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 椅子に座った彼は酷く疲れていた。
 自分が“ボス”になったかつての所属組織、それの構成員の把握やシノギ、アガり、その他諸々の確認作業で今日一日を費やしたからだ。
 彼の信頼できる部下三人(正確には二人と一匹)に手伝いはしてもらったものの、大変なのはこれからであった。
 構成員に“示し”を付けなければならないし、他の組織にも話を付けなければならない。
 今日より過酷な明日の激務に備えるために彼は重い身体を動かした。
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 途端に、まるで“条件が満たされた罠”のように眩い光が彼を襲った…
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 彼が次に目を開けた時、見知った港で海を望んでいた。
 そしてはるか向こうに見えるのは見覚えのあるサルディニア島であった。
 彼はローマ近郊のアジトではなく、“ジブラルタル”に足を着けていた。
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 混乱している彼の前に、物陰から一人の男が姿を現した。
 その男は全身を黄色で包んでおり、履いている靴は古代のアラビアで使われていたような先の尖った物だった。
 だがその顔は夜の暗闇のせいで確認できない
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 「貴様は、ナチュラルだな?」
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 「…何の事だか解りません」
 そう言い終わった直後、彼は腹部に衝撃を感じ思いっきり、ブチ撒けた。
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 「ゲロを吐くぐらい怖がらなくてもいいじゃないか…」
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 「…1度でいい事を、2度言わなけりゃいけないってのは、そいつが頭が悪いって事だからです」
 そう言いながら彼はポケットから出したハンカチで口についている吐瀉物を拭った。
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 「“ゴールド・エクスペリエンス”……、暗闇に道を開くのは、『覚悟』のある者だけだ…」
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 第二話 旋風を呼ぶ者
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 「ハァァ!!」と気合を入れつつシンはガイアに切り掛かかり、薙ぎ払う。
 だがガイアはその身を切られまいと盾で受け止め、距離を取り頭部バルカンでインパルスを牽制した。
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 「あれも新型か?」
 スティングがライフルで赤い方のMSに応戦している中、承太郎は静かに今後の事を考えていた。
 「ガンダムタイプか…、情報には無い機体、放っておくと面倒だな」
 いきり立っているスティングを尻目に承太郎は通信機のスイッチに手を伸ばした。
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 薙刀から二刀流に持ち替え、投擲。
 シンの戦いを見て“熱くなっている”気がしたジョルノはシンに通信を入れた。
 「判ってますよね、僕たちの任務は三機の捕獲ですよ?」
 『解ってるよジョルノ。でもアレを取られて一番最悪の事態はオマエも想像できるだろ?』
 「えぇ、アレを基地とか解析できる場所に持っていかれるのが一番やっかいだ。“デュートリオン”だけでも国家を転覆させる基には十分だ」
 『なら腕や脚の一本でも壊して動きを止めて押さえるのが一番手っ取り早い、そうだろ?』
 「確かにそうだが、もう少し無駄を省けないか?」
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 「“カトキ立ち”…、というものを知ってるかな大佐?」
 「…いいえ、存じませぬが准将殿」
 彼は上官がいつものように名前で呼ばない事に疑問を感じたが、とやかく考えても仕方が無いと思ったので今は彼に合わせる事にした。
 「旧世紀にプラモデルというものがあった。今では考えられぬ事だがプラスチック製の“玩具”が昔は存在していたんだよ」
 「もったいない事ですなぁ。今の時代はエネルギー不足でヒィヒィ言っているというのに。」
 「そのプラモデルを飾ったり写真に収めたりするときには決まって皆そのカトキ立ちというのをさせていたらしい」
 「…具体的に何なんですかそれは?」
 「脚を肩幅まで広げ両腕を“グッ”と構えさせたポーズ。やってみれば判るんだがこれが“美しい”んだ。何故だか解るか?」
 「そういう抽象的なのはちょっと…」
 彼は苦笑しながら自分の後ろに佇んでいる上官に告げた。
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 連合軍を知っている物が見たらいぶかしむような光景だった。
 彼の制服の色は黒だったし、彼の上官の制服はそれよりももっと黒く、その雰囲気は軍人には似つかわしいものだったからだ
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 「“黄金率”、というものがある。例えば料理の味付けに関する調味料の比率だ。そして“黄金長方形”というものがある。それの具体的な比率は“1:1.618”だ」
 「その黄金率とカトキ立ちとやらに一体どんな関係が?」
 「よく観察してみると解るんだが、“固まり”なんだよ。カトキ立ちは黄金率のな…」
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 「君はこの“ガーティー・ルー”のデザインを美しいと感じただろう?」
 「…この艦のデザインの縮尺にもその黄金率が使われていると?」
 「そういう事だ。盟主は美しい物が好きとの事だからな。自分が所有する“ファントムペイン”にも同じようであってほしい、という意向なのだろう」
 「…なぁるほどね。では御期待にお応えして、行くとしますか! 慎ましくな」
 「戦闘に関しては指揮官の君に任せるよ、ネオ・ロアノーク大佐」
 「ではでは戦闘による艦の揺れなどにご注意を、“エンリコ・プッチ准将”」
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 大地を揺らす衝撃にジョルノは驚いていた。
 「考えてみれば相手はセカンドシリーズを強奪しようとしている奴らだ。外に帰るべき艦があるのは当然か…」
 ジョルノは一通り思案してミネルバのブリッジへの回線を繋いだ。
 「艦長、“スクリーミングニンバス”の使用許可を」
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 「クソッ、演習ではこんな!」
 MAになったガイアがビームブレイドを展開して突っ込んできたが、シンは危なくそれを盾で捌いた。
 そしてMA状態のガイアに友軍が援護射撃を加えるも、難なくかわされてしまった。
 それどころか奪われたセカンドシリーズの一機、アビスが友軍のディンが避けられないタイミングで砲撃を入れてきた。
 そしてシンが今使っているソードシルエットのブースト性能では間に合わない距離でもあった。
 「クソッタレがぁ!!」
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 だが爆破音の代わりにパシュン、という気の抜けたエネルギー拡散音をソードインパルスは拾っていた。
 『アビスとカオスの砲撃はボクがなんとかするからシンはガイアを頼む。“ブルームインパルス”とガイアじゃ相性が悪いからね』
 「分かった、まかせろ!!」
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 スクリーミングニンバスとは、コロイド技術の応用でビームと同じ性質を持つ特殊な粒子を散布することで、敵にダメージを与える攻性の幕状に展開する防御フィールドを形成する攻性防御装置である。
 元は次期主力MSコンペに出されたドム・トルーパーという機体に装備されていた物であり、ジョルノがデュランダル議長に“防御に特化したシルエットを製作してほしい”と要望を出して出来た物が、ジョルノが今使っている“ブルームシルエット”である。
 そしてスクリーミングニンバス使用時は左右の花形のリフターが展開してフィールドを作り出すというわけである。
 この装備によってブルームインパルスはビーム兵器に関しては鉄壁の防御を保つ事が出来る。
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 『スティング! さっきの!』
 「分かってる、お迎えの時間だろ」
 『遅れてる。バス行っちゃうぜ?』
 「待たせておけ。乗車拒否して先に行くようなら後で裁判でもすればいい」
 『アハハ、それって軍事裁判?』
 アウルの投げやりな疑問に承太郎はパンチの効いた受け答えをした。
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 『つーかなんなのアレ。新型は三機のはずだろ?』
 「俺が知るかッ!」
 「放置して追撃されるのが一番まずい。鹵獲できればベストだが、破壊しといた方が得策かもしれん」
 ブルームインパルスのライフルを受けるカオスの中で承太郎はそう述べた。
 「行くぞアウル、ジョジョ!」
 『言い訳に花を一輪摘んでくってわけ? カッコ悪いってんじゃねぇそういうの!!』
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 アビスとカオスがブルームインパルスに対し十字砲火を仕掛けるも、ビーム兵器はことごとく打ち消された。
 「膠着状態とかメンドイんだよぉ!!」
 アビスがビームランスを構え突撃しカオスもそれに合わせライフルとミサイルで援護射撃をした。
 だがカオスの放ったライフルはスクリーミングニンバスに打ち消され、ミサイルもバルカンに打ち落とされてしまった。
 そして防御が散漫になったと思えた懐にアビスがランスを振りかぶるも、リフターの影にあった盾に遮られてしまった。
 「これならどうだ!!」
 そのまま超至近距離から胸元のカリドゥス複相ビーム砲を放つも、これもまたスクリーミングニンバスに打ち消されてしまった。
 「こんなのどうしろっつんだよッ!?」
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 「どうすんだよジョジョ!?」
 「現時点で考えられるのは…だ、あれは陽電子リフレクターではなさそうだって事だスティング」
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 再び距離を離しだされた事にジョルノは違和感を感じた。
 “遠距離からの砲撃は無意味なのに何故?”と。
 そしてカオスとアビスから実弾系の弾幕を張られジョルノは背筋が凍った。
 「マズイッ!」
 カオスの放ったミサイルは胸部バルカンで迎撃するも、アビスのレールガンは寸でのところでステップ運動をして避けた。
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 スクリーミングニンバスはビーム兵器に関しては鉄壁の防御を誇っているが、その性質上マシンガンやミサイル、レールガン等の実弾兵器への防御性能は皆無なのである。
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 「こんなに早く欠点を見つけるなんて、よっぽど勘のいい奴か科学者でも乗ってるのか?」
 ジョルノのプランでは無駄弾を撃たせ消耗戦に持ち込む計画だったのだが、スクリーミングニンバスが万能では無いという事がバレた今では、実弾系の弾幕を張れる向こうが圧倒的に有利である。
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 そしてブルームインパルスはスペック上の理由でビームサーベルは搭載されておらず、接近戦をする場合フォールディングレイザー対装甲ナイフしか装備は無い。
 対艦載ビーム兵器装備というコンセプトなので本来は後方援護のシルエットなのだから仕方が無いといえばそれまでなのだが。
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 「この展開じゃあっちの弾切れの前にこっちがフェイズダウンだ……!」
 アラートが十字砲火の第二波を告げる。
 このままではマズイと判断しジョルノはスクリーミングニンバスを解除し、機体を跳躍させた。
 リフターのスラスターはスクリーミングニンバスと併用する事も可能だが、もはや実弾でしか攻撃してこないであろう二機にはその分のエネルギーを機動面に回した方が被弾率を下げれるとジョルノは判断した。
 「このまま消耗戦に持ち込む!」
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 「当ったれぇー!」
 ソードインパルスの緩急自在で予測不能な動きはガイアを確実に追い詰めていた。
 全重量を乗せた連結状態での一撃、次の瞬間にはビームブーメラン“フラッシュエッジ”の応酬、逆胴と唐竹割りの時間差攻撃。
 シン・アスカはザフトの誰よりもソードシルエットを使いこなせていた。
 シンはライフルやミサイル等の砲撃戦より、ビームサーベルや対艦刀を使った接近戦を得意とし、好んでいた。
 同型機を使っているジョルノに“ソーソシルエットはなるべく使うな”と言う程である。
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 「不慣れなパイロットめ、このまま押し切るッ!」
 連結状態で再度大きく振りかぶってガイアに切りかかる。
 だがガイアは今度はシールドで一度防いだ後素早く飛び退いた。
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 『シン! デカイのを防ぎ損ねた! 避けろッ!』
 アラートに気付き視線をサブモニターにやると白と赤が混じったビームが飛んで来ていた。
 掠る直前にかわし再びサブモニターに目をやるとカオスがMA形態になっていた。どうやらジョルノを翻弄しつつ射線を合わせてカリドゥス改を放ったらしい。
 そしてシンが悪態をつく間も無く今度はアビスがカリドゥスを放っていた。
 回避行動直後で体勢を崩していたために、シンは被弾覚悟でカリドゥスを盾で防いだ。
 衝撃がソードインパルスを襲い機体が宙を舞うも、シンはコンソールを確認し機体に致命的な損傷が無い事に安堵した。
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 だがその代わりに致命的な隙を晒す事になった、丁度吹っ飛ばされていく方向にいるガイアに。
 そして慌てて回避行動を起こそうとしたがシンはそれが“確実に”間に合わない事を悟っていた。
 リアカメラ越しに迫るガイアのサーベルを見てシンは走馬灯のような物を確かに見ていた。
 二年前の悪夢、その後の血の滲む士官学校での日々、赤服を授与されたあの日、そして愛すべき妹との日々…
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 (あぁ…、死にたく…ないなぁ…)
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 「掴まっていろッ!」
 そう言って彼、アレックス・ディノことアスラン・ザラは敬愛すべき、“愛する国家元首”の言葉を全神経からシャットアウトした。
 (カタログスペックならイージスと同等だったはず!)
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 スラスターとブースターを全開にしてインパルスを両断しようとするガイアにアスランは自分の乗るMS、ザクでタックルを仕掛けた。
 タックルは目論み道理ガイアに当り、ガイアは反動と重心を操作して距離を取った。
 そして今度は倒れたインパルスの頭越しにビームトマホークを振りかぶって、砲撃体勢に入っていたアビスに向かって投げた。
 直撃のコースだったがアビスは微塵の揺れも迷いも無くカリドゥスを発射し、ビームトマホークごとザクを殺りにきた。
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 炸裂音が響き、ザクは左腕を失いつつ工廠にめりこんだ。
 (やはりカタログスペックか。いや、そもそもあんな大経口のビームを防ぐような…)
 衝撃に耐えたアスランはそんな事を考えていたが、体が衝撃から解放され間髪入れずに誰かの唸り声が不意にコクピットに響いた。
 そしてカメラのスローモーションのように同乗者の身体が倒れてくるのをアスランは見た。
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 しまったと思うも既に遅く、アスランは倒れてくるカガリを何とか抱きとめた。
 「……カガリッ!」
 抱きとめたカガリの頭からは血が流れ出ており、自分の左手にも愛する者の血が付いていた。
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 (あまりにも…あっけなさ…すぎる…)
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 死ぬのだろうか、カガリは?
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 もしオレがさっさとここを離れていたら…
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 もしオレが仕掛ける前にちょっとでも、カガリの声に耳を傾けていれば…
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 もしオレがあのMSを助けようとしなかったら…
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 バカかオレは…
 もし仲間を助けなかったら、だと?
 そんな事は考えてはいけないし、既に起こってしまった事実は“今日という日をやり直さない限り”変えられない。
 (だったら今すべき事は!)
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 数秒動きが止まっていたザクにアビスは再びカリドゥスを放つも、戦闘エリアを完全に退避する方向に、ザクは飛んでいった。
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 今日は最悪な日になりそうだ。
 顔には出さなかったが彼、レイ・ザ・バレルはそう思っていた。
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 こんな日に強襲してくる馬鹿は一体何者なんだ?
 いや、そもそも諜報部は何をしてたんだ、今の今まで。
 こんな大規模な強襲計画ならザフトの情報網に必ず引っかかる筈。
 なのに引っかからなかった、という事は…
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 「レイ!中の損傷は分からん! いつも通り動けると思うなよ!無理だと思ったら直ぐ下がれ!」
 軽く会釈をし自分の機体、ブレイズザクファントムを起動させ、外部スピーカーをオンにする。
 「どけ、ルナマリア」
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 …内通者がいる?
 少なくとも諜報部を掌握し、それなりの地位にいるもの…
 そしておそらくは連合に組みしてる者。
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 ギルを邪魔する奴は、オレが許さないッ!
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 …その前にギルに報告しなくては。
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 「誰がここの指揮を執ってる!」
 ヘリとMSの飛ぶ音が聞こえる、ビーム兵器やミサイルの炸裂音や爆音が聞こえる。
 「あの三機はどうした」
 幼い子供の嗚咽が聞こえる、兵士の怒声が聞こえてくる。
 「状況を説明してくれ!」
 そしてまた近くでミザイルが爆発し、ディオが文字通り身体を張ってデュランダルを爆風から庇った。
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 「ここはまだ危険です!」
 黒服の将校が一人そう叫びながらデュランダルのもとにやってきた。
 「有毒ガスも発生しています、議長もシェルターへお入り下さい」
 「そんなことが出来るか、事態すらまだよく解らぬのに!」
 「ならば…」
 ディオがそう口を挟む。
 「ミネルヴァに参りましょう。あそこなら安全でかつ、迅速な指揮が執れます」
 「私も、それを進言します!」
 その言葉を聞き黒服の視線の先に目をやると、ドックに収まっている戦艦が見えた。
 「…ええいッ! ディオ以外の親衛隊は必要機材をここに! 十分以内にだ!」
 「ハッ!」
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 「…外にいる母艦によっては、“予定外”になるな」
 部下が指示を受け散り、一時的に二人だけになったDIOがなれなれしくデュランダルに呟いた。
 「あぁ、セカンドシリーズのマニュアルを手に入れ教習し、最新備の工廠を優先的に破壊している。少なくともこれは傭兵の手口ではない」
 「雇った者では無いという事は、外にいるのは連合直々の特殊部隊か。早々に私の出番かも知れんな、“ギル”」
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 「こいつ、何故落ちない!?」
 撤収のために空に移動し始めたステラ達だったが、データに無い二機も空中戦をできるらしく追ってきた。
 そしてさっきからステラが執拗にサーベルで攻撃を仕掛けても、黄色いMSは信じられない反応速度でそれを盾で捌ききる。
 おまけに赤い方も隙を見てはこちらにブーメランを織り交ぜた格闘を仕掛けてくる。
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 「ええい、このッ!」
 肩部から三連ビーム砲を放つも、黄色い方がそれを打ち消す。
 そして格闘を仕掛けようとしても今度は赤い方がそれを阻止し、迎撃をしてくる。
 「ざけてんのかよコイツらぁ!」
 三度目の格闘をアウルは仕掛けようとしたが、アビスの肩部にどこからか飛んできたビームが当たりタイミングを逃した。
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 「アウルッ!」
 「どうやら増援みたいだな」
 二人がサイドビューに目をやると白と赤のザクがライフル(正確にはビーム突撃銃だが)を構えてこちら側に向かってきている。
 『スティング、キリがない! こいつだってパワーが…!』
 アウルが敵のライフルを防ぎながら通信を入れてきた。
 「ええい!離脱するぞ!」
 なんとか白いザクのライフルを防ぎスティングはステラに通信を入れた。
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 『ステラ、そいつを振り切れるか?』
 「すぐに沈める!」
 怒りの混じった声でステラはスティングに応えた。
 「こんな…私は…私はっ!」
 背部のビーム突撃砲を撃ちながら赤いMSに切りかかるも、なんなく捌かれる。
 だがステラも今度は捌かれぬように滅多切りを赤いのに仕掛ける。
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 『離脱だ! やめろステラ!』
 「私がこんなぁーッ!!」
 『ステラ!』
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 『じゃあお前はここで死ねよ!』
 アウルが敵に言うようにステラに通信を入れた。
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 『死ぬのは、イヤ・・・』
 “シュン”としたステラの声がスティングの耳に入る。
 『ネオには僕が言っといてやる、さよならってな!』
 続けてアウルの声が入る。
 『サヨナラ、ステラ、さよならなの?』
 急に動きが止まったガイアに赤いMSがブーメランを投げるが、ガイアが構えた盾にめり込んだだけだった。
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 「アウル、オマエは後でお仕置きだ」
 ずっと黙っていた承太郎だったが、通信機に手を伸ばしアウルにそう告げた。
 『結果オーライだろ?』
 それを無視し今度はステラに通信を入れる。
 「ステラ、引き上げるぞ。先行して“砂時計”に穴を開けてくれ」
 『うん、分かった、じょじょ』
 「スティング、足止めしつつ移行だ」
 「オーケイ!」
 ステラに冷静さを取り戻させてくれた承太郎に、スティングは感謝した。
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 To Be Continued……
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