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Seed-Crayon_5-660_1

Last-modified: 2008-06-30 (月) 22:56:46

さらば愛しき人よ!だゾ・その1
 
〜野原家〜
《ピンポーン!》
 
シン  「はいはーい!どなたですか……あれ?あんた…」
ロウ  「よう久しぶり!廃品回収屋のロウ・ギュールだ。今日はあんたにちと頼みがあってな。ちょっといいか?」
シン  「頼み……?」
 
シン  「デスティニーの調整作業?」
ロウ  「ああ。前にあんたに譲ってもらったあのMSな、仕事の合間にちょこちょこ直して
     この間やっと完成したんだが…
     あれはあんた用に調整された、かなりのジャジャ馬らしいんだなこれが。で、だ…」
シン  「なるほど、普通の人にも難なく扱えるように俺に調整してほしいと?
     いいですよ。あの時はこっちもお世話になったし」
ロウ  「すまねえな…そこの河川敷にすでに運んであるんだ。さっそく頼めるかい?」
しん  「ねえねえ、シン兄ちゃん。おらも一度MSに乗ってみたいゾ!乗せて乗せて〜!」
シン  「ちょ、ちょっとしんちゃん…MSに乗りたいなんてそんな簡単に」
ロウ  「コクピットにチャイルドシートを取り付けりゃ、大丈夫なんじゃね?」
シン  「そ、そんないい加減な……」
ロウ  「まかせろ。俺はジャンク屋でもあるんだ」
 
〜…そして一時間後、河川敷〜
 
シン  「システムオールグリーン、チェック完了。なるほど…あの状態からよくここまで修復したものだよな」
しん  「せっかくMSに乗れたのに、シン兄ちゃんがキーボードを叩いているばかりで全然面白くないゾ…」
シン  「ああ、ごめんごめん。そうだな…ロウさんから頼まれた仕事は終わったしちょっと飛んでみようか。それ!」
しん  「おお〜!速い速い〜〜!」
 
 
ルナ  「シンったら久しぶりにデスティニーに乗れたもんだから、すっかりご機嫌ね」
ひろし 「俺も子供の頃はパイロットに憧れたもんだよな…MSに乗れたしんのすけが少し羨ましいぜ」
みさえ 「ねえ…でもちょっとスピードの出しすぎじゃない?あれ、直ったばかりなんでしょう?」
ロウ  「そうだな。修理に全部正規品のパーツを使ったわけじゃないしな…
     中には怪しげなルートで手に入れたジャンクも使ってるし…おいシン。聞こえるか?」
 
シン  「よ〜し最高速だ!しっかりつかまってろよ、しんちゃん…え?」
しん  「おお?目の前が急に白く…」
 
・・・・・・・・・
・・・・・
・・・
 
ロウ  「…・な、何?デスティニーが…きえ、た…?」
ルナ  「空にミラージュコロイドのレールみたいなのを2本残して……」
ひろし 「俺達の目の前から消えた!ど、どうなっているんだ…?」
 
          *          *          *
 
シン  「ううっ…ふう、白いのが収まった…何だ?今の現象は?」
しん  「ねえシン兄ちゃん。ここ、どこ?」
シン  「え?な、なんだあ?!周りは全部海じゃないか?こんな所まで飛んで来てしまったのか?俺達…」
しん  「オラ達、春日部の空を飛んでいたはずだよね?」
シン  「ちょっと待って。いま現在の位置を調べてみる。どこに出ちまったんだ…?
     猛スピードで突き抜けたとしたら日本海側か太平洋側かどちらかのはずなんだが」
 
 (現在位置解析中)
 
しん  「ねえ…さっきからこの海にお船とか飛行機とか通らないね?」
シン  「おっかしいなあ。全然位置を特定できないぞ?コンピューターに入っている地図が古いとか…?まさか」
しん  「何か、ここはおらが知っている海じゃないような気がするゾ…」
シン  「え?しんちゃんが知っている海じゃない…?」
しん  「なんとなくそう感じるゾ」
シン  「しんちゃんの知らない海…まさか!(カタカタカタ…)出た!南太平洋沖から…25キロ地点?
しん  「おお〜、自分がいる所が分かれば、帰り道も分かるね…ん?どうしたの?」
シン  「これは…俺達の世界の地図で検索をかけて出た位置なんだ。これはつまり…つまり!」
しん  「おトイレ行きたい?」

シン  「違う!俺としんちゃんは何故かコズミック・イラの世界に来ちまったってコトだよぉぉぉ!」
しん  「お〜お〜シン兄ちゃん、お国に里帰りってヤツですな」
シン  「いや、そういう問題じゃないと思うんだけど」
しん  「そんな事より、オラお腹がへったゾ。…オムライスが食べたい」
シン  「むっそういえば俺も…よし、この近くのザフト軍基地に行くか!メシ食いに」
しん  「そこにオムライスある?」
シン  「はっはっはっ!オムライスでもステーキでも、何でも好きなもんを好きなだけ食えるぞ!
     なんたって俺は赤服でフェイスだからな!」
しん  「おお〜!シン兄ちゃんふともも〜!」
シン  「それを言うなら太っ腹だ!それじゃしんちゃん、出発おしんこ〜!」
しん  「きゅうりのぬかずけ〜!」
 
 
 ―暁の空をデスティニーが駆け抜ける。
  シンもしんのすけもまだ気付いていない。自分達が大きな勘違いをしている事に…
  果たしてデスティニーは、いや「運命」は2人に何を見せるつもりなのだろうか―
 
 
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