だ!(ナタルの襟をつかんだ)」
ナタル「し、しまった…!(こ、この体勢は!…)」
サイ 「うおおおお、フラガ少佐直伝の…
 
    大・雪・山!おろしぃぃぃぃ!!
 
ドサァァ!…サイに投げられたナタルが床に叩きつけられた
 
サイ 「か…勝った!…これで俺は…」
ナタル「今日から警察官、だなサイ。」
ウズミ「うむ、しかと見届けさせてもらったぞ。
    臨機応変な判断力、一瞬の決断力、そして土壇場の度胸と、警察官に相応しい資質を備えている」
サイ 「い、いえありがたいお言葉ですけど、僕には大学が…」
ナタル「心配するな。既に退学届を提出して受理されてるぞ」
サイ 「はいーーーーーーー!?」
ナタル「貴様のアパートの部屋もすでに私が引き払って、荷物は警察の独身寮の空き部屋に放り込んである。」
サイ 「ナ、ナ、ナタルさん、あなた…最初っからこうするつもりで、わざと?…」
ナタル「そんな事はないぞ?最上階まで上がってこなかったらどうしようかと思ってたからな…
    ま、これで晴れてサイは今日から警察官だ。
    ビシビシ鍛えてやるから覚悟するんだな?はっはっはっ……」
サイ (ぼーぜん……)
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
サイ  「……と、言うわけで今日からアー区エンジェル公園前派出所に配属されたサイ・アーガイルです。
     これからよろしくお願いします…」
カガリ、トール「……」
ノイマン「……大変だな、サイ君……」
ナタル 「こら!ぼやぼやしているんじゃない!これからクリスマス、年末、正月と忙しくなるんだぞ!仕事をしろ、仕事を!」
 
 
4人  (……これからどうなるんだろうなあ…この派出所は……)
 
 
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