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シンの何なんだ見聞緑 601氏_1

Last-modified: 2013-12-24 (火) 17:50:13

シンの何なんだ見聞録 その1 「やべ! 北極星ってどれだっけ?!」
夜の海、六文儀を片手に海図や羅針盤とにらめっこ。ここは一体どこなんだ?船の横にはイルカが数頭顔出して、興味深げにこっちを見てる。

シンの何なんだ見聞録 その2 「女の子が泣いてる。一体何なんだ?」
イルカたちに案内されて、辿り着いた最初の島、久しぶりの大地の感触に感激する間もあらばこそ、耳に入るは幼い泣き声。
見れば波止場のその隅で、小さな女の子が二人して泣いている。黒い髪の女の子と、金髪の女の子。
……何だか少し、気にかかる。

シンの何なんだ見聞録 その3 「そんな無茶があるもんか! でも……」
「パパが海軍につかまっちゃったの! 何にも悪いことしてないのに!」
「ウチのパパもつかまっちゃった!」
「「きっとあしたはしばり首!」」
聞けば立ったよむかっ腹。けれどもビフの忠告が、頭の中に蘇る。
「見てみぬ振りは出来ないけど、どうしよう……」

シンの何なんだ見聞録 その4 「アレが海軍?」
とりあえず女の子達が泣き止むのを待って、宿は何処かと聞いて見る。
「あたしのお家がお宿だよ!」
黒髪の子に手を引かれ、宿屋の前まで来て見たら、部下を連れた海軍将校、丁度宿屋を出て行く所。
「顔は似てないけど、あの生え際のさがった髪型……何だか無性に腹が立ってくるなあ」

シンの何なんだ見聞録 その5 「おかみさんの説明」
若くてきれいなおかみさんの手料理はめちゃくちゃ美味かった。けれど、おかみさんはうかない顔……やっぱり、何かあるのか。
ついつい聞いて見れば、おかみさんが言うには「悪い事は言いません。早く、この島を出てください」
「あの海軍中佐、島の男達が海賊と内通してるなんて言い出して、投獄したんです。でも、そんなの嘘っぱち。
海賊と繋がってるのはアイツの方なんです。人買い海賊『大口のガバン』とつるんで、島の住民を他所に売り飛ばそうとして、それを知った村長はじめ、島の男達を処刑するって!」
握った拳に血が通う。

シンの何なんだ見聞録 その6 「海軍基地」
翌朝、海兵達が街の人間――シン以外は女子供しかいないが――を海軍基地に呼び集めた。
基地の広場には、急ごしらえの絞首台に並べられた街の男達。海兵たちが取り囲むそれの前に、例の海軍将校が大笑いして立っていた。
「さあ。これが今生の別れだ。存分に惜しめ。処刑が済んだら、今日はガバンが来るからな。何人か『出荷』せんといかん」
村人が叫ぶ「あんた……それでも海軍か?!」と言う声にも、将校は薄ら笑いを浮かべるばかり。
「そうとも、俺は海軍将校だ。最近このイーストブルーも騒がしくなっててな、あちこちに配る賄賂も増やさなきゃならんのだ。お前らみたいなクズでも、俺の出世の役に立てるんだ。有難く思え」

シンの何なんだ見聞録 その7 「アンタは一体何なんだぁーっ!!」
「ソードシルエット、エクスカリバーぁぁあっ!!」
気がつきゃ吼えてた抜いていた、大剣モード両面宿難を振りかざし、首吊り台を真っ二つ。返す刃で縄も切り、おまけとばかりに蹴り飛ばす、海軍将校青い顔。
早く逃げろとせかす中、海兵達が遮るが、銃を構える隙もなく、突如割り込む赤い影。
目にもとまらぬその踏み込みで、あっと蹴散らすアスカ・シン。

シンの何なんだ見聞録 その8 「お前が一体何なんだぁーっ?!」
蹴られた顔も腫れあがり、尻餅ついてそう叫ぶ、海軍将校赤い顔。
住民達を外へと逃がし、知った事かと大暴れ。多勢に無勢も何のその。フォースで駆け抜け剃で消え、両面宿難でなぎ払う。
赤い瞳が輝く様は、夜叉か羅刹かはたまた修羅か。

シンの何なんだ見聞録 その9 「どーしよう……」
あっと言う間の立ち回り、気がつきゃ海兵皆倒れ、海軍将校踏みつけて、仁王立ちするアスカ・シン。
両面宿難片手に握り、眦決したその心中は、けれど冷や汗たらたらだった。
「やっちゃった……」

シンの何なんだ見聞録 その9 「どーなってんだ?」
逃げたはずの住民達が、何故かこちらに戻って来てる。どうした事かと見てみれば、白いコートに白帽子、海軍制服きっちり着込み、タイトスカートもあでやかに、女性将校ずかずかと、肩で風切りやってくる。
喜びいさんだ海軍将校、けれどすぐさま青い顔。令状かざした女性将校、あっさりきっぱり言い切った。
「海軍第19支部中佐シグナル。元第153支部大佐『斧手のモーガン』に対する贈賄容疑、及び海賊『大口のガバン』一味と結託した人身売買容疑により貴官の身柄を拘束する」

シンの何なんだ見聞録 その10 「『堅物』ナタル」
「貴様……か、か、『堅物ナタル』?!」
女性将校眉毛がぴくり、声も一段低くなる。
「私がそのあだ名を嫌っている事を、知った上での発言だな? 良い、覚悟だ。君、すこし、どいてもらえるか」
「あ、はあ」
ひょいとどかしたシンの足、けれどすぐさまナタルの足が、海軍将校踏みつける。ぐりぐり食い込むハイヒール。
たまらずのけぞるその頭から、ずるっとずれたよ帽子とカツラ。
「ああ……やっぱ、ヅラだったんだ、ソレ」ぽつり呟くシンだった。

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