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なんとなく 氏_逆襲のシン・アスカ 〜Blood of ASKA〜_第3章

Last-modified: 2009-08-16 (日) 01:29:07

「オーブからの返答は?」
「はい、相変わらず要求は受け付けないの一点張りです」
議長席の机に腰掛け気だるい顔でシンはその報告を聞く

 

「オーブに侵攻する 用意してくれ それと…アレは出来たかい?」
「はい、ただちに準備します すでに旗艦に配属済みです」

 
 

逆襲のシン・アスカ ~Blood of ASKA~
    第3章 オーブ侵攻(運命の魔王)

 
 

オーブ官邸では幾人もの怒号が飛び交っていた
先のプラントから全世界に向けて発信された演説、その対応で意見は真っ二つに分かれていた
一つは要求は全て受け付けないと言うモノ
一つはオーブの軍事顧問としてオーブ国防軍に在籍しているアスラン・ザラだけでも引渡し
事態の打開を図ろうと言うもの
会議は混迷を極めたが、カガリ・ユラ・アスハの怒号でその意味を無くす

 

「オーブは何者にも屈さない!!」

 

まだ、年端もいかぬオーブの元首の一喝 そしてそれだけで萎縮する大人たち
いまだにオーブは幻の獅子の姿を崇拝していた

 
 

同時刻、オノゴロ諸島
非合法部隊マーダーズの駐屯する基地
マユ・アスカはその基地の食堂で全世界に配信された演説を聞いていた

 

画面に映るレイ・デュランダルと名乗る男、その男にマユの目は釘づけになった
目元を覆うマスクこそしているものの今まで探していた兄の姿がそこにはいた

 

兄は画面越しにオーブ代表のカガリ・ユラ・アスハを、アスラン・ザラを糾弾する
その内容はマユにはどうでもよかった

 

兄がいる
お兄ちゃんが生きている
お兄ちゃんがオーブに来る
お兄ちゃんがオーブをまた焦土に変えにくる
ああ、なんて…かわいそうな目をしているの

 

私があの時、手がちぎれてずっとお兄ちゃんと手を繋げれてなかったばっかりに

 

大丈夫、今度はマユがしっかりとお兄ちゃんの手を握ってあげる
ずっとずっとずっとずっと………
ずっと…

 

死ぬほど握ってあげるから

 
 
 

その日、非合法部隊マーダーズは誰もが知らぬ所で壊滅した

 
 
 

「これが俺の新しい機体か」
MSハンガーでシンはその機体を見上げていた
「はい、シン・アスカ専用に…」
開発者であろう白衣の男の口をシンが腕をあげ遮る
「シン・アスカはあの戦争の後、死んだ…いや、殺されたんだ あいつらに誇りまで奪われて…
 俺は今はレイ・デュランダルだ」 
白衣の男は気まずそうに咳払いをすると先ほどの説明を再び再開した
「ん…失礼しました では、レイ・デュランダル専用に開発されたのがこちらです」

 

機体の装甲の大半は黒曜石を思わせる黒色で染め上げられ
いたる所が鋭くとがり、間接部などの駆動系には真っ赤の血を連想させるような赤が配置されている
背中のバックパック部分にはまるで蝙蝠のような羽がついており、
ブレードアンテナも大きく4つに分かれ まるで神話などに出てくる悪魔の様な姿をしていた

 

白衣の男の説明は続く
「この機体は背中に無人の小型MAを搭載する事で莫大な推進力と起動時間の延長を図っています」
さらに武装へと説明は続く
「多目的使用 斬艦刀 バアル2本がこの機体の唯一の外部兵装です」
二人の視線の先にはたしかに2対の巨大な剣が鎮座していた
「これは刀身の内部にビームライフルを仕込み、用途によっては組み合わせ巨大な一本の大剣として
 使用したり、ブーメランのように飛ばすという事も出来ます」
次に内臓兵器について話し始めた
「パルマフィオキーナの発展系として相手の装甲を爪で切り裂く デーモンクロウを装備しています 
 この武装は切り替えで威力は落ちますが内臓式のビームスプレーガンとしても使用できます
 さらに、胸部にカモフラージュしたビームサーベル内臓の隠し腕と
 一発きりですが実弾のミサイルを腰部の背後に…」
そこまで言って白衣の男はシンの方を見た
「本当にご自身が出撃するのですか?」
「ああ、そのつもりだ 俺なりの清算だよ」
シンの決意とも強迫観念とも思えるような気迫に男は寒気を覚えた
「私たち開発陣はこの機体を ディステニー2号機 もしくは…」
シンは黙ってその機体を見上げていた

 

「見た目から魔王(ルシファー)と呼んでいます」

 
 
 

プラントの演説から数日後、オーブへ向けて新生ザフトの侵攻が始まった
ザフトを率いるのはレイ・デュランダルこと、シン・アスカ
迎え撃つオーブ国防軍の船団の中には旗艦にカガリ・ユラ・アスハ
そしてジャスティスガンダムを駆るアスラン・ザラの姿

 
 

両者が対峙する海域から少し離れた場所にマユの乗るアストレイバンシーがいた

 

「うふふふ…あははは…お兄ちゃんはマユじゃないと駄目なんだよね」

 

        第4章 断罪に続く

 
 

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