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クルーゼ生存_第30話

Last-modified: 2013-12-22 (日) 02:31:36

 車の中で、疲れているのにステラはぽつぽつとシンのことを話した。ネオは当然、あの
少年がインパルスのパイロットだと、ひと目で見て取った。ある程度ストレス解消のため
に自由にさせてもよいという言葉に警戒心を弱めて、三人だけで外出させてしまったあの
研究員は配置換えだ。それよりまず、別荘に帰ったら、さっきネオが使ったVTOLで基地に
この子たちを連れ帰って、黒海での療養など最初からなかったのだと記憶操作するのが先
決だった。

 
 

 政治で決まったことに、軍人は従うしかない。戦いを始めるときも、止める時も。そし
て戦略的意味より政治的な意味合いが強い作戦であっても、それが最終的に勝利に結びつ
くと考えるから、軍人なのだ。
 ネオ・ノアロークはそんな当たり前なことを考える自分に、心が弱くなったかなと嘲う。
 エクステンディッドの父親代わりという役割は、思ったより負担なようだ。
 さきほどあの三人を寝かしつけるのに、少し手間取った。
 スティングとアウルは、自分たちが勝手に別荘から出てしまったせいでザフトの軍人と
顔を合わす破目になり、休暇が取りやめになったと彼らなりの頭で理解している。
 しかしステラは、戦闘時は普通に知性が働くものの、日常では子供並みである。ネオや
研究者たちにとっては、他の二人より彼女のほうが理想の戦闘人間に近いと見る向きもあ
る。ただ世俗的な知恵が一切ないのも、どうしたものやら。
 さきほどメンテナンスベッドに入るとき、ステラは足に巻かれたハンカチを医療班がと
るのに、激しい嫌悪を示した。ナチュラルに暴力をふるってはならないと教育されている
ので、本気で暴れたわけではなかったが、彼女の幼い判断力の許す限り反抗した。おそら
く海で足を切った彼女に、あのインパルスのパイロットが応急手当として巻いたものだろ
う。
『いやぁ!』
 と泣き喚くステラを、甘言で寝かしつけた。あんなハンカチのことは、目が覚めれば忘
れているはずだ。
 研究員に聞いたところ、かなり深く感情に入り込んだ体験をしたようだ。ただ、処女で
あることに変わりはないという報告もある。短期記憶なので、少々深い思いでも消すのは
難しくないだろう。しかし男女の別なく育成されてきたエクステンディッドの三人、期待
通り異性への羞恥心も性欲も持たないように成長し、薬物で管理されてきたのだが、もし
かすると、女性のステラが一番早く性欲――異性への興味と所有欲――に目覚めてしまっ
たのかもしれない。薬物のため、彼女には生理はないのだが、それでも人間の本能は止め
られなかったということか。
 ある意味、ネオはナチュラルの人としての強さを感じる。疫病、飢饉、戦争、そういっ
た災厄を乗り越えて、人類は人口を増やし、繁栄してきたのだから。
 生殖機能を断たれたコーディネーター部隊の二人は、ヒトモドキ相手に性欲をはらした
いという連中に玩具にされているが、それで精神的にひどく落ち込んだりはしていない。
自分の穢れたコーディネーターの体でナチュラルを慰められるのは幸いという、考えを持
っている。
 エクステンディッドの三人のためには、彼らの戦闘能力を高めるための性の解消法が必
要だろう。ネオは研究者にそれの研究を命じるとともに、黒海の別荘で三人を逃がした二
人の研究者を本国送りにする命令を出した。

シンはミネルバに帰って、ステラからもらった桜貝を厨房からもらってきた瓶に入れて、
マユの携帯の隣に置いた。大事なものがひとつ増えた。
 彼女にまた会うと言ったものの、ステラはフルネームを自分から告げられるような状態
ではなかった。保護者だという青年――ルナマリアだけでなくシンも、レイが大人になっ
たらあんな感じの顔立ちになるのだろうかと思った――のネオ・リンデマンという名前だ
けだ。苗字がスラブ系ではないし、非常に裕福そうな身なりだったので、このあたりに別
荘を持っているもっと西のほうのユーラシア人だろうと推測する。
 でもあそこで彼女のアドレスを聞くなんていうのは、いくら休暇とはいえ軍人として正
しくない。彼女を助けたのは一個人、人間としての責務を果たしただけであって、助けた
ことに付けこむなんて、軍人としても人としてもしてはいけない非紳士的行為だ。
 もし彼女が自分の運命の相手なら、またどこかで会うことがあるかもしれない。ロマン
ティストを通り越して妄想だと思うが。
 それに、アーモリーワンでぶつかった少女と着ていたドレスの色、髪の色と胸の感触が
同じなのも、どうにもシンには気になった。

 
 

 連合軍の黒海艦隊がディオキアに接近している。
 この報はただちに、基地の全軍に伝えられた。上層部だけが情報を握ってぎりぎりまで
協議するというのは、基本的にザフトのやり方ではない。
 なのでミネルバの兵士たちも、自分のできる範囲での準備をして、あとは上官の命令を
待つ形になる。ミネルバ自体はまだ修理が完全に済んではいないので、出港できない。モ
ビルスーツ隊を出すことと、艦船での防衛ラインが崩れたときに陽電子砲の固定砲台とし
ての役目がせいぜいだ。ただミネルバのモビルスーツ隊は少数精鋭の部隊――白服の平パ
イロットがいるくらいだ――として知られていたし、特にインパルスの実績は、地球で戦
うザフトのモビルスーツのなかで頭ひとつ秀でていた。また本来宇宙用の兵器である陽電
子砲をそなえている艦もディオキアには、ミネルバだけだった。
 キタムラ基地司令官が総指揮をとるのは当たり前として、基地のモビルスーツ隊隊長を
差し置いてアレッシィがモビルスーツ隊の指揮を取ることになったのは、カーペンタリア
の時と同じだった。彼は白服のフェイスでカーペンタリアから実績を挙げているし、なに
よりディオキア基地の人間にとっては、デュランダル議長と長時間密談していた人物だと
いうのが大きかった。それを科学者上がりの議長の、軍事的な片腕であるという意味合い
にとった者が多かったのだ。
 市街地に被害を出さないよう、艦隊をある程度前方に配置し、潜水艦は更にその前で索
敵に当たる、モビルスーツ隊は前線の艦隊を守るものと基地を守るものに分ける。単純だ
が、ディオキア基地にはなにか秘密兵器があるわけではない。先日の議長訪問の際、新型
のグフイグナイテッドが5機、配備された程度だ。ただ本来宇宙戦をメインとするザフト
の主力モビルスーツは大気圏内では飛行できないザクであり、地球には飛行タイプのバビ
が配備されているとはいえ、逆に大気圏内をメインと考え飛行タイプのウィンダムを大量
に揃える連合軍と、どうしても戦力差がでてしまう。もともと人口で大西洋連邦とだけで
も、30倍近い差があるのだ。
 ミネルバでは所属のモビルスーツのうち、飛行能力のあるシンのインパルス、レイのセ
イバー、アレッシィ隊長のバビが前線へ、ルナマリアとイザークのザクはミネルバの甲板
上への配置と決まった。とはいえ隊長はモビルスーツ部隊の指揮官でもあるので、実戦の
真ん中には位置せず、前線と基地の間で前後を見つつ指令を出すこととなっていた。
 この街を守らなければ、シンはそう思う。ステラと出会った街、そしていま街の人がザ
フトに寄せてくれている好意を失くすことがあってはならない。ミネルバのエースパイロ
ットとして、基地だけでなく街まで守らなければ、責務を果たしたとはいえない、そう心
に刻んだ。

 
 

「シン・アスカ、コアスプレンダー、発進します!」
 メイリンの管制に応えて、シンは戦いの場に身を躍らせた。
 空中戦なので、フォースシルエットを選択し、フォースインパルスに合体する。
 敵艦隊は空母一隻、駆逐艦、巡洋艦、それに先日戦った空中空母がいた。
(あれには強奪されたセカンドシリーズと裏切り者のアスラン・ザラの乗っている船)
 そう思う間もなく、黒い染みが甲板から飛び降り、海辺に着水した。
 モビルアーマー形態のガイアだ。そのまままっすぐ黒海沿いの道路を走り、ディオキア
の街に近づいていく。
(できるだけ近づいて基地に攻撃しようというのか?)
 シンはこう思ったが、アレッシィは違う考えを持ったようだ。
『シン・アスカ、ガイアを止めろ。敵はおそらく、ガイアで市街地に被害を出し、住民に
連合に逆らったことの罰を与えるつもりだ。ディオキア基地を本気で落とすつもりなら、
もっと大きな兵力を投入するはずだ』
「えっ!? はい! ガイアの市街地への侵入を阻止します、隊長」
 この、できるだけ理由をはっきりさせて命令をくれる隊長が、シンにはありがたかった。
彼は納得すれば、民間人の命を盾にするような卑劣な行為でない限りどんな任務でもする
心積りはあるのだ。
 インパルスが急行した時には、ガイアは街の入り口までかなり近づいていた。絶対に街
中で戦うわけにはいかない。人間の10倍の大きさの金属の巨人同士が戦えば、市街地にど
れほどの被害を与えるか。そして、流れ弾一発でも、どういう惨事を呼ぶか、シンは身に
しみて知っていた。
(マユ、父さん、母さん、俺はディオキアの町を守ってみせる!)
 ガイアとは一緒に慣熟飛行の訓練を宇宙で積んだ。相手のパイロットより、自分のほう
が敵の機体特性をよく知っている。なにより素早い動きと速度、今のモビルアーマー形態
でスピードを生かして抜き去られるわけにはいかない。
 シンはビームサーベルを抜いて、ガイアに対した。
 道をふさがれたガイアは、獣のように鋭く隙をうかがってくる。横は山、下は海である。
 ガイアのパイロットは海を選択した。岩場を駆け抜け、インパルスを出し抜こうとする。
しかしフォースシルエットのインパルスの飛翔力は、ガイアを上回っていた。岩場でシン
がビームサーベルで切りかかると、相手はモビルスーツに変形し、やはりビームサーベル
で応対した。お互いのビームがすれ違う中で、必殺を狙い、戦う。

 
 

 空での主役はセイバーと新配備のグフイグナイテッド、敵対する相手はやはりアシーネ
イージスとカオスの機動力とウィンダムの数だ。新型のグフイグナイテッドは接近戦が得
意で、空中でも器用にスレイヤーウィップを使い、敵を感電させて、その隙にビームで落
とす作戦を取っていた。
 グフのパイロットは腕利き揃いなので、その力は連合軍を驚かせるに十分だった。
「あの新型は強いな。アシーネイージスにあたらせろ。機体性能はあちらのほうが出力面
などで上のようだが、腕ならザラ少尉が上のはずだ」
 ネオはブリッジで指示を出した。
 エルドリッジ少佐は命令に従いながら、少々不満げな目を彼に向けた。
「今回我々ファントムペインが出撃したのは、確かに政治的なことだ。ある程度はギブア
ンドテイクの原則にのっとらないと、こちらが将来痛い目を見る可能性がある。それに、
いいテストだろう。ザフトの新型機は」
「わかっています」
 母艦からの指示を受けたアスランは、バビの群れからなんとか離れ、一機の新型にビー
ムを打ち込んだ。運動性の高さは予想以上で、軽くよけたあと、猛スピードで接近してく
る。相手が感電を狙ってくるのはわかっているので、ビームサーベルは持たないほうがい
い。モビルアーマーに変形して、スキュラで仕留める作戦を取ることにした。スキュラは
強力だが、相手もそれは知っているし、簡単に直撃を食らう腕ではないだろう。
 カオスはセイバー相手につばぜり合いをしていた。この二機は基本の設計思想に共通点
があるので、互いに相手の狙いが理解できる傾向があり、数度戦っているが決着は付いて
いない。
 アレッシィがグフをあと二機、アシーネイージスに向かわせる。囲んで落とせ、という
命令だ。性能の勝るグフ三機で倒せないようなら、アスラン・ザラはパイロットとして連
合軍で完全に頭ひとつ抜けた存在ということになる。
 艦隊戦は互角だったが、連合軍の艦からの意図的な誤射があって、ディオキアの街に着
弾があった。街に被害を出すわけにいかないので、ザフト軍は艦隊を動かし、街への防御
を固めた。
 イザークとルナマリアは、ミネルバの甲板上で待機していた。上空のモビルスーツ隊の
働きで、一次防衛戦を抜ける敵はほとんどいない。それも控えているアレッシィ隊長がこ
ともなげに撃ち落していた。
 ただイザークは、裏切り者のアスラン・ザラが新型のグフ三機相手に互角の戦いをして
いるのが気になってしょうがない。自分がグフを受領していれば、あんなイージスの改良
型くらい、すぐに落とすことができるのにと歯噛みする。
 戦闘はどちらが有利ということもなく、膠着状態が続いていた。
 シンはガイアを足止めして、少しずつ街から遠くに追い返していた。
 レイはカオスのポッドに直撃を与えて、バランスをとりにくくさせていた。
 海ではアビスがザフトの水中用モビルスーツに対し、有利な戦いをしていたが、潜水艦
に近づくことはできても、その先の艦隊までは遠かった。
 タニスは死んだスティーヴンの分もと、ウィンダムの性能の限界まで頑張って、憎いコ
ーディネーターを殺していた。
 アスランは、彼はグフが三機ともいい腕をしているが、連携はまだ上手いわけではない
のに気がついた。一機ずつ離すために、エネルギーの無駄だがスキュラを撃ちまくり、相
手を分断することに成功した。そして彼の集中力が高まり、あの、すべてが手に取るよう
にわかる状態が訪れた。
 スキュラは敵の隙ともいえない隙をとらえた。コクピットを打ち抜かれたグフが海に落
ちる。残る二機も同様にして、撃墜された。
 ザフトのモビルスーツ隊に戦慄が走った。三機を撃墜するのに要した時間は、10秒もな
かっただろう。一瞬、敵機の動きがよくなったと思ったら、新型三機が海の藻屑と消えて
いた。裏切り者とはいえ、アスラン・ザラは前大戦で最新鋭機ジャスティスに乗ったエー
スパイロットなのだ。
『ひるむな。イージス改の性能はバビと変わらん。かなりスキュラを撃ったから、エネル
ギーも消費している。多数で攻撃を仕掛けて動き回らせるだけでも、VPS装甲が落ちるま
でそう時間はかからん』
冷静にアレッシィがザフト兵を鼓舞した。
 しかし頭に血が上ってしまったパイロットもいる。イザークは、ミネルバの管制に、グ
ゥルを出すよう命令した。
「できません。それは隊長に止められていますから」
 メイリンの声には、いくらあなたの頼みでも、という感情が混じっていた。
「頼む、メイリン、空に上がらないと、アスランを倒すことはできない。俺はここでザフ
トのモビルスーツが落とされていくのを見るのは、もうイヤなんだ!」
 血を吐くような叫びだった。イザークから裏切り者のアスラン・ザラを殺すために地球
勤務を希望したと何度も聞かされているメイリンには、彼が戦いたい気持ちが痛いほどわ
かった。しかし命令を受けているし、前シンが言っていたように、飛行を得意とするタイ
プのモビルスーツに、グゥルに乗ったザクが敵うとも思えなかった。
「だめです」
「お願いだ、メイリン。俺に戦わせてくれ!! あ、愛しているから!」
 メイリンの頭がショートした。何度もイザークと体を重ねたが、彼は、好きだとは言っ
ても愛してると言ってくれたことはなかったのだ。
 自分はバカな女だ、そう思いながら、メイリンは無言でグゥルの射出シークエンスをは
じめた。気がついてイザークのザクが飛び乗るか、それともタイミングを逃して虚しくグ
ゥルだけが飛んでいくか。彼女はイザークの言葉に賭けで答えた。
「来た!」
 イザークはザクをジャンプさせ、二年ぶりにグゥルに乗り、空へ飛び出した。
「グゥル!?」
 アーサーが驚きの叫びを上げた。
 グラディス艦長が、鋭い声をメイリンに向けた。
「あれは使用禁止だと、命令を受けているでしょう。イザークを呼び戻しなさい」
 普段なら上官の命令を素直に聞くメイリンが、モニターを見詰めたまま、手を動かすそ
ぶりを見せないので、タリアは自ら通信機を取った。
「イザーク・ジュール、あなたはメイリン・ホークとともに重大な命令違反を犯していま
す。即刻ミネルバに戻りなさい」
 しかし返答はなかった。
基地から飛んでくる円盤に乗ったモビルスーツに最初に気が付いたのは、敵のカオスだ
った。
「何だよ、ありゃあ。ザクが空飛ぶなんて、人をバカにしてんのか!」
 そしてアレッシィはミネルバから連絡を受け、確認の後、イザークに無線で呼びかけた。
「イザーク・ジュール、何をしている。命令違反だ、戻れ、死にたいのか?」
 当然、返事はなかった。
 イザークは空を飛んで、自分が刻一刻と憎い裏切り者、魂をナチュラルに売った男、そ
して何より、アカデミーでの主席を自分から奪った男に近づいているのが嬉しかった。
 オルトロスの照準をアシーネイージスに定め、発射した。よけられてしまったが、これ
で敵は自分に気付いたはずだ。
 近づいてきたウィンダムにミサイルを叩き込む。
(いける!)
 空戦での手ごたえをイザークは感じた。
 敵のビームやミサイルを、グゥルの操縦とその上でザクの姿勢を変えることでしのいだ。
 もう少しでアスラン・ザラと直接交戦できるところまできたが、そこにカオスのビーム
が襲い掛かる。なんとかよけたものの、グゥルは大きくバランスを崩した。しかしそれが
逆に幸いして、第二射の射線から逃れる結果となった。
 レイはアレッシィ隊長に無線で指示を請う。
「イザーク・ジュールを援護して、ミネルバに戻らせるべきでしょうか?」
「必要はない。お前はイージス改の相手を。あれに防衛ラインを突破されると面倒だ」
「了解しました」
 実際アシーネイージスの前面が薄くなっている。レイはセイバーをそちらに向けた。
 そんな会話のことは露知らず、イザークは邪魔なカオスに向かってオルトロスを打ち続
ける。VPS装甲相手に、ミサイルは効かないからだ。だが空中戦を得意とするカオスに、
いかにイザークの腕がよくても、グゥルとザクで対等に戦えるはずもない。
 ザクの左腕が吹き飛んだ。
 もう逃げられる状況ではないし、そんな気はイザークにはかけらもなかった。
 ただカオスめがけてオルトロスを発射するだけだ。
 命中をとったのは、カオスだった。
 ザクのコクピットをビームが直撃した。
(は、はは……うえ)
 イザークの脳裏に浮かんだのは、美しく優しく賢い母親の面影であった。

 

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