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グラハム・エーカーが異世界に介入するようです_004

Last-modified: 2011-11-08 (火) 01:25:45
 

いよいよソルブレイヴスとして初めての武力介入が行われる。
先日完成したラオホゥ型輸送艦改の一番艦は便宜上S-1と名付けられて就役した。

本来なら記号などでなく百虎だの竜虎だのと付けたいところだがまだ試作一号艦なのでお預けである。

今回3人ではさすがに艦の操舵などは大変なため(ヴェーダ経由とAIで一応は可能だが)
ディヴァインも操舵手として乗り組んでいる。

 

ヒリングには
「無茶はするな。ミッションプランと作戦終了後の報告書は必ずヴェーダ経由で良いので出すように。」
とクギを刺しておいた。

ソキウスシックス、サーティーンにも
「機体性能はこちらの方が上なので落ち着いてミッションをこなして欲しい。」とだけ伝えた。

非正規の作戦であるためと機密保持の観点から目撃者と生存者はこの作戦には不必要なため
「完璧な処置」が求められる。

ヒリングにはその旨を伝えているがソキウス達にはこの事は伝えてはいない。

その責めを負うのはこの作戦を命じた私にあるのだから。

 

今回のミッションではデブリ群の中で暗躍する宇宙海賊の掃討が主な任務である。
大西洋連邦も宇宙海賊の暗躍は頭痛の種だったようで情報面での便宜が多く計られた。

宇宙海賊の出没エリアを避けるために無駄な燃料が消費されるわ、
鹵獲された物品がプラントに流されるわ踏んだり蹴ったりであった。

プラントからそれら宇宙海賊達に武器やMSのパーツ、場合によってはMSそのものすら提供されていた。

彼らにしてみればナチュラルに出血を強いることが出来、かつプラントの戦力は動かさずに済むし
一石二鳥などと思っているのだろう。

しかしそうして提供された武器が終戦後に回収されてかつての生産国の住民を傷つけない保証が
どこにあるのだろうか?

そんな事例は過去に掃いて捨てるほどあるというのに・・

 
 

今回S-1にはGN-Xが2機、ガデッサが1機、予備として1ガンダムが1機搭載されている。

また戦術予報AIが試験的に搭載されており、カティ・マネキンとスメラギ・李・ノリエガの
戦術予報をベースにした戦術予報が提案される様になっている。

当初AIを一本化しようとしたがカティとスメラギの予報はやや異なるため
今回は2つのAIを両方とも搭載している。

マネキン准将の戦術予報を元に作られたKMとスメラギ嬢の戦術予報を元に作られたSNが
刻々と変化する状況に対応して作戦を提案し、変更していく。

試しにKMとSNで模擬戦をさせたところ痛み分けな結果に終わった。

KMは王道の作戦を駆使し、SNは少数の兵を機動的に使うという感じだろうか?

どちらもまるで囲碁の棋士を思わせるような「一体どれだけ先を読んでいるのだ?」という感じであった。

実戦では死兵や裏切りもあり一筋縄ではいかないが、
彼女達の戦術予報は幾多の実戦を乗り越えたものだ。

ましてや今回のミッションでは相手は宇宙海賊であり、こちらは彼らの情報を入手しているのに
彼らは我々の存在すら気づいていないだろう。

MSはジンやジンハイマニューバ程度で有ってもシグー程度である。

ヒリングもカンを取り返すために日夜シミュレータで訓練を積んでおり
今回のミッションへの意気込みが感じられる。

それに付き合ったソキウス達5人もかなりの腕前になっていた。

しかしヒリングは砲戦仕様のガデッサを易々と使いこなしているが時々慢心するのか
接近されてむりやり格闘戦に持ち込まれると苦しい戦いになることもあった。

その癖は直した方がいいな。

 

S-1に搭載されるガデッサと1ガンダムのGNドライヴはトランザムが可能な物になっているが、
GN-Xに搭載されるドライヴはプロテクトが掛けられておりトランザムは現段階では不可である。

しかしヴェーダ経由でプロテクト解除を行えばトランザムは実行可能な様になっている。

これはGNドライヴの生産の効率化の為にスペックを絞り込んでいるためで
粒子発生量のリミッターの有無とトランザムのプロテクトの有り無し以外は
1ガンダムのGNドライヴと同じ物である。

そして初期のGNドライヴでは火入れが必要だったのに対してこちらで生産したGNドライヴは
それを行う必要がないものになっている。

さらにガデッサ等に搭載されるGNドライヴは1ガンダムに載せられている物の3割ほど粒子発生量が多く、
かつトランザムの途中解除と再トランザムも可能な高級品である。

粒子発生量が多いと言うことは火器の威力も高く、装甲の硬度も向上していると言うことだ。

もし機体を失うことになったら書類整理1ヶ月の刑だとヒリングには言っておいた。

彼女?は「そんな事あるわけ無いじゃん!」と薄い胸を張っていたが少々不安であったので、
同行するソキウス2名にもサポートをするようによく言っておいた。

 

かくしてS-1がミッションに向かった数日後ヒリングから今からミッションに入ると連絡があった。

戦術予報のAIによれば宇宙海賊が宇宙船4隻、MS8機、MA7機を擁するとのことであった。

S-1から粒子散布ミサイルがアステロイドベルト内に散布されミッションがスタートした。

彼らの機体のカメラ映像やS-1からの映像をこちらで見ていると
通信障害で意志疎通を欠いた敵はただ闇雲にMSに向かって発砲している。

しかしソキウス達は冷静にそれらを回避しGNビームライフルで撃墜し、
またGNビームサーベルで切り刻んでいく。

また試作品のGNバスターソードでシールド代わりに攻撃を防ぎ、また敵をなぎ払っていく。

ソキウス達がMSやMAを相手にしている間にヒリングは砲戦仕様の機体を生かして宇宙船を落としていく。

時間にして僅か数分間のミッションであった。

 

念の為に生体反応が無いか確かめるようにAIも進言していたので
彼らも宙域を索敵するが生体反応は確認されなかった。

しかしやや離れた宙域に移動する熱源を確認したところプラント籍の宇宙船が確認された。

念の為船籍番号から航行プランをプラントのコンピュータからアクセスして調べると
予定の航路から大きく外れている事が判明した。

今回のミッションとの関連は不明だが明らかにおかしい。

残念だが「味方でない者は敵」と言うことで排除が決定された。

やや距離もあるため、ヒリングの強い要望とヴェーダの承認もあり
トランザム状態でのGNメガランチャー
(ヒリングはこれならハイパーメガランチャーってヤツよね!と言っていた)での狙撃が決まった。

 

トランザムを発動させると禍々しい程の粒子が機体と砲身に纏わりつき
GNハイパーメガランチャーは一瞬で船であったモノを消滅させてしまった・・

 

その後改めて付近の宙域に熱源や生体反応が無いか確認するが
新たな敵性体は確認されなかった為ミッションは終了となった。

 
 

ミッション終了後S-1に戻った3機はハンガーへと戻され、
メンテナンスをするハロ達が一斉に機体に取り付いた。

ヒリングは「え~たったこれだけ~」と声を上げ、
ソキウス達は「これほど機体性能に差があるんですか」と本来無表情な顔がややニヤけていた。

S-1に改めて通信を入れてミッションは十分その役目を果たしたと伝えると
4名はモニター上の私に姿勢を正して敬礼をした。

MS隊の指揮官だったヒリングには報告書を基地に戻るまでになるべく早く書いておくようにとも伝えた。

私は今回のミッションの映像や戦闘データを加工して大西洋連邦軍部やアズラエル氏へ
渡さないといけない為その作業をサポートAIに命令した。

あまりに私一人で作業を抱えていると言うことで見かねて向こうの世界のリボンズが
こちらのヴェーダに幾つかのサポートAIをインストールしてくれたのだ。

多少不信感はあったものの速やかにかつ的確に作業をこなすAIにはとても助かっている。

 
 

ちなみにこのミッションの直後からプラントの歌姫が入院したとか
ギルバート・デュランダルなる人物が議員に選出されたりなどプラントで少し動きがあった。

数日後には歌姫は退院したそうだが直後から豊胸手術疑惑が噴出したそうだ。

 

プラントもまだ本国は平和なようである。

 
 

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