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もしもアーサーがミネルバの艦長だったら_第18話

Last-modified: 2007-11-06 (火) 17:03:53

「艦長!連合艦隊が反転!離脱していきます!!」
「な、なんだって!?」
そんな時、メイリンが言った。

「カガリ様を収容しました!!」
タケミカズチの隣のイージス艦から通信が入る。

「よし・・・!我々も撤退する!連合艦隊に続け!」
トダカの命令により、オーブ艦隊も反転し始めた。

「ちきしょう・・・ちきしょう・・・くそっ!!!!!!!逃がすかよ!メイリン!ソードシルエットを射出してくれ!!!!!!!」
フリーダムを取り逃がし、既に怒りが頂点に達していたシンは叫んだ。

「えっ?ソードシルエットを・・・?」
「早く!!!!!!!!」
ミネルバからソードシルエットが射出される。
シンはすぐにブラストシルエットを外すと、ソードインパルスへと換装した。

「お前達、逃がすかよ!!!!!!!!!」
今までのうっぷんを晴らすかのように、シンはオーブ艦隊へ襲い掛かった。

「弾幕をはれ!カガリ様をお守りするんだ!!」
残っていたMSがインパルスに向け飛び掛かかっていくが、
だが、SEEDを発動させ、怒りに燃えるシンの前に、次々と撃墜されていく。
シンは目の前のイージス艦をエクスカリバーで撃沈した。

「・・・このままではいけません!トダカ一佐!!」
部下のアマギが叫ぶ。

「・・・全員、隣のイージス艦に乗るんだ。ユウナ様、あなたも脱出して下さい。」
トダカが呟いた。

「トダカ、お前・・・!」
「このままでは全滅です。ですが、ユウナ様、それにカガリ様をこのような所で
 死なせるわけにはいきません。・・・ここは脱出し、オーブへと逃れて下さい。」

「一佐が残るなら私も残ります!!」
アマギは言った。

「ならん!!!!!!!!!!」
トダカはそれを一喝した。

「お前には、ユウナ様、カガリ様を無事にオーブまで送り届けてもらう!いいな!
 ・・・艦に残るのは私一人で十分だ。」
「しかし・・・!」
「いいから行くんだ!オーブのためにも!ここで死ぬなどもっての他だ!
 ユウナ様、オーブを、カガリ様を頼みます・・・。」

「ト、トダカ・・・。」
アマギやユウナ、艦橋にいる兵は皆トダカに向け敬礼した。

「さあ行け!急ぐんだ!」
「ハッ!!」
前の海上では3隻目のイージス艦がシンにより沈められていた。

「なんだって!?トダカが!!?」
カガリの乗るイージス艦に移ったユウナやアマギは、トダカの話をカガリに言った。

「・・・わかって下さいカガリ様。トダカ一佐の思いのためにも、今ここで死ぬわけにはいかないのです。」
「くっ・・・くそぉぉ!」
そして、カガリ達の乗ったイージス艦が戦場から速度を上げて離れていく。

(これでいいのだ。・・・カガリ様、すみません。)

既に、残りのイージス艦はシンにより沈められ、浮かんでいるのはタケミカズチだけとなった。

「あれは・・・空母か!!こいつで最後だ!!!!!!!」
シンは、タケミカズチの甲板に飛び移ると、エクスカリバーを構えた。

「うぉぉおおおお!!!!!!!!!」
シンがエクスカリバーを艦橋に向け振り下ろす瞬間、艦橋の中にいた一人のオーブ将校と目が合った。

「えっ・・・?」
そのオーブ将校の顔に、見覚えがある様な感じがしたが、次の瞬間、エクスカリバーは
タケミカズチを艦橋ごと両断していた。

・・・戦闘は終わってた。既に日が落ち、
アークエンジェル、連合艦隊とも海域を離れ、海に浮かぶのは
ボロボロになったミネルバと、撃墜、撃沈されたMS、艦艇の残骸だけとなった。
そんな中、ミネルバに戻ったシンは、最後に見た光景の事を考えていた。

「あれは・・・トダカ一佐・・・?まさか・・・まさかね・・・。そんな事あるわけないよな・・・。」
シンはいつまでも考え込んでいた。

~ハンニバル級地上戦艦、ボナパルト~

ロシア平原、そこに巨大な戦艦がゆっくりと移動をしていた。
ザフトのレセップス級やコンプトン級に対抗し、
地球連合軍が開発した大型地上戦艦、ボナパルトである。
今、ボナパルトの中には「ある」巨大な機体が搭載されていた。

「大佐、よろしいですか・・・?」
「ん?ああ、いいさ。入りな。」
艦内にあるネオの部屋に副官が入ってきた。

ネオは少し前の事を思い出していた。

度重なるミネルバへの攻撃の失敗。ザフトによるロドニアのラボの発覚、そして破壊。
オーブ沖でオーブ軍が破れ、連合が撤退したと聞いてジブリールの怒りは頂点に達した。

「いったい何をしているんだおまえらは!それでもファントムペインか!!!!!!!!
 いいか、今度という今度は失敗は許されんぞ!」
半分は、自分のアダルト用品を失った私情が入っているのかもしれないが、
ネオ達は散々ジブリールに叱責を喰らったのであった。
そして、ジブリールは連合が極秘に開発した「ある」機体を使い、
ネオ達にドイツのベルリンを攻める事を命令した。

キラ達アークエンジェルの事も聞いたジブリールは、あの機体を使い、ベルリンを攻め、
奴らを誘き出して殲滅するという作戦を提案したのである。ベルリンの破壊により、
連合の力の示す事ができ、一石二鳥とでも思ったのであろう。その機体・・・デストロイを
載せたボナパルトは今、ベルリンに向かっていた。

ネオは苦悩していた。ステラがロドニアでMIAとなり、アウルもまた先の戦闘で戦死した事の
悲しみと、そのような巨大兵器で街を焼き払う事への葛藤があったからである。
だが、軍人である以上、命令を拒否する事はできなかった。

「それで、どうした?」
「あ、はい。スティング・オークレーが大佐をお呼びです。」
「・・・分かった、すぐ行く。」
ネオと副官は部屋を出た。

「スティング、どうした?」
ネオは部屋にスティングを招きいれた。

「大佐、『アレ』に、俺を乗せるんだろ?」
「・・・ああ。」
回収されたカオスは損傷が酷く、修理不能であった。
『アレ』、デストロイガンダムにはスティングを乗せるようネオはジブリールから
命令を受けていた。並みの兵士には扱えず、アウルとステラを失った今としては、
デストロイを扱えるのは自動的にスティングしか残っていなかった。

「いいぜ、なんにだって乗ってやるよ。アウル達を殺したやつらに思い知らせてやる。」
「・・・あまり無理はするなよ、一応、初実戦のテストも兼ねているらしい。」
「へっ、余計なお世話だぜ。」
そう言ってスティングは部屋から出て行った。

雪原を進むボナパルト。彼らの護衛には
ファントムペインのホアキン隊があたっているはずであった。

「大佐!敵の反応です。バクゥタイプなどが見受けられます。」
副官が報告をよこして来た。

「・・・大部隊ではないのだろう?」
「はい、少数かと。」
「なら心配ない。外の部隊が相手をしてくれるはずさ。」
ネオは歩きながらデストロイの格納庫に来ていた。

「それにしてもでかいな、こいつは・・・。」

「大佐、もうすぐベルリンです。多少の被害は出たようですが、先ほどの
 ザフト部隊も排除できたようです。」
「そうか、分かった。」
副官から通信を受け、ネオは格納庫を出た。

~ベルリン郊外~

ボナパルトは停止し、MSの発艦準備が急ピッチで進んでいた。
デストロイの格納庫の上にある大きなハッチも既に開いている。
各場所では人々が忙しそうに動き回っていた。

「よし、皆離れろ!」
「急げ!」
整備兵の掛け声がこだまする。
そして、デストロイの巨大な機体が浮き上がり、動き出した。

「ハッ!すげーぜこいつは!」
スティングの乗るデストロイガンダムは、MA形態のまま進行している。

「よし・・・我々もいくぞ!」
ネオの乗った専用のウィンダムに続き、他のウィンダム達も発進を始めた。
各機体は全てベルリンを目指していた。

「いよいよだな・・・だが今更何があろうと、命令を遂行するのみ・・・か。」
ネオはコクピットでつぶやいた。

ベルリンの悲劇がいよいよ幕を開けようとしていた。

「ふう・・・このエロゲも良かったあ。」
「アーサー君、至急ベルリンへ向かってもらいたい。」

議長からの緊急通信が入ったのはアーサーがナニをし終わった後だった。

「おぅわっ!議長!?」
「・・・またかね。」
「い、いいえ?別に?」

「実はだね、緊急連絡が入ったのだが、ドイツのベルリンに連合軍が現れ、
 無差別に殺戮をしているらしいのだ。なにやらアンノウンの巨大な兵器が
 いるらしい。至急、ミネルバはベルリンに向かい、市民の救出と連合の迎撃をして欲しい。」
「わ、分かりました!」

「え?ベルリンに?」
ブリッジでメイリンが尋ねてきた。

「う、うん。なんでも大変な事になってるらしいんだ。」
「艦長、現地からの映像入ります!」
バートの声とともに、ブリッジーのモニターが点灯した。
そこには、ほぼ瓦礫とかした市街地や煙を上げる町並み、逃げ惑う市民の映像が映っていた。

「こ、これは・・・。」
「ひ、酷い・・・。」
「なんてことを・・・。」
皆が絶句する中、アーサーは命令を下した。

「よ、よし!ミネルバ発進だ!ベルリンへ急ぐぞ!!!」

「艦長!ベルリンに到着しました!」
「酷い有様ですね・・・。」
あたり一面は瓦礫と煙、火の山だった。

「ここまで酷いなんてな・・・僕が買った地雷のエロゲ以上だ。」
「艦長、何か言いました?」
メイリンが胡散臭そうな目で睨んできた。

「いえ、何も。」

「例の巨大MS発見しました!多数のウィンダムも見えます!」
「よ、よし!MS隊発進だ!」

「シン・アスカ!インパルス行きます!」
シンを戦闘にし、ルナマリアとレイが出撃する。

「艦長!遠方より接近!アークエンジェルです!」
「な、なんだって?またあの連中なのか!?」

「はい、今のところ様子見のようです。MSは発進していません!」
「こっちに攻撃してくるのなら応戦、何もしてこないなら無視で
 今はあの連合の部隊を相手にするんだ!」
「分かりました!」

そのころ、ステラはベッドで体を休めていた。

「・・・この音、また戦闘が始まったの・・・?」

「おらぁぁぁぁあ!!!」
スティングの叫びと共に、デストロイのスーパースキュラが光を放ち、街が削れて行く。

「スティング!奴らだ!・・・来たぞ!」
ネオはミネルバが視界に入ってくるのを認めた。
「来やがったな・・・全部ぶっ壊してやる!」

「ちょっと・・・あんなのに勝てるの?私達。」
怯え気味に言うルナマリア。

「だが、やるしかない。これ以上被害を増やすわけにはいかない。」
レイが答える。

「ああ、ミネルバにはステラも乗ってるんだ!やらせるかぁ!」
シンは叫ぶと、デストロイに向けブーストを吹かした。

「こっちも援護射撃だ!シン達を助けるぞ!」
アーサーの号令と共にミネルバの艦砲も火を噴く。
「艦長!後方からフリーダム及びムラサメです!
 ・・・今回はこちらを攻撃してくる様子はありません!
 連合の部隊に向かっていきます!」
メイリンの声に後方を振り向くアーサー。だが後ろには壁しかなかった。

「あれ?あ、そ、そうか。よし、シン!レイ、ルナマリア聞こえるか!
 そっちにフリーダムが行くけど、敵じゃないみたいだ!一応気をつけてくれ!」

「え?・・・あいつが?」
「落ち着けシン。・・・今は連合軍を倒すのが先だ。奴はほおっておくんだ。」
「くっ・・・。ああ、分かったよレイ。」

フリーダムのコクピットではキラがあくびをしていた。
「はあ・・・もうめんどくさいな・・・マリュー艦長は『こんな惨事見逃しておけないわ!』って
 言ってたけど・・・。とりあえずさっさと終わらせよう。」
フリーダムやムラサメもライフルを構え、連合のウィンダムに向けて口火を切った。

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