Top > CCA-Seed_125氏_第11話
HTML convert time to 0.004 sec.


CCA-Seed_125氏_第11話

Last-modified: 2007-11-10 (土) 19:09:54

がちゃ

シャワー室から出たアムロは身繕いを済ませ、ベッドに横になりシーツにくるまって背を向ける少女に声を掛ける。
「すまない、もう時間だ。俺は、戻るよ」
「…始まるんですね、また…」
華奢な白い背中が薄明かりに浮かんでいた。
「…携帯端末のアドレスを渡しておく。よかったら連絡してくれ」
メモを簡易テーブルの上に置き、ドアに向かって歩き出すと、
「今日みたいに、会えたら、また、愛してくれます?」

ずくんっ、と胸が痛むのがわかった。
あの世界に、置き去りにしてしまった少女の声が脳裏に木霊した。
『今夜、愛してくださいね』

「っ・・・君が、そう望んでくれるなら」
若干の喘ぎののち、ベッドに踵を返して近付くとミリアリアの頬に軽く唇を降らせる。
つぶらな瞳が見上げてくる。
「これで終わりなんて、嫌ですよ……。なぁんてね」
わたしにだってこれ位の男女の駆け引きはできますよ、と微笑みながら上半身を起こす。
「忘れないでくださいね、約束」
裸の上半身を晒しながらアムロの目を見つめる。
「生きて・・・また・・」
「ありがとう、ミリアリア」

一人になった室内を見渡すと、急に寂しさがこみ上げてくる・・・肌寒い。
肉体的繋がりでも癒しになるってなんかの雑誌で読んだなぁ
そのときはオンナを馬鹿にしてる!って思ったんだけど・・・確かに癒された。
いまのわたしって『便利なオンナ』なのかな……嫌じゃないんだけどね
「これをオトナになったっていうのかな……」

明日、久し振りにキラ達に連絡をとってみようか。
はじめてアムロと出会って、空港で別れた後も連絡したんだった…そういえば…

『誰かに似てるって思ってたけど、どことなくキラに似て・・ないわね』

ミネルバにて

プシューっと自動扉が開き、アムロがレクリエイションルームに入るとシンとレイが疲れた様子で座っていた。
シンに至ってはテーブルに突っ伏したままだ。
「どうかしたのか、二人とも」
「・・・・・・・」
シンは答える気力もない、といった具合で代わりにレイが・・
「どうでした、休息はとれましたか」
「ああ。まあ…久々だったからな」
なにが久々だったかは御想像にお任せ。
「・・そうっすか、よかったですね」
なんとも恨めしげなくぐもった声がシンから漏れた。
「?」
「・・・ルナを見せたかったっすよ、なぁレイ」
「ルナマリア?」
「・・・・吼えること虎の如く、うろつくこと象の如く、暴れること熊の如し・・です・・・」
「昼飯食ってたときはまだ(?)マトモだったんだけど、途中からルナのアホ毛がピンって起ち上がった途端・・・」

「「「・・・・・・・・・・」」」

イヤーな空気が室内を満たし始めたとき・・・ドアが開いた。
「あら、アムロさん。おかえりなさい」
噂をすればなんとやら、ルナマリアが入ってきた。
その時、突っ伏していたシンの肩がビクッ!と震えたのをアムロとレイは見た。
そんなシンを横目にアムロはルナマリアをみつめるが、別段様子がおかしいわけでもなさそうだ。
「あ、ああ・・ルナマリア」
「休めました?」
にこやか~に近付きながら訊く。
「休めた…さ。知り合いにも会えたし」
<知り合い>という単語になぜかルナのアホ毛がぴくっと反応するのを見ながらアムロは妙なプレッシャーを感じてしまう。

「そうだ、アムロさん。新しい戦法を考えてみたんですけどこれから…「俺も手伝う!!」…(ムっ)」
がばっ!と、シンは起き上がり会話に割り込む。
なにせ、一度ルナマリアのハンマーのせいで走馬灯を見る羽目になったこともあるシンだ。
これ以上得体の知れない(←失礼)モノを作らせるのは断固阻止するつもりだった。
ルナマリアは片眉をピクッと上げながらにこやかにシンにかえす。
「いいのよ、シン。今日は射撃訓練に体術訓練にシミュレーターに甲板で魚釣りまで付き合ってくれたんだから」
「(付き合わされた!の間違いだろ、そこは!!)気にするなよ、ルナ。仲間なんだからさ」
「(シ~ン~、いい加減にしないとお姉さん怒るわよ)でもシンは現状で十分でしょ?前回一番の功労者なんだし★」
お互い顔は笑っているが、目で威嚇し合っていた。

それを尻目にアムロとレイはというと
「……魚釣り?」
「なんでも、ルナマリアが例の鎖でいい方法を考えたとかで……」
「それで……魚釣りを?なにか釣れたのか」
「シンが6匹ほど」
「…ルナマリアは?」
「………リールをへし折ってました」
「…………」

そんな、なんともいや~な空間と化した部屋に入ってくるヒトが・・・

「あら、アムロ大尉。どう?久々の休暇は。少しは気分転換できたかしら?」
「あ、ああグラディス艦長。おかげさまで」
その答えにニッコリ(?)微笑むと、
「ちょっと来てくれる?デュランダル議長から連絡がきて、そのことで、ね」
「・・・・りょ、了解しました」
スタスタ・・・プシュー
ルナ・シン・レイ「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」
プシュー
「はぁ、やっと引継ぎの時間か。疲れ、たって…どっどうしたんだい、三人とも」
「・・・・・・・副長」
「な、なにかな、ルナマリア」
「例の新型機のコンペの映像…見せてもらいましたけど……言ってましたよね、『私にピッタリだ!!』って」
「えっ!?そ、そうだっけ!!?」
「どこがどうピッタリなんです?」
「あ、そ、それはね……」
「ねぇ、どこが?」
プシュー
「あーー、やっと引継ぎの時間!疲れたよー……あれ?ど、どうしたの皆…」
「・・・・・・・メイリン」
「な、なあに、お姉ちゃん」
「ちょっと前、アムロさんの機体のOSの書き換えに遅くまで付き合ったそうね……」
「えっ!?う、うん、そうだけど…」
「それだけじゃないんでしょ?」
「え、そ、それはね……」
「ねえ、他には?」
プシュー
「あーあ!やっと整備が終わった……って」
「どうしたの、ヨウラン……げっ!」
「・・・・・・・ヨウラン、ヴィーノ」
「「な、なんだよ、ルナ」」
「そんなにわたしのスカートの中身が気になる?セクハラで訴えるわよ」
「「い、いや、そんなことは……」」
「それにさっきの『げっ!』ってなによ」
「「あ、あの」」

はい、それまでよ