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なんとなく 氏_逆襲のシン・アスカ 〜Blood of ASKA〜_第1章

Last-modified: 2009-08-14 (金) 03:44:54

オーブ近海

 

「目標発見…これより作戦を遂行します」

 

その日、オーブ近海で繰り返し海賊行為を行っていた犯罪者グループが壊滅した
二度と再生する事ないまでに完全な破壊をもって…
作戦に従事したのは小型戦艦一隻にたった一機のMS、そしてたった一人のパイロットだった

 

「アスカ少尉 作戦成功です 帰還して下さい」
「アスカ少尉 作戦を遂行完了、帰還します」

 
 

逆襲のシン・アスカ ~Blood of ASKA~
    第1章 バンシー(少女霊)

 
 

オーブ、オノゴロ諸島のある島
ここにはオーブの軍の暗部を司る部隊が駐屯していた

 

通称・マーダーズ

 

オーブ元首カガリ・ユラ・アスハする知らない所で
公式には発表出来ないような汚れ仕事を一手に引き受ける非合法部隊
その部隊にはたった一機のMSとそれを運用する為だけの戦艦が一隻
MSハンガーにその部隊唯一のMSがゆっくりとその身を入れる
M1アストレイをベースに改造を施された機体
白かった部分の装甲は黒に変更され、背中には巨大な羽を思わせるバックパックを装備し
腰部の装甲はバーニアなどを追加され、まるでスカートを履いているかのような様相を呈している
肩部の装甲も大きく形状が変わり、丸みと曲線が強調され、
一見するとまるで昔話の妖精の様な姿をしているのだが、頭部の姿がまるで口が開き叫んでいる様に見え、
存在全てを禍々しく変化させていた

 

アストレイバンシー
それがこの機体に与えられた名前だった

 

アストレイバンシーのハッチが開く
「少尉 お疲れ様です」
整備兵がパイロットの手を引いてメンテナンスカーのタラップに乗せる
「ミラージュコロイドの継続時間をもう少し長めに出来る?」
「やってみます」
そう整備兵に言いつけパイロットはブリッジに向かう
その間、すれ違う人々に敬礼を送られるパイロット
やがて、ブリッジに到着したパイロットはパイロットスーツだが
襟を正すしぐさをするとブリッジに入っていった

 

「マユ・アスカ少尉 報告します」
「うむ」
アストレイバンシーのパイロット、マユ・アスカは戦果の報告を艦長に済ませると自室に戻った

 

彼女が自室に戻ると必ず、する事がいくつかある

 

「お兄ちゃん ただいま」

 

マユは語りかける 雑誌の切り抜きが飾られている額縁に
その雑誌の切り抜きには確かに小さくだがシン・アスカが写っていた
そして、シャワーを浴びる為にMS操縦専用の右手の義手を外して防水仕様の生活用に変える
シャワーを浴び、また義手を外し、そのままの姿で自分を姿見で見つめる
下半身から上に上がる様に傷が多くなっていく 
その殆どがあの時 巻き込まれたあの日についた傷
そして、無くした右手、更に上に視線が上がる

 

まだあどけなさの残る少女の目にはまるで虫の目のような複眼式のグラスが取り付けられていた

 

あの日、自分の体で無くしたのは右手と閃光で焼かれた両目 
失った視力を補う為にこのグラスを装着する以外の方法が無かった
あの日、家族で失ったのは父と母、生き別れになった兄は理不尽な戦争に敗れ、今は行方もわからない
すでにシン・アスカが戦争後に失踪して5年たっていた
マユが兄の生存を知ったのは戦後の事だった

 

「お兄ちゃん…どこにいるの?何しているの?ネェ…マユは…今日も悪い子だったよ」

 

まるで懺悔をしているかの様にマユは暗い部屋で呟いていた

 
 
 

「サァ…時間だ、始めよう」
夜時間の暗くなったプラントの一角で一人の男が呟いた

 

「結局、テロリストは駆逐されるのが筋と言う事なんだろうな」
目元をマスクで隠した黒髪の男はさっと手を振り合図を送る
その合図の何十名もの男たちがある場所を包囲した

 

その場所はプラント評議会

 

血に彩られたC・Eの歴史がまた一つ

 

        第2章 レイ・デュランダル に続く

 
 

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