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W-SEED_赤頭巾氏_英雄の種と次世代への翼(Re)_嘘番外編

Last-modified: 2009-10-06 (火) 21:36:10
 

英雄の種と次世代への翼
嘘番外編「だって、編集長が書いちゃったから補完しないと」

 
 

―戦艦ピースミリオンにて

 

「好奇心で聞くんだが デ●オ」

 

 地球圏へと向かう戦艦ピースミリオン。
 長距離宇宙航行というクルージングはやはり優雅に過ごしたいモノ。各々で各自趣味的なモノの持込が許可されていた。
 そんな中、デ●オとトロワの両名は同じロビーにて音楽を掛けながら平和な時間を過ごしていた。デ●オは神経を尖らせながらもピースミリオンのプラモデルを組み立てている。
 元々巨体さを誇るこの戦艦に更に細かいパーツが実によく再現されており、ピンセットでないと作れない程の作成の難しさを要している。トロワは再びミスをしたのか、頭をウリィィッッとかきむしり始めるデ●オに対して読書を中断し話しかけはじめ、ディオはそれに作業をした姿勢のまま聞き耳を立てている。

 

「お前が出会った中で、一番性能の安定しないMSはなんだった?」
「どんなMSだろうと機体にはそれぞれ個性にあった適材適所がある。白兵戦には白兵戦の、対艦戦には対艦戦の、それが闘うという事だ。パイロットも同様、『安定』も『不安定』の概念もない」
「質問が悪かった。酒飲んだ連中が遊びで話す『ドロシー・カタロニア嬢とプラントのラクス・クライン議長、どっちが戦争好きか』とかそういうレベルでいい」
「…………」

 

 トロワの質問にデ●オは一瞬、手を止めてキャラにでもない台詞を口走る。
 無論、トロワの質問もあまりキャラに見合ってはいないのだがそれはそれだ。
 しばし考えた後、何故かデ●オの首元に星の痣が出来たり出来なかったりするが、当たり障りの無い回答をする。それにトロワは突っ込んだ様な言葉を繋げた。
 僅かな沈黙。デ●オは静かに口を開き、思い出しながらも話していった。

 

「リーオーと名づけられたMSが最も『不安定』。また、手に余る」
「リーオー? OZが使ってた奴じゃないか。量産機でかなり使われてたが」
「これは聞いた話なんだがな」

 

―そうして、デ●オの言葉は歴史の一ページを語り始める

 
 

 時はA.C.195年。ユーラシア大陸への機動コース上、OZのMS隊とガンダムとの戦闘があった。
 OZ側のパイロット二名死亡。三機のMSが大破。
 戦闘の報告書とパイロットの証言にはこうあった。

 
 

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|     『最初は戦闘機かと思ったがよく見たらMSだった!』
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     『行き成り被弾して、組み付かれて海に沈められた!』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \ 新番組の一話なのにとかそれ以前に前半で主人公死亡か?とか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ  そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }   
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...      イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 
 

「俺が後で知った事では……その戦闘にはゼクス・マーキスが関わっていたらしい」
「その戦闘でリーオーに乗っていたのがゼクス?」
「ああ、そうだ。だが、それだけでは評価に繋がらない。リーオーとは何なのか? 答えはそう『ゼクスだけでなはなくミリアルドにヒイロまで乗って無双をした上での量産機』 ただ、それだけだ」

 

 長く語られた会話の中で途中でトロワはデ●オの会話に口を挟む。
 ゼクス・マーキス。自分達も闘った優秀なパイロットだ。今は訳あって同じ勢力という事になっているが、彼とは何度もコロニーの存亡をかけて対峙した宿敵的な存在である。

 

「リーオーは優秀な量産機だ。プロトタイプはゼクスの乗っていたトールギス。最新型のガンダムとも互角に戦う。しかし、やはり雑兵が駆るリーオーは弱い。俺達相手に束になっても勝てない事はザラにある」
「さっき、手にあまるって言ったな」
「己を試される機体って事さ。何せ乗ったパイロットによって装甲の硬さや機動性まで変わってしまう上に、俺達もよく乗って性能を把握したつもりでいる。自分なら耐えられる筈という慢心を持ったらパイロットとしての命運なんてすぐ終わってしまう」

 

 デ●オの語る言葉はパイロット誰にとっても重くのしかかる宿命であった。
 己が慢心、自分の実力と相手の力量との見極め、戦場の引き際や攻め時。
 それらが全て合わさった形になるプレッシャーとの駆け引き。
 つまり、リーオーとはそれを如実に体現する鏡の様な機体という事になる。

 

「俺もそんな強いリーオーと対峙してみたいものだ」
「案外、そうなるかもな。例えば、お前が潜入した先の組織で俺達と対峙して、お前は最新の量産型で頑張る中、俺達は奪ったリーオーで暴れるとか」
「成る程。もし、そうなったらそうなったで面白いかもしれん」

 

 こうして二人の火星から地球圏へと旅立つ長い長い船旅。
 全然奇妙じゃない冒険の一幕はたわいも無い談笑と共に閉じていった。

 

 

【あとがき】
 詳細はガンダムW本編とエンドレスワルツでどうぞ。
 また、編集長にはこのネタのインスピレーションを与えてくださった感謝を。
 投下失礼しました。

 
 

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