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X-Seed_新たなる道_第04話

Last-modified: 2008-03-05 (水) 12:49:46

「フレイ!」
「サイ!」

 

ガロードが拾ってきた救命ポットのなかに、サイ達の知り合いが居た様で、
それを見たガロードは嬉しそうに笑った。

 

「お〜い坊主! ちょっと来てくれ!」
「はいはい、何だ?」
「おめえがポットと一緒に持ってきたこのマシンガンな、弾はそんなに無いが使えるってよ」
「よっしゃ!」

 

マードックが言うようにガロードは救命ポットのほかに流れてきたジンの装備も持って帰って来た。
バルチャーの面目躍如という所である。
ガロードはまだ何かありそうだと勘が継げているが、あいにくそれを探す暇は無く諦めるしか無い。

 

「それとこれ、おめえとあの嬢ちゃんの宇宙服だから、渡したぞ?」
「ん、あんがとさん」

 

ガロードはそう言うと部屋で休んでいるティファの元へ飛んでいった。
ティファはミリアリアからブリッチにコクピットの中の様子が駄々漏れだと言う事を教えられ、
顔を真っ赤にして部屋に閉じこもっている。
1年前トニヤやパーラ等にも冷やかされたが、
別れてからは特にあっていないので免疫が低下していたようだ。
なお部屋はヘリオポリス組みの男子に二部屋、女子に一部屋貸し与えられている。
今はティファと一緒にミリアリアも部屋の中にいて何やらやっているが…まあ気にしないでおこう

 

「っと、発進したな」
「はい…」

 

ガロードとティファは互いの顔を見合わせて頷いた。
二人ともパイロット用の宇宙服を着ている。

 

「ちょ、ちょっと!」

 

格納庫へ進む二人にフレイ・アルスターが声をかけた。

 

「んぁ? なんだよ?」
「あなた達そんな格好して…」
「フレイ、この二人がフレイ達の救命ポットを持ってきてくれたんだ」

 

一緒にいたサイの説明でフレイは驚いたような顔をした。

 

「え? そんな…あれを操縦できるのはコーディネイターだけじゃ…」
「まあ確かにちょっとややこしいけどさ、やってやれないことは無いぜ?」
『サイ・アガール、至急ブリッチへ』
「っといけね、それじゃフレイは他の皆の所へ」
「え? 何でサイが?」
「この船は人が足り無いんだよ…俺達が手伝わなきゃすぐに沈んじゃうほどさ」
「おいおい、これは手厳しい事言うね〜」

 

ガロード達が話している所に、フラガがひょっこり現れた。
ガロードはフラガの物言いに、

 

「けど俺らが手伝わなきゃもうこの船沈んでると思うけど?」

 

と言われフラガはがっくりと肩を落とした。

 

「そ〜なんだよな〜、それにひよっこの新兵も多いし…
ぶっちゃけ軍の権威が保てるかどうかってだけで能力は学生と一緒なんだもんな〜」
「おいおい、報酬のほうちゃんと頼むよ?」
「それは君達の働きしだだっての」
「なっせけね〜大人」
「う…」

 

ガロードにそう言われ、自分でもそう思っていたフラガは呻いた。

 

「それじゃサイ、気をつけてね?」
「フレイも揺れるから気をつけろよ?」

 

フレイはサイにそう言った後フラガ達に一礼してほかの救命ポットの人の所へ行った。
その背中をティファはじっと見つめていた。

 

「坊主、装備は上からの指示でエールだぞ!」
「エール? 応援されても…」
「そういうパックの名前なの! ついでに意味は翼だからな。
型は高機動型で背中に四つの大きなブースターが着いてっから背中を攻撃されんなよ!」
「うへ〜、ちっと面倒臭いな」
「ま、そう言うな…あと嬢ちゃん用に簡単にだけど椅子とシートベルと着といたからさっきみたいな事にはならんと思う」
「…あ、ありがとうございます」
「あんがとさん、けど翼か〜…やっぱ大きいのか?」
「そりゃ多少はな」

 

ティファはガロードの横でお辞儀した。

 

「そんじゃ頑張れよ!」

 

マードックはそう言うとそそくさとコクピットから出て行った。
どうやら二人の雰囲気から気を利かせたようだ。

 

「うし…ティファ?」
「え?」
「さっきからどうしたんだ? なんかちょっとボーっとして…」
「うん…あの、フレイさんなんだけど…」
「え?」
「あの人に二つの未来が見えたの…
一つは悲しい明日、自分の身を犠牲にしてぼろぼろになりながらそれでも自分が思ったように動く…、だれの迷惑も考えず。
もう一つは明るい明日、周りには笑顔があふれ思うままに生きていく…そんな相反する二つの未来」
「ティファ…」

 

ガロードがティファの方を向くとティファはしっかりガロードのほうを向き、

 

「二人で明るい方へ導きたいと思います…」
『あ、何? 私達は仲間はずれ?』
「「うわ(わ)!」」

 

二人はそう言って前を見るとそこにはニタニタ笑いのミリアリアがいた。
その顔はどこかトニアを連想される顔だった。

 

『ほらほら、いちゃついて無いで発進よ』
「!!…わ〜ったよ! ガロード・ラン!」
「ティファ・アディール!」
「「ガンダムエール、行きます!」」
『エールストライクだ!』

 

………なんともしまらない発進だった

 

「ええ! ガンダムが4機!?」
『奪取されたこちらのMS…赤いのがイージス、黒いのがブリッツ、青いのがデュエル、茶色のがバスターです』
「だ〜もうややっこしいな! 流石に俺でもガンダム4機は無理だぞ!?」
『やはり無理か?』
「最高2機、上手く轢きつけられて3機、下手すると1機に掛かりきりになっかも…」
『く…解った、優先順位はイージス、バスター、デュエルだ、
特にイージスがアークエンジェルに取り付かれたらほぼ堕ちると思っていてくれ』
「ち、了解…っと、へへ、上手い事来たぜ、赤いのに青いのだ!」

 

ガロードがそういうようにイージスとデュエルがストライクの相手になった。

 

「ティファ、しっかり捕まってろよ!」
「はい…!? イージスから通信が…」
「はあ?」

 

ティファがそう言うと強制的に通信ウインドが開いた。
そこにはさっきと同じ青い髪に緑の目をした青年が写っていた。

 

『おいお前、本当にキラを知らないのか?』
「何だよいきなり…キラは船で今おっちゃんと一緒に避難してるよ」
『やはり知っているのか!』
『アスラン! 何敵と話している!? 戦わんのなら邪魔だ!』
『待てイザーク! まだ話は…』

 

イージスと他の誰かが喋っている…というかほぼ口喧嘩の領域だが…間に、
ガロードはバスターに牽制のビームライフルを撃った。
バスターは二つの銃を合体させアークエンジェルへ撃とうとしたがガロードの邪魔で回避、
さらにガロードへミサイルを撃って遠ざけようとするも、
ガロードはミサイル引き連れてイージス、デュエルの間を高速で疾走、
2機ともガロードへビームライフルを撃つがことごとくかわされ、
逆にバスターが撃ったミサイルが流れ弾となり襲い掛かる。
ガロードはそれでも自分に来るミサイルだけ反転してバルカンで落とすと、

 

「イージスのパイロット! キラの事教えて欲しかったらここまで来な!」

 

と挑発し、バスターの方へと逃げていった。

 

『くそ!』
『あ〜も〜イザーク、アスランも何やってんの!』
『五月蠅い!』
『今からそっちへ行く』

 

ストライクのコクピットに、相手の無線が駄々漏れだった。
ガロードはそれににやりと笑うと、

 

「や〜いデュエルの下手糞パイロット、悔しかったここまでおいで!」
『ぬわ〜〜に〜〜〜!!!』
『おいイザーク! 挑発に…』
『貴様は黙ってろ!』

 

デュエルはそういいながらビームライフルを乱射した。
さほど効果が無い事は先ほど実証されたが、
デュエルの機動力はエールストライクよりも低い為追いつけないのだ。
ガロードはにやっと笑い、自分とデュエルの直線状にバスターが来る様にした。
バスターは両手に持つ銃で狙いを定めるもストライクがデュエルのビームを回避、
そのビームがバスターへ迫るので回避しなければならない。

 

「ガロード、上から…」
「了解…っとっと、またゲテモノかよ!」

 

ガロードが機体を後退させて上を向くと、四つの足と付け根にビーム砲を備えたイージスがいる。
機体の色と重なりさながら『4本足のタコ』である。 イージスは4本足を広げ突進した。

 

「くそ!」

 

ガロードは最初ビームライフルで迎撃しようと思ったが、
横からバスターとデュエルの砲撃を受け、狙いを定める事が出来ずイージスの進行方向と直角に逃げた。
ティファが絶え間なく直撃する攻撃を教えてくれたから出来た芸当で、
ガロード一人だととても出来る芸当ではなく、攻撃をかわす中でガロードはティファに感謝した。
と行き成り、それまでビームライフルを乱射していたデュエルが動きを止めた。

 

『くそ! エネルギーが…』
『イザーク、離脱しろ!』
『グググ…ストライクのパイロット、覚えてろよ!』

 

イージスの通信を中継し、デュエルのパイロットはそう言った。
その少し後、ザフトの青い戦艦から信号弾が放たれ、イージス、バスターはブリッツと共に撤退していった。

 

ふい〜…何とか勝ったか」
「よ、お疲れさん」

 

ガロード達がストライクが降りると、先に降りていたフラガが二人にそう言った。

 

「お疲れ〜っす」
「お疲れ様です」
「お前達も俺も死ななかったし船も無事だ。 上出来だったぜ」
「気軽に言うよ」

 

ガロードはそう憎まれ口を言うが顔は笑っていた。
フラガは、ハハハと笑うとキラとマードックになにやら言っていた。
ガロードとティファは疲れの残る体を引きずってそれぞれの部屋へ行く。

 

「ガロード…」
「んあ?」
「お休みなさい」
「お休み、ティファ」

 

二人は部屋の前でそういってそれぞれの部屋に入った。
彼らはその後、アルテミスの中にアークエンジェルが入りきるまでの短い時間だったが、
眠りについた。