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00-W_土曜日氏_ラノベ風超番外SS_01

Last-modified: 2009-06-20 (土) 21:31:28
 

【注意】
 ①このSSは『機動戦士ガンダム00』及び『新機動戦記ガンダムW』のキャラクターは登場しません
 ②モビルスーツが擬人化しています
 ③ぶっちゃけ本編とは全く関係ありません

 
 

 これらが受け入れられない方はこちらからお戻り下さい。

 

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 人生には不可解なことがたくさん起こる。

 
 

 時にそれは幸福だったり、または苦難溢れる逆境だったりするわけだが、昔の偉い人が言ったように、先が見えない、つまりは不可解だらけだからこそ人生とは楽しいと言えるだろう。
 が、しかし今の俺は少し違った考えを胸に抱いている。
 不可解なことが起こるのはいい、だが不可解「過ぎる」のはどうか、と。
 さて諸君よ聞いていただきたい、そして教えていただきたい、これからの俺のするべきことを。
 空から女の子が突然降ってきたら、いったいどう対処すれば適切な行動と言えるのか?

 

「い、たたたた……」

 

 今日は朝から晴天だった。
 雲ひとつない秋晴れで、まさに絶好の遠足日和というやつだ。
 や、別に遠足なんか学校の行事に入ってないけれど。
 その代わり、というやつではないが、今日は月に一度の朝の全校集会がある。
 そして、その司会を務めるのがこの俺というわけだった。
 自慢じゃないが、生徒会の副会長にして学業優秀スペシャル生徒な俺であるからして、会長を差し置いてこの大役を任されるのは至極当然といったところである。
 決して会長が生理痛とかで急遽遅れてくることになったからその代役、というわけではない。
 そこのところをよくご理解いただきたい。
 で、校庭に集まった俺の才能の足元にも及ばない一般生徒を目の前に、高らかに生徒会の方針演説をしようと思ったその矢先、何かが空から降ってきて俺に直撃した次第である。
 後ろからとか、生徒の群の中からとかじゃなく、本当に空から「落ちて」きたのだ。
 運動能力もスペシャルな俺は「それ」を目視した瞬間に態勢を取り、がっしと受け止めて事なきを得たわけだが、後に「偶然キャッチした形になっただけ」などという悪意ある噂が俺に嫉妬する凡人学徒たちによって広められたのは残念なことである。

 

「な、なんだあ?」

 

 むくり、と俺は上半身を起こした。
 いやはや、肉体的耐久力もスペシャルな俺でなければ、きっと大怪我していたところであろう。
 しかし隕石だか宇宙人だか知らないが、突然天から降ってきて仮面貴族ばりのフライングボディアタックをかますとは、失礼にも程があるというものだ。
 いずれ俺の手で太陽系統一政府を作り、星間連合に加盟したあかつきには、正式に苦情を出してやらねばならない。

 

「んあ」

 

 これはびっくり、最近の飛来物は服を着ているのだなあ。
 しかも何だかうちの高校の女子の制服にそっくりだ、ああ、触る感触がまるで人肌のように柔らかい。
 是非ともスティーブン・ホーキング博士とこの件について歓談してみたいものである、や、スティーブンのスピルバーグでもいいが。

 

「って、何じゃこりゃあああ!」

 

 再度びっくり、この宇宙からの物体X、まるで俺と同じくらいの歳格好の女の子ではないか。
 青い髪に白皙の肌、意識を失っているようだがこれはなかなか上玉である。
 しかもうっすらと青白い粒子を身体から放ってさえいるが、まあこれは目の錯覚ということにしてやってもよい、てかする。

 

「あら、この子」
「え? あ? 知ってるのか、風楽」

 

 ひょい、と俺の後方から覗き込んだのは、生徒会で席を同じくする書記の湯仁音坂風楽(ゆにおんざか・ふらく)。
 健康的に日焼けした肌と磨いた黒玉のような髪が印象的な美人なのだが、どうにもデリカシーがないのが俺の趣味ではない。

 

「今日来る予定だった転校生じゃない。えーと、名前は……確か、荘礼須樽恵空紗(それすたる・えくさ)だったっけ」

 

 自己紹介が遅れたようだが、俺の名前は英雄国原稲久斗(えいゆうこくばる・いなくと)。
 この私立田古王学園(だぶるおうがくえん)に通うスペシャルな高校二年生である。

 

「こいつ……わかってねえだろ、模擬試験二千点満点の俺に、空から不意打ちをくらわすとは」

 

 スペシャルだが神ならぬ身、俺はまだ気づいていなかった。
 この女の子が、俺の栄光ある学園生活を滅茶苦茶にかきまわす存在であるのを―――

 
 

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