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901◆GbvohmL8bU_第38話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:17:24

キラとムウはそれぞれのコックピットで待機しながら戦況を見ていた。
『ムウさん、2機のフラッグで4機のGを抑えてますよ。僕には出来ません』
キラは興奮気味にムウに話しかける。
『俺にも無理だ。戦況をここまでコントロールしたハルバートン提督はやっぱすげぇな』
『そうなんですか?教えて下さい』
『あー・・・まずはミサイルだ、これの飽和攻撃でモビルスーツの動きを封じた。』
『そうですね。モビルスーツを囲うようにミサイルが発射されてましたね』
『そうそう、あの数のミサイルは戦艦だけじゃ抑えきれない。そこでモビルスーツもミサイル迎撃をするために足を止める』
『そこにあのクレイモアですか、でもあれ撃墜出来なかったですよね?』
『あれでいいんだよ。1機を撃墜するより、多数の機体に損傷を負わせて弱らせるのと、士気を下げるのが目的かな。お前なら2発目のクレイモアをどうやって防ぐ?』
『うーん・・・距離を取るしか・・・あ、そうか!そこに遅れてきたメビウス隊なんですね』
『正解、クレイモアを撃ったフラッグを追撃すれば、時間差で来たフラッグとメビウスが側面から攻撃。動かないか、無視したら側面からもう1撃クレイモア』
『す、すごいですね』
『さらに、ダメージを負って機動力が落ち、メビウス隊を相手にしているとこに狙撃兵が狙い撃ち』
『う、うわぁ』
『誤算は相手が分散したことだな。2発目のクレイモアがイージスにしか当たってないからな』
『すごいですね。これなら僕たちの出番はなさそうですよ』
そう言いつつも、集中は切らさず戦況を見ていた。

 

ノーマルのフラッグ対デュエル、バスター
『ディアッカ!このまま押し込むぞ!』
『って言ってもな!あいつ速いんだよ!くらえ!』
デュエルがフラッグに接近する、フラッグがそれを嫌がり距離を取る、そこにバスターが射撃を加える、回避したところにまたデュエルが接近。以下エンドレス

 

運動性で優るフラッグが奮戦している。が、初めは余裕をもって回避出来ていたが、今ではディフェンスロッドを使わざるを得ない状況になっている。流石は赤服と言ったところか
「この2機相手はきついな!だがもう少しは!」

 

コンテナを無くしたフラッグ・リーゼは、その分速度が上がり、イージスとブリッツはフラッグ・リーゼを捉えられないでいた。
「運動性はノーマルに劣るがこの速度なら!」
『くそ!速いな!ニコル!左右から挟み込むぞ!』
『了解です。アスラン』
デュエルたちの状況をチラチラ見ながら、イージスの援護をし、ジン部隊を注視しているニコル。違和感を感じているようだ。
(おかしい、いくら損傷したからといっても、メビウス相手にここまで一方的になるなんてありません)
ジン部隊、その内1機がメビウス隊をやり過ごし、反転しようとした時にニコルは見つけた。
近くにあるモビルスーツサイズの小惑星から光が見えたのだった。
(あれは!?)
次の瞬間、メビウスの方を向いたジンが背中から爆発がおきたのだった。
(撃たれた!?間違いありません。狙撃されてます!)
『アスラン!イザーク!ディアッカ!』
『どうした?ニコル』
『なんだ!』
『グレイトじゃないぜ』
『スナイパーです。多分3機目のフラッグがジンを狙撃してます。データを送ります』
戦闘をしながら3人はデータを確認する。
その中でもディアッカが驚いていた。
『なっ!連結ライフルの最大射程付近から撃ってやがる』
『ディアッカなら狙撃はできるか?』
『もちろんだぜ!と、言いたいんだけどキッついな』
『ディアッカ!俺への援護はいらん!奴を狙撃しろ!』
『了解っと!』
デュエルへの援護を中断し、連結ライフルを小惑星に向け狙いを定める。
それを見ていたフラッグが狙撃しているフラッグ・リッターに通信を入れる。

 

『バレた!バスターが狙っているぞ!』
『グゥレイト!』と、ロックオンした小惑星に向けビームを発射するバスターだが、着弾する前にフラッグ・リッターは離脱した。
『出て来なすったぜ!』
『ディアッカ!後はジン部隊に対応させる!イザークの援護を!』
慌ててデュエルの援護を再開するバスター。やはり運動性の低下したデュエルではキツいようだ。

 

フラッグ・リッターに向かってくるジン部隊だが、なにかしらな損傷を受け動きが鈍っている。
それを見たフラッグ・リッターのパイロットは
「この曲芸に当てられるかな?ブースト!」
ノーマルのフラッグよりも運動性を上げたフラッグ・リッターは、散開して襲ってくるジンをあざ笑うかのように急旋回や急加速、急減速で狙いを付けさせず、距離をとり、ジン部隊をからかっているようにみえる。が、パイロットへの負担は相当だ。
「明後日の方向に撃ってるぜ!んじゃこっちも!」
槍のように長いライフルをジンに向け発砲。ロックオンまでの時間がかなり短いようだ。
「よし、命中!」
狙われたジンは回避行動を取る余裕もなく、下半身を持っていかれた。
そうこうしているうちに、ザフト艦から信号弾が上がった。撤退信号だ。
それに気付いたアスランは通信を送る。
『みんな!撤退信号だ!戻るぞ!』
『だがアスラン!こいつだけでも!』と、イザークが怒鳴る。
『ダメだ!ジン部隊が壊滅状態だ!狙撃のフラッグまできたら俺たちもやられるぞ!』
『ちっ!おのれ!フラッグ!ストライク!覚えていろ!』
もちろん、フラッグには聞こえていないが撤退していった。

 

『撤退したか・・・各員!救助を開始しろ!敵兵もだ!捕虜にするから丁重に扱えよ!』

 

ほぼ同時のタイミングで第八艦隊全艦に通信があった。
『アークエンジェルが大気圏に突入します!』
ハルバートンはそれを聞き
「オーブにいるアズラエルが余計な事をしなければいいが・・・」
と、小声で言ったのを横にいた副官は聞かなかった事にした。
フラッグファイターたちも
「これで俺たちも任務完了だ。すぐに次があるのだろうがな」と、おどけて言った。

 
 

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