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Z-Seed_カミーユ In C.E. 73 ◆x/lz6TqR1w氏_第09話

Last-modified: 2008-05-25 (日) 09:15:37

作戦遂行の為、ミネルバは連合のガルナハン基地近くのレジスタンスと現地軍に合流する。
通称ローエングリンゲートと呼ばれる谷間の難所は、一本道故に中々奇襲攻撃を仕掛ける
事が出来ない。
しかし、レジスタンスから派遣されてきたコニールによると、地元の人間しか知らない坑道跡
が存在していると言う。そこを抜けられれば、丁度ローエングリン砲台の裏側から奇襲が
成立する訳であるが、そこは光が差し込まない上に極端に狭い構造をしているため、進入
が困難な所であるらしいのだ。
そこでアスランが白羽の矢を立てたのがシンであった。シンのインパルスなら、分離した
状態でならその坑道を抜けられる事が分かったからだ。
勿論、技術的にも、視界が殆ど利かない為、ルートを示すコンピューターのみが頼みの綱
なのであるが、そんな所を不安に感じたコニールが若いシンに疑問を投げかける。

 

「あんたがやるのかい?本当に大丈夫なんだろうね?」
「どう言う意味だよ?」
「あんたじゃ不安だって言ってるのさ。これが失敗したら今度こそあたし達の町が焼き払われ
てしまうかもしれない。連合に好き勝手やられるしか無くなる」
「そんなに不安なら隊長に頼めばいいだろ?悪いけど、軍人は上官の命令には従わなくちゃ
ならないんでね、隊長が変えない限り俺がやらなくちゃならないんだよ」

 

シンは先日の件もあってか、アスランを横目で伺いつつ厭味を込めて言い放つ。
それに気付いたアスランはシンに告げる。

 

「……今回の作戦、勝利出来るか出来ないかの鍵はお前が握っている。彼女の言った通り、
今回が失敗すればもう後が無い。故にお前に失敗は許されない。」
「ヘッ、プレッシャーを掛けようって寸法かい?もし不安なら代わってやってもいいんだぜ?」
「フン、自分じゃどうしても出来ないと言うんなら代わろうか?自信が無いんだろ?」
「何!?あんたが言えた事じゃないだろう!
……まぁいいか、やってやりますよ。洞窟抜けて、砲台をぶっ潰せばいいんでしょ?簡単で
すよ」
「……」

 

シンは早々にミーティングルームを出て行った。

 

「あの、本当に大丈夫なんですか?あんな奴で……」
「……腕は確かです。多分大丈夫でしょう。彼が失敗しても責任を取って俺が何とかしますの
で」
「そ、そうですか」

 

本人は平静を装っているつもりだが、やはり空気は怒りのそれが醸し出されていて、コニール
は少し戸惑う。
脇からやり取りを見ていたルナマリアは昨日のマッドの言葉を思い出して、やっぱりシンは
駄目だ、化ける筈が無い、と眉間に指を当てた。

 
 

何度目かになるザフトとレジスタンスによるローエングリンゲート突破作戦が展開される。
まず、カミーユとアスランが出撃する。それに続いて、地上部隊に対してはレイとルナマリア
が配置に就いた。
カミーユとアスランは敵の注意を引き付ける為に最前線で囮になる。
そして、作戦通りに、シンがその隙に坑道へと突入していった。

 

「ここがそうなのか……って、何だよ、これ!?真っ暗で何も見えやしないじゃないか!
本当にルートマップ頼りかよ!?」

 

文句を言いながらもシンは、慎重且つ迅速に幅がギリギリの坑道を突き進む。
時折機体の端が岩に掠るが、それを細かく調整して安定を図る。
紙一重の機体操作を目まぐるしく行い、シンは必死になっていた。

 

「くそったれぇぇぇー!」

 

コアスプレンダーのコックピットの中でシンの叫び声が響いた。

 
 

シンがローエングリンへの裏道を行っている頃、外では激しい戦いが繰り広げられていた。
取り合えずローエングリンの破壊が最優先事項のザフトは砲台に砲撃を集中させる。
しかし、それを守る鉄壁のシールドを持つ大型MA・ゲルスゲーの前に、全ては無意味なもの
であった。効果的な打撃が与えられず、お互いに戦力を消耗していく。
そんな中、カミーユはこの世界へ来て始めての苦戦を強いられていた。

 

「くっ、この地形じゃ戦いにくい……!」

 

アスランと共に空中戦を担当するカミーユ。
MS形態では自力飛行が出来ない為に通常より長い時間ウェイブライダーに変形していなけ
ればならないΖガンダムにとって、この細長い谷間の地形は非常に不利なものであった。
ウェイブライダーはノズルが後方へ集中するため、小回りが効かないのだ。
その為、カミーユは中々思うように敵の動きに合わせる事が出来ない。
仕方なくカミーユは空をアスランに任せ、MS形態の時間を長くする事でこれに対応すること
にした。そして、空ではアスランのセイバーが孤軍奮闘している。

 

「カミーユは下に降りたか……こちらのサポートに回るんだな?」

 

カミーユはΖガンダムのバーニアを蒸かし、飛び跳ねるような動きで下からアスランの援護を
する。Ζガンダムのビームライフルが敵MSを墜したり、動きを散漫にさせたりする。
その隙を縫ってアスランが次々と敵MSを墜していく。

 

「カミーユ……あんな戦い方も出来るのか……」

 

戦いには集中しているが、アスランの関心はカミーユの戦い方に向いていた。

 

かつてカミーユがエゥーゴに在籍していて戦っていた時は、彼自身が先に立って戦闘をして
いる事が多かったのだが、エゥーゴの真のエースはクワトロであった。
その為、カミーユは彼の援護にも付く事があったので連携を取る事にも慣れていたのだ。
ニュータイプの勘から発するイメージは、アスランとの連携を初めてとは思えない巧みさで
マッチしていく。

 

『アスラン!敵の数は多いんだ!突っ込みすぎは迂闊だぞ!』

 

通信でカミーユの声を聞き、アスランはハッとする。カミーユに気を取られていて、気付いたら
戦闘空域がローエングリンの近くまで来てしまっていたのだ。
冷静になって周囲を見渡すと、既に自分達は敵MSに囲まれてしまっている状態であった。

 

「こ…ここは……!カミーユ、何故知らせてくれなかった!?君まで付いて来て……!」
『しっかりしろ!動揺が表に出てるぞ!』
「なっ!?」

 

状況に愕然として集中が途切れたアスランの動きは明らかに浮き足立っていた。
そこを付け込まれ、懐に潜り込まれてしまう。
ダガーLの持つサーベルの色がアスランの目に映る。

 

「やられる……!?」

 

そう観念した時であった。Ζガンダムのビームライフルが間一髪間に合い、目の前の
ダガーLは火を噴きながら下へと落ちて行く。

 

『どうしたんだ、アスラン!?それじゃあ死ぬぞ!』
「くっ!」

 

何とか持ち直そうと、気持ちを落ち着かせるアスラン。しかし、一度切れた集中を取り戻すの
は容易でなく、ひどくまとまりの無い動きで敵へと向かっていく。
それでも、かつての英雄は並みの一般兵とは一線を画す強さを見せ付ける。
但し、前回の戦闘で接触したネオが相手であれば即座に撃墜されていたであろう。

 

『一度後退だ、アスラン!ここでは囮が成立しない!』
「シンは何をやっている!?」
『アスラン……?混乱しているのか!?』
「くそっ!このまま突っ込むしか……!」

 

急にセイバーがローエングリンへ向けて加速を始める。
いきなりの展開に流石のカミーユも度肝を抜かれる。

 

『何やってんだアスラン!?ローエングリンはシンが奇襲で叩く手筈になってんだろ!?』
「俺がやるんだ……俺がやらなくちゃ……!」
『何を焦っているんだ、アスラン!作戦はどうしたんだ!?』

 

明らかに様子がおかしいアスランを追って、周りが見えていないアスランの代わりに敵を
落としながらカミーユもローエングリンへ向かう。

 
 

「そろそろか……?」

 

坑道へと潜ったシンは光無き道をひたすら進んでいた。
ルートマップに拠ればそろそろ出口である。

 

「見てろよ、アスランの奴め……俺が必ずローエングリンを潰してやる!」

 

ルートマップに視線を向けると、丁度ローエングリン砲台の地点であった。
いよいよか、と思い、操縦レバーを握る手に更に力を込める。

 

「行くぞぉー!」

 

壁を突き破って勢いよく坑道から飛び出し、インパルスをMSへと合体させる。
そして、ローエングリンの背後から奇襲を仕掛けようとバーニアを蒸した。
だが、そこには未だ多数の敵MSと、居るはずの無いセイバーとΖガンダムの姿があった。

 

「な、何だコリャ!?」

 

シンが素っ頓狂な声で状況を把握しようと努める。

 

(囮として出た二人がここに居て、敵もまだここに居る……ローエングリンは……まだある!
あのMAも居る……無茶苦茶だ……!)

 

セイバーはゲルスゲーに攻撃を仕掛けていて、Ζガンダムは近くでその他の敵MSを相手に
している。

 

「どうなってんだこれ……!」

 

いまいち状況の飲み込めないシンも取り合えず戦闘に参加する。

 

「隊長、どうなってんです!?何であんた達がここに居るんですか!?」
『シン!今更……!』
「!?」

 

普段とまるで様子の異なるアスランの声に、シンは一瞬戸惑いを見せる。
そこへインパルスの到着を確認したカミーユが通信を繋げてくる。

 

『シン!済まない、作戦は無駄になった!このまま力で押し切るしかない!』
「はぁっ!?ど、どう言うんだよ!?さっぱり……だ!」

 

喋りながらも戦闘を継続するシン。

 

『アスランの様子がおかしい!ここは俺達で何とかするしかない!』
「何とかって……!……!?あいつら、ローエングリンを撃つつもりか!?」
『何っ!?』

 

ゲルスゲーがローエングリンの防御に入り、敵MSの群れが射線軸から離れていく。
ローエングリンの砲身が発射態勢へと変化する。

 

「くっ、まずいぞ……今撃たれたら敗北は必至だ!」
「くそったれぇー!」

 
 

一方、進行してきた敵を相手に奮戦しているミネルバ。
次第に戦況が落ち着いてきた頃、敵の動きに変化が現れた。

 

「……」
「艦長、敵の動き、妙じゃありませんか?」
「アーサーもそう思う?
…わざと本艦から距離をとって仕掛けているようにしか見えないわね……」
「敵はローエングリンの発射体制に入っているのではないでしょうか?本艦をここに固定する
ためにわざと離れた距離から取り囲むように攻撃しているとしたら……」
「……!? それよ、アーサー!直ぐにレイとルナマリアに知らせて!
本艦を護衛しつつ後退するように!」
「りょ、了解!友軍にも伝えます!」
「抜かりなくね!」

 

アーサーの隠れた戦術眼の良さを知っているタリアは、自分の考えを示す間も無くミネルバを
後退させる。タリアが頼りなさそうなアーサーを自らの側近に置いていたのはその為であった。

 

そして、発射態勢に入ったローエングリンにシンは仕掛ける。だが、時既に遅し、
ローエングリンは地獄の業火とも取れる赤い光を撒き散らして発射されてしまう。

 

「あぁっ!」

 

シンの諦めにも似た叫び声も空しく、その一閃はミネルバへ向かって瞬いた。
絶望を感じるシンは怒りに身を任せる。

 

「うおおぉぉぉー!」

 

獣の様な叫び声を上げ、ローエングリンへ向け突貫するシンに、残った敵MSがそれを制止
しようと攻撃を仕掛ける。シンはそんな仕掛けてくる内の一機のダガーLの事をまるでハエを
追い払うかの如く薙ぎ払う。
そしてその残った残骸をローエングリン目掛けて投げ飛ばした。

 

「消えてなくなれぇー!」

 

爆散を始めたダガーLの残骸が爆弾の代わりとなり、ローエングリンを巻き込んでいく。
その時、守るべき筈のゲルスゲーは既にアスランによって落とされていた。
ローエングリン発射の際に出来た一瞬の隙を狙い撃ちされていたのだ。

 

「ミネルバは……!」

 

目的を果たしたシンは先程のローエングリンの行方とミネルバの安否が気に掛かっていた。

 

『シン、ミネルバは無事だ。間一髪回避が間に合ったようだ』

 

狼狽するシンにカミーユが通信で告げる。ホッとしたシンは溜飲を下げる。

 

「良かった……本当に良かった……!」

 

緊張感が解け、敵の居なくなった状況にシンはそのまま機体を下ろす。
その横で、空に浮かんだままのセイバーを、カミーユは見つめていた。
そのセイバーのコックピットで、アスランはただ茫然としていた。

 

こうして、歯車が噛み合うことなくローエングリンゲート突破作戦は終了した。
何とか勝利を得ることが出来たとはいえ、何時までもこんなバラバラの戦いを繰り返していた
のではいつかミネルバは沈んでしまうだろう。
そんな中でも、アスランの思惑は重くなるばかりであった……

 
 

ローエングリンゲート攻略作戦は何とか勝利したものの、アスランの独断先行は作戦に大き
な影響を及ぼした。
アスランがミネルバへ帰還すると、そこにはシンをはじめ、パイロット連中が彼を待ち構えて
いた。アスランは一つ大きく深呼吸をしてセイバーのコックピットから降りる。

 

「英雄様のお帰りか!」
「……」
「ちょ、ちょっと、シン!止めなさいよ?」
「ルナは黙ってろよ。こっちはせっかくの作戦をぶち壊しにされたんだ」
「で、でも、勝ったじゃない?結果オーライって事で……」
「冗談じゃない!今度又同じ様な事されたら俺が死ぬかもしれないんだぞ!?
…黙ってられるかよ!」

 

何とか場を収めたいルナマリアの制止を邪険に扱い、シンはアスランに詰め寄る。

 

「隊長、あなたの作戦では、あなたとこの人が囮となってローエングリンの周りの敵を引き付
けておき、その間に俺が奇襲するものでしたよね?」

 

アスランとカミーユを順に指差し、シンは語る。口調こそ穏やかなものだが、その奥には憤り
と軽蔑が入り混じっている。

 

「それなのに、何です、あの体たらくは?あれじゃあ、作戦もへったくれも無いですよね、
あなた達まであそこに来ちゃ」
「……」
「結局は唯の力押し、おかげで酷い目に遭いましたよ。ミネルバも沈みそうになったし」
「……」

 

シンの言葉にアスランは何も応えない。唯目を伏せて聞いているだけだ。
その様子に業を煮やしたシンはアスランを怒鳴りつける。

 

「何とか言ったらどうなんだ、あんたは!?ダンマリ決め込んで又同じことを繰り返そうって
のか、あぁ!?」
「……そんな事は……無い……」

 

搾り出すように応えたアスランであったが、余りにもの自らの不甲斐無さに、内心は憤って
いた。

 

「シン、それくらいでいいだろう?アスランも十分反省している」
「隊長を止められなかったあんたが偉そうに言うな!」
「……っ、何?」

 

苛立ちを抑えきれないシンはカミーユの制止も振り切る。
そんなシンの態度にカミーユの表情も険しくなる。

 

「あんたにだって責任はあるんだからな!」
「俺は!……自分に出来る事はやったつもりだ!」
「そうかい?隊長に振り回されていたようにしか見えなかったぜ!」
「貴様……言わせておけば……!」

 

元々感情的になりやすいカミーユは今のシンの言葉に憤りを感じる。
一方、険しくなったカミーユの表情を見ても一切引く気が無いシン。
二人は一触即発の空気を醸し出していた。

 

「ちょ、ちょっとちょっと、ストーップ!二人とも止めてよ!」

 

二人を見かねたルナマリアが抑えに入る。

 

「今は喧嘩なんかしないで、次に同じ事が起きないように気を付けましょ、ね?」
「ルナ……だけどさぁ!」
「カミーユさんも、アスランさんも、それでいいじゃないですか?いつまでも引きずるのは良く
ないですよ」
「ん……まぁ、そりゃあ……」
「……」

 

多少強引とも言えるルナマリアの言葉に、何とかその場は収まる。それでもシンは納得でき
ないでいたが、これ以上は無駄だと悟り、渋々と自室へと戻っていった。

 

「流石だな、ルナマリア」
「レイ、あんたも茶化す位なら止めなさいよ!」
「俺は趣味が悪いからな」

 

ルナマリアはレイに怒りを露わにするものの、彼が邪悪な微笑を見せると、諦めた様にその
場を離れた。続いてレイも戻っていき、そこにはカミーユとアスランだけが残された。

 

「あまり気負いすぎるなよ、死相がでるぞ」

 

少し冗談っぽく言い放つカミーユの言葉にも、アスランは力なく応える。

 

「カミーユ……君みたく上手くいかないな……」
「よぉ、お疲れさん。整備、やっといてやるから休めよ、疲れてんだろ?」

 

二人の下へマッドがやって来る。

 

「あ、はい……お願いします……」

 

うな垂れた表情のままアスランはその場を後にする。
その様子を怪訝に感じたマッドはカミーユに訊ねる。

 

「どうしたんだ、隊長さんは?元気ねぇみてぇだが……」
「今回の作戦、どうも様子が変だったんです。最初っから……」
「ふーん……?」
「何か、焦っているような感じでした」
「そうか……ま、気持ちはわからねぇでもねぇけどよ?ちと心配だな、こりゃ」
「何か思い当たる節でもあるんですか?」
「お前さんが気にする事じゃねぇ。唯の面倒くせぇ男の性さ」
「性……ですか?」
「そうさ。それにしてもルナマリアが何とかするたぁな?いくらパイロットっつっても女だな?」

 

マッドの直球な言い方にカミーユは少し引っ掛かる。

 

「何か下品ですね、その言い方」
「何言ってやがる!男ってのはなぁ、助平な位が丁度いいんだよ!」
「そうですか?」
「逆にあの隊長さんやレイの様なタイプは上辺はモテるが、ムッツリが判明した途端に女は
離れてくぜ!」
「やっぱ下品ですよ、マッドさんは」
「うるせっ、小僧がナマ言うんじゃねぇ!」

 

軽口を叩くカミーユにマッドは拳を振り上げる。それをみてカミーユも身構える。
軽い感覚でマッドはカミーユの頭を小突いた。

 

「ったく、さっさと休めよ?お前さんのMSの整備もやっといてやるからよ」
「すみません、頼みます」

 

そう言ってカミーユはデッキを後にする。

 

「この艦、もう少し素直な奴はいねぇものかね」

 

整備に取り掛かるマッドは若いミネルバのパイロット達を総評してそう呟いた。

 

「親方ー!このレーザートーチの予備って何処でしたっけ?」
「ばっかやろー!この前教えたじゃねーか!しっかりしろぉ!」

 

MSデッキにマッドの怒鳴り声が響いた。