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もしもアーサーがミネルバの艦長だったら_第03話

Last-modified: 2007-11-06 (火) 16:33:13

「う~ん、むにゃむにゃ・・・」
「ん・・・?電話?」

「アーサー君、大変な事が起きた。すぐにミネルバに来てほしい!」
「ふ、ふわぁあ・・・ぎ、議長!?」
「どうしたのかね?まさか今まで寝てた(ry」
「い、いえ!なんでもありません!(昨日徹夜でエロゲしててなんて言え(ry)」
「大方アダルトゲームでもして寝坊していたのだろう?」

(フォンドヴァオゥ!バレてる!)

「それよりも、一大事だ。我が軍のMSが何者かに奪われたのだ。
 今シン達が迎撃に出ている。すぐにミネルバに来てほしい!」
「ええぇぇぇぇえええええええ!????」
「す、すぐ行きます!」

アーサーが外に出ると工廠の方から煙や火が出ており、サイレンが響き渡っていた。
「こ、こりゃ大変だ!」

ミネルバに到着するとブリッジはてんやわんやの状態だった。
「す、すいません!遅れました!」

「艦長!何やってたんですか!こんな時に!」
「今大変なんですよ!ほんとに!」
「まったく、サイテー・・・」
マリクやバート、メイリンの声が飛んでくる。

「メイリンちゃん!!!!!!!!!!!大丈夫?怪我はない?」
「はぁ・・・?なんであたし一人に聞くんですか・・・?
 ミネルバは今のところ無事です。工場の方は被害が大きいみたいですけど・・・。」
「すいません、ごめんなさい。」

「それで、ルナマリアちゃんは?」
「なんで馴れ馴れしく「ちゃん付け」なの・・・?お姉ちゃんはシンやレイ君達と迎撃に
 出てます!それよりも早く指示を下さい!」

その時である、轟音が響くと、敵に奪われたガンダム3機と、インパルス、ザクファントムなどが
コロニーの外壁に向けて飛んでいくのがブリッジから見えた。
「くそっ!あいつら外に逃げる気か!?」 
「ちくしょう!軍の新型MSを!」

その時、緊急通信が入った。
「アーサー艦長!デュランダル議長から直接通信です!」
「はっ、はい!」

「アーサー君、早速で悪いが、これからすぐ出港してほしい、私も今そちらに
 向かっているところだ。」
「ええっ!?出港ですか?」
「ああ、頼む。」
すぐ通信が切れる。外を見ると、コロニーの外壁に大穴が開き、
強奪されたガンダムやインパルス、ガナーザクウォーリアが外へ飛び出していくところだった。

「ああっ!糞!コロニーにあんな穴開けやがって!」
「大変!シン達も外に出ちゃった!」
その時、ブリッジのドアが開き、議長が入ってきた。

「やあ、皆すまない。」
「デュランダル議長!早かったですね。」
「どうやら、コロニーの外に母艦がいるらしい。シンやレイ、ルナマリアも助けなければならん。
 すぐにミネルバを発進させてくれ。」
「わっ!わかりました!」

「(よ、よーし・・・ここは艦長としての見せ場だな、ビシッと決めてメイリンちゃんや
 議長にカッコイイところを見せなければ!)」
「よし!ミネルバ発・・・」

「ミネルバ出港します!」「メインスラスター点火!」
メイリンやバートが叫ぶ。
「よし、発進させてくれたまえ!」
議長の号令と共に、ミネルバはコロニーの外へと飛び出した。

「・・・・・フォンドヴァオゥ!」

宇宙へと出たミネルバ。遠目で強奪されたガンダムを
追うインパルス達の姿が見えた。

「いかんな・・・ひとまずシン達を呼び戻してくれたまえ。一旦大勢を立て直すんだ。」
議長がアーサーに向けて言った。
「わ、分かりました!」

「えー・・・アーアー、ただいまマイクのテストちゅ・・・」
バシッ
「なにやってんのよ艦長!状況は一刻を争うのよ?」
メイリンに叩かれたアーサー。
(ああ・・・ビンタされた・・・たまんねえ・・ってそんな場合じゃない!)

「あー、ゴホン、こちらミネルバ艦長アーサー・トラインです。シン、レイ、ルナマリア機、
 聞こえますか?議長命令です。すぐに追撃をやめ、一旦ミネルバに帰還してください。」

「聞こえたかシン、ここは一旦戻るぞ。」
「くそっ!分かったよ!」
インパルスやザクが戻ってくる。

「さあ、彼らが戻ったらすぐに追撃の準備だ。艦長、頼むぞ。」
「ま、まかせて下さい議長!」
(よし、メイリンたんにもいい所をもっと見せなければ!)
「がんばろうねメイリンちゃん!」

「キモッ」

「くそっ!後少しだったってのに!」
着艦後、コクピットから降りたシンが呟く。
「仕方ないだろう、議長命令だ。それに、深追いは禁物だ。やつらには母艦がいた。」
レイがシンを慰める。

「二人とも大丈夫?」
ルナマリアが寄ってきた。
「ああ、大丈夫だ。それよりもブリッジにいくぞ。議長が待っている。」
「・・・ああ。そうだな。ヨウラン、ヴィーノ、機体の整備の方頼むよ。」
整備士達の方に言って歩き出すシンとレイ、そしてルナマリア。

(それにしても・・・なんかさっきの艦長の声、頼りなさそうだったわね・・・ほんとに
 あんなのが艦長で大丈夫なのかしら・・・)
彼女は一人つぶやいていた。

ブリッジに入ると、議長やアーサーが待っていた。
「やあ、無事だったようだね。」
「はい、議長。」
「ル、ルナマリアたん大丈夫!?怪我はない!?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一斉に視線がアーサーに集中する。
「あ・・・ええ・・・と、ル、ルナマリア嬢、お怪我はないでしょうか?」
「なんで敬語?・・・シンやレイの心配はしないんですか?艦長殿?」
「あ・・・その・・・」
「アーサー、彼女の事が心配なのは分かるが、もっと落ち着きたまえ。」
議長が言う。

「サイテー。」
メイリンが側で呟いたのをアーサーは聞き逃さなかった。
(フォンドゥヴァオゥ!好感度ダウン!?まだだ!まだフラグは立てれるはずだ!)

「さあ、君達には悪いが、すぐ追撃に移ってもらう。機体の整備が済んだらすぐ出撃してくれ。」
「ハッ!」
シン達はブリッジから出て行き、ブリッジ内もまた忙しくなった。

「シン・アスカ!インパルス行きます!」
「レイ・ザ・バレル、ザク発進する!」
「ルナマリア・ホーク、ザク出るわよ!」

整備を終えたシン達が次々と発進していく。
それにともない、ミネルバも更に加速を始めた。

「ふむ・・・ここからでは少し追いつくまで距離があるか・・・」
議長が呟く。
「あの・・・議長、ちょっとトイレに行きたいんですか。」
アーサーはトイレに行きたくなっていた。
「ん?ああ、今のうちに言ってきたまえ、敵母艦に追いつくまで多少時間があるだろう。」
「はい、どうも・・・」
そう言ってアーサーはブリッジを後にした。

「ふ~、トイレトイレっと。」
そうしてトイレを探すアーサー・トライン26歳。あえて彼の特徴をあげるとすれば、童貞というところか。
トイレを済ませたアーサーは、ブリッジに帰る途中、ある部屋の前を通りかかった。
「ん・・・?これは、ルナマリアちゃんの部屋!?」
部屋のプレートには「ルナマリア・ホーク」と書いてあった。
「こ・・これは・・・この中に彼女のスカートや下着が・・・」
「い、いかんいかん!僕は艦長なんだぞ!?」
「フォンドヴァオゥ!しかしこれはめったにないチャンス!ルナたんは出撃中だし・・・グヘヘ」
「だ、だがしかし、誰かに見つかったら・・・!」
ドアの前で一人苦悩するアーサー。

結局誘惑に負けたアーサーは部屋のドアに手をかけた。
「(大丈夫だ!必ず成功する!!)」

・・・何が成功するんだアーサー

「あ、あれ?開かない?」

当たり前である。各部屋のドアは無論オートロックになっており、個人個人が持つIDカードで
なかれば開く事ができなかった。自分の艦長室も同じというのに焦っていたアーサーは
そんな事も忘れていたのである。

「マ、マズイ!早く中に入らないと変質者になってしまう!」
手を離してドアから離れるだけでいいのに、なぜか中に入る事を優先してしまった男の末路であった。
その時、振動が艦全体を覆い、爆発音が響いた。
「う、うわああぁ!」
通路の向こうからバート・ハイムが走ってきた。
「艦長!どこですか!?大変なんです!」
「って艦長!?・・・何してるんですか!?」
彼が見たものはルナマリアの部屋の前ですっころんでいたアーサーであった。
「なにやってるんですか!敵母艦に追いついて、攻撃が始まったんです!
 すぐにブリッジに来てください!呼び出す放送もしたのに聞こえなかったんですか?」

アーサーはドアを開けるのに集中して放送を聴いていなかった。
「ご、ごめん、すぐ行くよ!」
「早く行きましょう!急いで!」
(ああ~ルナたんの部屋が・・・仕方ない、今夜はエロゲで慰めよう。)
あくまで煩悩を優先するアーサーであった。

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