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もしもアーサーがミネルバの艦長だったら_第09話

Last-modified: 2007-11-06 (火) 17:02:10

~ミネルバ、ブリッジ~

クルー達も既に艦に戻ってきていた。
アーサーは彼らに増援として人材が来る事を伝えていた。

「艦長!MSが1機、着艦許可を求めています!」
バートが言う。
「ああ、さっき基地司令からも連絡あったんだ。増援の人が
 プラントからカーペンタリアに先ほど着いたから、って。」

その様子をシンやルナマリアも見ていた。
「増援って言ってもたった1人かよ。」
「ねえ、シン、それよりもあれ見て。あれってガンダムじゃない?」
見ると、今まさに着艦しようとしているそのMSはまさしくガンダムであった。

「赤い・・・ガンダム?」
「どうやら新型のようだな。おそらくあれはインパルスやガイアと同じ系統の機体だろう。」
レイが呟く。

そして、着艦デッキから通信が入った。
「パイロットはすぐブリッジに来るようだよ。シン達もここにいるし、
 お互い挨拶するのにちょうどいいかな。」
アーサーが言う。
そうまもなくして、ブリッジのドアが開き、1人の青年が入ってきた。

「やあ、初めまして。よろしく頼むよ、ミネルバの皆さん!」

オレンジの髪の赤服を纏った青年は、いきなり明るく挨拶をした。
彼の左の襟元には、アルファベットの「F」を図案化したような徽章が付いている。
いきなりの挨拶に、アーサーをはじめとした皆はちょっと呆れてしまった。

「デュランダル議長の指示により、本日よりミネルバのMS隊に配属となった
 ハイネ・ヴェステンフルスです。以前はホーキンス隊にいました。
 ・・・艦長のアーサー・トライン殿ですね?どうかよろしくお願いします。」
「あ、ああ・・・。アーサーです。よろしく。」
ハイネはアーサーの方を向き、簡単な握手をした。

「シン・アスカです、インパルスガンダムのパイロットをしています。・・・よろしくお願いします。」
「レイ・ザ・バレルだ。ザクファントムのパイロットをしている。よろしく頼む。」
シンとレイも挨拶と握手をする。
「ルナマリア・ホークです。機体はガナーザクで・・・ええっと、あの、ちょっと聞きたいんですけど・・・。」
ルナマリアがハイネの襟元に付いた徽章を見ながら言った。
「あの・・・あなたって、フェイス?」

「ああ、これ?うん、そうだよ。フェイスだ。よろしくな、ルナマリア嬢。」
「フェイス・・・?」
シンが尋ねる。
「うそ、シン、知らないの?」
「なんだよフェイスって・・・。」
「・・・フェイス(FAITH)というのは、普通は特務隊というザフトのトップエリートの事で、
 国防委員会及び、評議会議長に認められた者が任命されるんだ。・・・その権限は
 一般の部隊指揮官より上で、現場レベルにおける作戦の立案や実行の命令権限までも
 有する事ができる。・・・その襟元に付いた「F」の文字のような徽章がフェイスの証だ。」
ルナマリアに代わってレイが説明する。

「ええっ?じゃあ、ようするに、すごい偉い人って事なんだろ?」
「おいおい、いくらなんでも俺はそこまですごい奴じゃないぜ?」
ハイネが笑いながら言う。
「フェイスっていったって、お前らと変わらないただの一士官や一兵士さ。
 ・・・まあ誰でもなれるって分けじゃないけどな。でも別にフェイスだからって全然
 気を使わなくていいぜ。俺の事は気軽にハイネって呼んでくれ。同じ仲間だろ?」
「は、はい。」

(フェイスかあ・・・初めて知ったなあ。)
アーサーは上の空でその話を聞いていた。
「艦長も無論、知ってたんですよね?」
突然メイリンからの質問が飛んできた。

「えっ・・・?あ、そ、その・・・も、もちろん知ってたよ!
 ・・・嘘ですごめんなさい知りませんでした。」
「・・・ダサッ」

(フォンドヴァオゥ!!!!フラグがまた下がった!)

「それで・・・ハイネさんが乗ってきた機体って、ガンダムですよね?」
ルナマリアが尋ねる。
「ああ、あれ?そうだよ。セイバーガンダムって言うんだけどさ。デュランダル議長から
 直接もらったというか、これからはこの機体に搭乗してくれって言われてね。
 ホーキンス隊にいた時はオレンジのザクファントムに乗ってたんだけど、
 いきなりガンダムには俺もびっくりしたよ。」
「へぇ~、かっこいいなあ。」

「ちぇっ、なんだよ、俺だってガンダムに乗ってるのに・・・。」
シンが呟く。
「気にするな、俺は気にしてない。」
「ちょ、レイ・・・。」

「それと、セイバーには変形機能があってさ、航空機形態のMAに変形できるんだよ。」
「すごいですね。」
ハイネとルナマリアは楽しそうに話している。

「あ、そういえばミネルバのMS隊の隊長はハイネさんでいいですか?」
「俺?」
「ええ、今まではレイがしてたんですけど、ハイネさんが来た事だし、しかもフェイスですし、
 おまけにガンダムだし、ぜひ隊長をしてもらえますか?」
「ああ・・・俺は別にいいけど、君達は?」

シンとレイにハイネは話をふった。
「自分は別にかまいません。フェイスの方が戦闘指揮官をして下さるなら、なおさらです。」
「シンはどうだい?」
「俺も別に・・・どうぞご勝手に。」
「そうか・・・分かった。じゃあ俺がMS隊の隊長という事でいいんだな?よし、まかせてくれ。」
「よろしくお願いします。ハイネ隊長♪」
ルナマリアは笑顔でハイネと挨拶をした。

(あああ・・・ルナマリアたんの心が僕から離れていく・・・。)
アーサーは1人、その光景を見ながら悲観に暮れていた。

(おかしいな。地球に降りるまではホーク姉妹にしっかりフラグが立ってたと思ったんだけど・・・。
 どこかでルート間違えたかな。)
悲しいかな全身に染み付いたエロゲ臭は消えそうもなかった。

その時だった。
「そうだ、アーサー艦長に渡すものがあるんだった。」
そう言ってハイネは小さな箱をアーサーに手渡した。
「・・・?なんだい、これは?」
「開けてみれば分かりますよ。」

アーサーが箱を開けると、そこにはハイネと同じフェイスの徽章が入っていた。
「ちょ、え、これって・・・。」
「そのまんまの意味さ。艦長さんもフェイスに昇格というか、任命らしいぜ。
 デュランダル議長から頼まれたんだ。艦長さんに渡してくれってね。」

「えええぇぇ?僕が!?」
(うそぉー・・・信じられない。)
(艦長もフェイスに?)
ルナマリアやメイリンのみならず、アーサー自身もこれには驚いた。

「地球に降りるまで、的確に指示を出してユニウスセブンの破片を粉砕。
 その他、戦闘での活躍、そしてこれからの成長、期待をこめての贈呈らしいぜ。
 議長殿はそう言ってたよ。まあ、なんにせよ、フェイスおめでとう、アーサー艦長。」
「僕がフェイスか・・・。うん分かった、ありがとう。」
アーサーはフェイスの徽章を服に付けた。

「ってことはミネルバはフェイスが2人もいる事になるのか。」
「でもハイネさんはMSパイロットだし、アーサー艦長は艦の指揮を取るから
 被ったりはしてないわね。むしろなんか効率がいいんじゃないかしら。」
シンやルナマリアが言う。

「そういや艦長さん、これからはミネルバはどうするんだい?」
ハイネが尋ねた。
「あっ、そうだね・・・今後の予定なんだけど・・・。」
アーサーは皆に議長から受けた指示を話し、ミネルバはマハムール基地へ行く事となった。

「・・・まずはインド洋を越えなきゃいけないな。よし、ミネルバ出港だ!」
新たにフェイスとなったアーサー。新戦力のハイネとセイバーガンダムを加え、
カーペンタリア基地を出港したミネルバはゆっくりと海原を進みだした。

~インド洋上、J.P.ジョーンズ~

「例の艦が出港した?」
「ハッ、連絡員からの報告です。カーペンタリアを出港したとの事で。」
「そうか、なら今が仕掛け時かな。」
ネオと副官は甲板で話し合っていた。

「よし、盟主殿の命令でもあるし、あいつらには特に恨みなんてないが・・・
 仕掛けてみるとするか。」
「では出撃を・・・?」
「ああ、出るさ。だが、出るのは、俺とスティング、アウルと後は部下が何人かでいい。
 様子見も兼ねて奴らに攻撃をかける。」
「しかし、戦力が少なすぎるのでは・・・?」

「ガイアは海は無理だし、付近に連合の基地はあるが、あいつらはファントムペイン嫌い
 だろうからなあ・・・。無理言って何機もウィンダムを借りるわけにもいかないだろう。」
「・・・そうですね。では機体の出撃準備を急がせます。」
「悪いな。」
そうして、副官は走っていった。

「ネオ、出るの・・・?」
そこへ水着を着たステラが歩いてきた。
「お、ステラか。悪いな、今回はステラはお留守番だ。艦で待っていてくれないか。
 なに、しばらくしたら戻るさ。」
「・・・分かった。」

「ところで・・・なんで水着なんだ?」
「さっきまでスティング達と向こうの甲板でビーチバレーしてたの・・・。」
「あ、そう・・・。(それにしても結構セクシーなビキニだな。)」
「ネオ・・・目線がスケベ。」
「おっとすまんなw ・・・じゃあ、艦でのんびりしててくれ。行って来るよ。」
「行ってらっしゃい。」
ネオは小走りで艦内へ入っていった。

~ミネルバ、ブリッジ~

インド洋上を航行していたミネルバだったが、突如、敵部隊の接近を捕らえた。
「艦長!所属不明のMSが本艦に近づいています!」
「ええぇ?こ、こんな所に敵襲か!?」

「こ、これは・・・カオスとアビスの反応があります!」
「ってことは・・・あの強奪部隊か!」
「地上でも仕掛けてくるなんて・・・!」
マリク達が声を上げる。

「敵の規模は分かるかい?」
「カオス、アビスと・・・後はウィンダムが4~5機だと思われます!」
「よ、よし!コンディションレッド発令だ!シン達に出撃準備をさせるんだ!」

「コンディションレッド発令!コンディションレッド発令!パイロットは至急出撃準備をして下さい!」
メイリンが叫ぶ。

「くそっ!また敵襲だって!?」
「ああ、どうやら例の強奪部隊らしい。」
「ああもう!やんなっちゃうわね!」

皆が機体に急ぐ中、ハイネが指をふりながらセイバーに乗り込んでいった。
「よし、いくぞお前達!俺はここでは初陣だからしっかりフォロー頼むよ♪」

「陽気な隊長さんだな。」
「あれくらいがいいのよ。堅物な人とかよりは断然マシだわ。」
「敵には水中用のアビスもいる。ザクはバズーカを装備して出るぞ。」
そう言いながらレイ達もコクピットに乗り込んだ。

~インド洋上~

ミネルバに向かって突き進むファントムペイン部隊。
ネオのウィンダムを筆頭に、カオス、ジェットストライカーを付けたウィンダムが4機、後を追っていた。

「どうやら見つかったようだな。」
「どうすんだよ、ネオ。」
海中を進むアウルから通信が入る。

「かまわんさ、このまま仕掛ける。俺とスティング、ウィンダム隊は
 迎撃に出てくるであろう敵MSの相手をする。アウルは敵艦を頼む。」
「あいよ、了解!」
「おっ、出てきたようだぜ、敵さんが。」
スティングの言うとおり、ミネルバからMSが発進をしてきた。

「ガンダムが2機・・・?それに、ザクが2機か。スティングはあの赤いガンダムを、
 ウィンダム隊はザクの相手だ。俺はもう1機のガンダムをやる。」
そう言ってネオはフォースインパルスに進路を向けた。

「アビス!水中から接近してきます!」
バートが叫ぶ。
「レ、レイとルナマリアに迎撃させるんだ!ミネルバも回避運動しながら、え、援護を!」
アーサーが汗をかきながら叱咤する。

(まだまだ新作のエロゲ達が僕を待っているんだ!こんな所で死ぬわけにはいかないぞ!)
アーサーは心底エロゲ脳だった。

「くそっ、こいつら!」
シンはインパルスを駆りながら叫んだ。
「君の相手は俺だ、ガンダムのパイロット君!」
ネオはウィンダムのブーストを吹かし、一気にシンに接近した。
「色が違うウィンダム!?エース機か!?」

「おいおい、お前の相手は俺だぜ?」
スティングもセイバーガンダムを見つけ、ビームライフルを構える。
「まったく、初陣だってのに、いきなり相手がガンダムなんてな。」
ハイネはやれやれといった顔をしながら、カオスと相対した。

「ハッハー!ごめんねえ!強くってさあ!」
海中からはアビスがバラエーナ改を撃ちながらミネルバに攻撃を仕掛けていた。

「回避しながら、は、反撃するんだ!レイ、ルナマリア!
 なんとかアビスを迎撃してく・・フォンドヴァオゥ!」
直後、ウィンダムのはなったミサイルがミネルバに当たり、アーサーは床に倒れてしまった。

「艦長、大丈夫ですか!?」
メイリンが急いで駆け寄り、しゃがんで手を伸ばす。
(・・・パ、パンツがqあwせdrftgyふじこlp!)

アーサーはまたもメイリンのパンツを目撃してしまった。

「艦長・・・?」
「な、なんでもないよ!ありがとうメイリンちゃん!!」
メイリンに助けられて起きるアーサー。
(・・・あとでオカズにしよう。)

「艦長・・・なんかいやらしい顔してます。まさか・・・。」
「いや、なななななんでもないよ!?そ、それよりも迎撃急いで!」
「・・・わ、分かりました。」
アーサーが妄想している間も戦闘は続いていた。

「くそっ!こいつ!」
ネオはシンのインパルスを翻弄していた。その時、彼に通信がきた。

「大佐!ジブリール殿から緊急通信です!」
艦の副官からだった。
「ちょ、おい!今は戦闘中だぞ!」
「いや、至急あるアダルトゲームの攻略の手助けをして欲しいと・・・。」
「いや、あのな・・・今俺は・・・」
「緊急命令ですぐ戻れとの事で・・・!」
「・・・了解だ。」

「スティング、アウル!皆戻るぞ!撤退だ!」
そういうなり、ネオのウィンダムは反転した。

「はぁ?意味わかんねーよ!おい!」
「こんな時に撤退って何なんだよ!」
ネオに続いて、カオス、アビス、残ったウィンダムも帰って行った。

「・・・なんなの???」
「なんだか不自然な撤退だったな。」
ハイネやルナマリアも唖然としていた。

「や、やった!撤退したぞ!・・・でもなんか物足らないような・・・。」
アーサーは呆けていた。

「(う~ん・・・こんな時に例えば連合の基地でも近くにあって、そこに強制労働されてる
 可愛い女の子がいっぱいいて、ミネルバがそこを解放して、「アー様かっこいい!」
 「素敵!」「抱いて!」ってモテモテな展開があれば僕は・・・。」

「・・・戦争はアダルトゲームじゃありません。」
メイリンが呟いた。

「(フォウンドヴァオゥ!いつの間にか口に出してた!)」

~J.P.ジョーンズ、ネオの部屋~

「おお、戻ったか。」
部屋に帰ったネオはジブリールとの通信を繋いだ。

「盟主殿、こっちは戦闘中だったんですよ。それに、あのザフト艦を
 仕留めろって言っておいてエロゲーで呼び戻すってあんた・・・。」
「そんなことよりこのルートの攻略ができないのだ。手伝ってくれ。」
「いや、ちょ、人の話を・・・。」
「選択肢が私は違うと思うんだが、どう思う?」
「・・・・・。」

一方、ステラ達はご飯を食べていた。

「・・・ネオは?」
「部屋に帰った。まったく、急に撤退とかふざけてるぜ。」
「ザフトの奴らを仕留めそこねちまった。」
「また次の機会があると思う・・・。ともかくみんな無事に帰ってきてよかった・・・。」
「お、おう・・・。」

また、ミネルバも無事にインド洋を横断し、マハムール基地へと向かっていた。

「・・・ここまでくれば、なんとか基地に着けそうですね。」
「そうだなあ。着いたらまず一休みしたいな。」
「艦長、マハムール基地より通信です。」

<・・・こちらマハムール基地司令のヨアヒム・ラドルです。ミネルバの皆さんを歓迎します。>
「あ、か、艦長のアーサー・トラインです。よろしくお願いします。」
<ミネルバですが、基地の正面から入ってください。着艦場所がすぐ見えるはずです。>
「分かりました。・・・よし、ミネルバ着艦準備だ!」

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