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X-seed◆EDNw4MHoHg氏 第0話

Last-modified: 2007-11-11 (日) 13:43:54

第0話「地球であることには間違いないが…」

フリーデンがエスタルドを脱出して数日後、攻撃を仕掛けてきた新連邦軍を迎撃すべくガロード達は出撃した。
攻撃部隊の数自体はそれほど多いものではなかったが、それは突然起こった。
あともう少しで全機を撃墜し終えるとガロードが思ったとき、突如としてフラッシュシステムが機動して、
月からのマイクロウェーブがダブルエックスへと降り注ぐ。
「おい、どうしたんだガロード!?」
身の丈に合わないシールドを持った機体、ガンダムXディバイダーに乗るジャミルが問い掛ける。
「わっかんねぇよ!いきなりダブルエックスが…」
ガロードがその台詞を喋り終える前に光は辺りを包み込み、彼らの意識はその光へと呑み込まれていった…

「・・・・・・・・・・・・おいガロード、起きろ。ガロード!」
ガロードが次に目にしたものは、青く輝く海と砂浜、そして、見慣れた顔に傷のあるサングラスの男であった。
「ジャミル!これは一体どうなってんだよ!?新連邦軍は!?…いやそれよりみんなは!?」
するとジャミルは
「フリーデンは無事だ。新連邦の姿はない…」
と、即座に答える。
「なんだよ、びっくりしたぁ。まぁみんな無事なら…」
そこで再びガロードの台詞は遮られる。
「いや、ウィッツやロアビィの反応がなかった。そして現在地は先ほどまで我々がいたところではない」
「えぇ!?あいつらが?それにじゃあここは一体どこなんだよ!?」
ガロードの慌てふためいた質問にジャミルが冷静な口調で答える。
「わからん…地球であることには間違いないが…」

とりあえずフリーデンに機体を戻すことにした二人は機体に乗ったとき、
見たことのないオレンジと白の戦闘機が接近してきた。
「なんだ、あの機体は?また新連邦の新型か?」
ガロードがダブルエックスで迎撃をしようとしたとき、戦闘機は変形して見慣れた顔のMSとなる。
「ガ、ガンダムぅ?」
ガロードの体全体に緊張感が駆け巡る。
ガンダムとはかつての大戦で旧連邦が開発した高性能MSであり、ガロード達が生きている時代でも
その強さは伝説的なものであり、ガンダムを駆るヴァルチャーが例外なく強者であるからである。
しかし、攻撃を仕掛けてくると思われたそのガンダムは攻撃どころか通信を入れてきた。
「こちらはオーブ陸軍師団、レドニル・キサカ一佐である。そこのMS、所属と官姓名を名乗れ」
「オーブ?なんだそりゃ?所属はフリーデンだけどよぉ…」
「待てガロード、ここは私が説明する」
ガロードの台詞が本日3度目の遮りを受ける。
「こちらはフリーデン艦長、ジャミル・ニート。見ての通り、ヴァルチャーだ。
 そちらが仕掛けてこない限り、こちらには攻撃の意思がない。
 我々も今、現在の状況を把握中だ、できればそちらの把握している情報の説明を願いたい」
「…了解した。そちらに攻撃の意思はないようだ。少し待ってくれ、軍本部と確認を取る」

ガロード達が聞いたのは、一言で言えば、訳の分からない話であった。
DXとGX、そしてフリーデンは突如として、ここオーブに出現し、突然のMSの出現に対処すべく
やってきた1人が、このエアマスター同様可変機構を備えた機体、ムラサメのパイロットであるキサカであった。
「ひとまず、こちらの基地に御同行願いたい。もちろん、君たちに危害を加えるようなことはしない。
ただ、ここは市街地からそう遠くない場所なんでな。」
「了解した。それでは誘導を頼む」

こうしてフリーデン一行はキサカの誘導に従い、オーブ軍の基地へと向かった。
なぜこうもあっさり彼らがそのような行動を取ったかというと、フリーデンにいる少女、
ティファ・アディールが、キサカという男は信用できる、と言ったからであった。
ニュータイプと呼ばれ、特殊な能力をもつ彼女の意見が大きな影響力を持っている証拠である。

「ん〜、つまり、ここは地球のオーブって国で、俺たちがいた世界とは違うってことか?」
「おそらくな。少なくとも我々の世界に、コズミック・イラという年号や、オーブという国はない」
フリーデンのブリッジで、ガロードの呟きに白衣を着たドクターがコーヒーを片手に答える。
当然のことながらにわかには信じ難いが、少なくとも五体満足な上、
仲間も一緒にいるし、安心こそできないが、危機ではないことを感じたガロードはそれなりに落ち着いていた。
「んじゃあ、俺たちはこれからどうすんだ?どうやったら俺達のいた世界に戻れるんだよ?」
「それがわかれば苦労はしない。だが、方法はどうあれ、するべきことは決まっている」
「え、何何?」
「ウィッツやロアビィを探さなくてはならないだろ。DXやフリーデンもこの世界に来ているんだ。
 エアマスターやレオパルドもこの世界に来ている可能性が高い」
「そっかぁ…そうだよなぁ…でもどうやって?」
「それはこれからの展開しだいだな。ここが別世界であるならば我々はあまりこの世界に干渉すべきではない。
 しかし、既に一国の軍と接触をしてしまった以上、最早、一切この世界と関わらずにいることは難しいだろうな」

その時、キサカに先導され、事情の説明をしに行っていたジャミルがブリッジに戻ってきた。
「なあ、ジャミル。俺達これからどうなるんだ?」
「それは私もお聞きしたいところです、キャプテン」
「あ〜あたしも〜」
ガロードに、サラ、トニヤが続いてジャミルに問い掛ける。
「ひとまず、落ち着くまではここにいられそうだ。
だが、この国も色々とあるらしく、できればうやむやにした上で、出国はして欲しいそうだ。
 あと、本日夕刻、この国の代表代行を務めるウナト・エマ・セイラン氏の開く食事会が行なわれるので、
 我々に出席して欲しいそうだ。これには私とサラ、ガロードが行く」
「え〜、サラはともかくとして何で俺がぁ?」
「まぁ一言で言えば、何かあったときのためだ。子供相手なら相手にわずかにでも隙ができるかもしれんからな」

こうして3人はウナト主催の食事会に参加することとなったのであった。
続く