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なんとなく 氏_逆襲のシン・アスカ 〜Blood of ASKA〜_第4章

Last-modified: 2009-08-16 (日) 01:39:13

オーブ近海 そこが両軍が交錯する戦場となった
「ルシファー レイ・デュランダル 出る」
漆黒の悪魔が出撃する 死を運ぶ軍勢と共に

 

「ジャスティス アスラン・ザラ出るぞ!!」
迎え撃つべくジャスティスが軍を率いて出撃する
「シン!!今頃になって何故?」
アスランの胸中は怒り、復讐、疑問で渦巻いていた

 
 

逆襲のシン・アスカ ~Blood of ASKA~
     第4章 断罪 (ジャッジメント)

 
 

戦闘が始まった 数々の場所で煌く命の断末魔 魂の咆哮、
そして母なる海へと落ちて眠る
ジャスティスに向かって異形のMSが急接近してくる
遮らんとしたMSを強引なまでの力でねじ伏せ、蹂躙しつくし、破壊し、命を奪いながら
「見つけたぞぉー!!アスラン・ザラ!!」
「きぃさぁまぁーーー!!」
そして交錯する刃、迸る閃光 2体の聖と悪を司る巨人が交錯するたびに戦火は激しさを増す

 

「カガリ代表 ここは危険です 後退して下さい」
カガリの乗る戦闘艇が身を案じて下がろうとするが
「ここでいい 私は信じている」
カガリの頑なな意思に身動きがとれずにいた 

 

それが命取りになる事をクルーの誰もが理解していながら

 
 

「シン!!お前にはいったはずだ!!戦争は英雄ごっこじゃないと!!」
アスランのジャスティスが急激に機動性を増してルシファーを強襲する
SEEDの弾けだ

 

「誰が英雄になりたいって?俺は…俺は人殺しだよ!!」
シンの乗るルシファーも格段に動きが良くなる
しかし、シンの脳内ではSEEDは弾ける事は無く
どろりと腐り、恨みや怒りなどの激しい負の感情の汚水が溢れるモノだった

 

「うぉおおお!!」
「おりゃああ!!」

 

それは瞬間的な出来事だった ジャスティスの胸をルシファーの剣バアルが貫いていた

 

「とどめぇ!!」
バアルに内臓されているビームライフルがジャスティスの内部で発砲される
ジャスティスが一瞬膨れ上がったかと思うと大爆発を起こした
その爆発の爆炎の中に揺らぐ魔王のシルエット
その姿に多くのパイロットや兵士は本能的に恐怖した
「後は…一人!!」
魔王が最後の標的に向けて視線を向けた

 

「て…撤退しろ!!」
艦長が慌てて避難の指示を出すが時はすでに遅かった
旗艦を死守せんと魔王の目の前に立ちはだかったモノは巨大な剣で切り裂かれ
爪で引きちぎられ その命を海に散らした
そして、旗艦のブリッジにルシファーの爪が食い込む

 

「恨むなら自分を恨め カガリ・ユラ・アスハ」

 

ブリッジにビームスプレーガンが炸裂して跡形も無く破壊される
そこに魔王はさらに追い討ちをかけるかの如く腰部のミサイルを発射した
旗艦が沈む、その光景を見たオーブの軍勢にはもう戦う気力は残されていなかった

 
 
 

「これで終わるのか…」
ルシファーのコクピットでシンが呟いた

 

ピー・ピー・ピー…
その言葉を否定するように警告音アラートが鳴り響く

 

「何!?」
気がつくとルシファーの左手が切り落とされていた
そして目の前に突如として一体のMSが出現した
「ミラージュコロイド!!」
シンが叫ぶ その視線の先にいるのはなんとも不気味なアストレイの改修機・アストレイバンシーだった
回線が繋がれる

 

「お兄ちゃん みぃつけたぁ」

 

シンは驚愕する 死んだとばかり思っていた妹が今、目の前に

 

「知ってる?悪い事するとそれが自分に返ってくるんだって」
そう言い、マユの駆る機体 アストレイバンシーはルシファーに肉薄した

 

バンシーの兵装はそう多くない
ビームガンにMS用ダガーが4本 そして…

 

その両手にMS用ダガーを手にし、それをルシファーに突き立てるバンシー
そして今までマスクに覆われていた顔面部の粒子砲が姿を現した
これがアストレイバンシーの名前の由来 バンシークライと呼ばれる兵装である
だが、ルシファーも隠し腕のビームサーベルをバンシーの体に突き刺していた

 
 

ごふぉ…ねえ、お兄ちゃん 今度は平和な時代でまた兄妹になれるよね?

 

ああ、そうだな

 
 

バンシークライが発射される ほぼ0距離からの発射

 

二つのMSの爆発が合わさり巨大な炎となって空と海を焦がした

 
 
 
 

          ~エピローグ~

 

指導者を失った事でオーブは混迷するかの様に人々は噂したが
そのような事はまったく無く 今でも氏族が権力争いに勤しんでいる

 

プラントはロミナ・アマルフィが経済の建て直しを率先して行っている

 

新生ザフトのオーブ侵攻戦は『英雄の全て消えた日』として語られている

 
 
 

「お、なんだ今日も三人で買い物か?」
「ええ」
ガルナハンの街中 やっと復興の兆しの見えてきた商店街
一組の親子が買い物をしていた 子供は男の子と女の子の双子だった
「…やっとこの街にも平和が来たな」
「あの日の事が嘘みたいだ」
そう、商店のマスターに話しかけられて母親は数年前の事をまざまざと思い出していた

 

必要なものを買い家路につく親子 
「帰るよ……」
「「はーい」」

 
 

呼ばれた子供たちの髪は黒く…目は赤かった…

 
 

           逆襲のシン・アスカ ~Blood of ASKA~
                     -終-

 
 

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