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Canard-meet-kagari_第05話

Last-modified: 2007-11-10 (土) 21:29:07

第5話

(クソッ!!アイツは何なんだ、完全にコッチの間合いが読まれている)
 ストライクの攻撃は全て初撃から全てまるで最初から間合いを知ってたかのように回避された、通常では有り得ない事だった。
(どうする?バルカンの残弾は残り少ない……こうなったら!」
 カナードはシートの横にあるカバーを開け、中にあるテンキーを押そうとしたその時、
「おい、聞こえているか!」
 通信機に通信が入る、カガリの声だ。
(無線?何処からだ?しかも何故コイツが?)
 カナードの困惑を知らずにカガリの声が続く
「大きな口を叩いた割りに苦戦してる様じゃないか」
「ウルサイ、外野は静かにしていろ!」
「2番格納庫のトレラー…で良かったんだな」
「何、おまえまさか!」
「近くまで来てる、これるか?」
 カガリの質問に男は押し黙ったままだ、だがククク喉を鳴らし、自信満々の声で宣言する。
「俺を誰だと思っている、俺はカナード・パルスだ―――-―ッ!!!!!!」
 再び機体を立たせる、そこへまた通信が入る、今度は男の声だ
「ストライクのパイロット、もう一度ヤツの気を引け!俺が時間を作る」
(あのメビウスのパイロットか…解った)
 後退しながらバルカンを正射、回避した所にアーマーシュナイダーをアンダースローで投げがコレも回避される、その刹那、突如敵機が左スラスターを撃たれバランスを崩す、今まで両機の戦闘の間に入れずにいたメビウス・ゼロからの攻撃だった。その隙に、カナードは近くまで移動させていたトレーラの元にたどり着いていた。
 到着すると同時に、荷台のコンテナが開き、中から長身の銃が現れる、コレが砲撃専用ストライカーパック、ランチャーストライカーだ。しかし、体制を立て直した白いMSがさっきまでのスピードと同じではないが再び迫って来る。背部コネクターにストライカーパックを装着させ、機体の全高と同じくらいの長さの銃を構える。
「いっけ―――――ッ!!!!!」
 発射される直前、またも回避しようと敵機が身をよじるが
「同じ手が何度も通じるか―――――ッ!!!」
 カナードは発射の直前に機体の右手で銃身を殴り射線をずらした。発射の直前された光弾は、敵機が予想していた射角より大幅に角度を変え敵機の両足を奪っていき、さらにその光弾は、コロニーの反対側の外壁に穴を開ける。内部の空気が真空の闇に消えていき、乱気流の嵐が吹き荒れバランスを崩した白い機体がそれに飲み込まれる。
 そこにさらにメビウス・ゼロからの砲撃が加わり、MSの右腕を破壊する。これ以上は、不利だと判断した敵機は、気流の流れに身を任せ暗黒の中へと姿を消していった。

 漆黒の闇の中、ボロボロになった白いMSの中
 パイロットスーツの少年は、機体のダメージチェックをし終わり、機体がどうにか合流ポイントにいける事を確認すると彼の仲間、いや同志に通信を入れていた。
「作戦は失敗…残り一機は地球軍の手に…」
「そうか、解った」
 落ち着いた声が通信機から返ってくる。
「すみません、機体を壊してしまって」
「気にするな、その機体の事はテスト中の不具合のため今回の作戦には持っていかなかった事になっている…君も疲れたろう、半日もMSに乗っていたのだから」
「前に見せて頂いた、傭兵の機体のデータを元に改良したんですが…」
「活動距離は伸ばせたものの、やはりMS戦は無理か…君はこのまま離脱して『リティリア』に向かってくれたまえ」
「解りました」
「そうそう」
 通信を切ろうとすると男が呼び止めた
「君に貰ったハッキングプログラムは大した物だな、ザフトのセキュリティを潜り抜けこうして君と話が出来るのだから」
 少年がザフト艦に発見されず、この宙域を離脱できるのは男が言ったように彼のプログラムのおかげだった、そのプログラムは、ザフト艦のメインプログラムにアクセスし、彼の機体をレーダーから消し、さらに男との通信を他の人間にまったく気づかれないようにしていた。
「ありがとうございます」
「じゃあ、彼にもよろしく伝えておいてくれたまえ」
 そして彼は傷ついた機体を合流ポイントに向け急がした。