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LOWE IF_vKFms9BQYk_ダブルキラ(1-1)

Last-modified: 2007-11-11 (日) 21:39:29

ダブルキラ(1-1)

「ラクス!!」
「ラクス・クライン!!」
 同じ声がラクスの名前を別々に呼ぶ。オーブの軍服を身にまとうキラが、ラクスの所まで駆け寄ってくる。銃を構え、周囲を確認している。
「ラクス。ここから出よう」
 キラが私の手を取り、走り出す。あともうすぐでここから出れると思った矢先、銃声が響いた。
「ぐっ」
 キラが肩を押さえその場にうずくまる。銃が手から離れる。
「ラクス・クライン!何処に行こうとしている!!」
ラクスは声のする方向に振り向く。そこには、ザフトの白服を着たキラより身長が10cm程高い仮面を被った男が銃を構えていた。
「なにか御用でしょうか?」
「壊しにきた」
 ラクスの大切な人と同じ声。しかしキラがラクスに声をかける時とは違う。怒り、憎しみ等が感じられる。わしの心はとても不愉快になる。
「キラ・ヤマト」
 仮面の男はキラの名を呼んだ。キラが仮面の男を睨み付ける。
「君は真実を知りたくないか?」
「一体何を言っているんですの?」
「ラクス・クライン、君への質問ではない!!」
 仮面の男は、ラクスの近くに居たハロに砲身を向けトリガーを引いた。ハロはそのまま動かなくなった。
「いたらん事をするとこのようになるぞ」
 わたしは心の動揺を悟られないためキラの手を握った。
「あなたは僕の何を知っているんですか?」
「全てを知っている」
「僕も自分のことは分かっているつもりです」
「ほう・・・。それなら君はストライクがイージスに倒される前の事は覚えているのかい?」
 キラが激しく動揺しているのが分かる。
「記憶なんて時が経つに連れて曖昧に鳴りますから」
「なら両親のことは?」
「・・・」
「小さいときの記憶は?」
「・・・」
「大丈夫ですわ。小さい頃の事を覚えなくともキラはキラですわ。」
「ラクス」
 ラクスの言葉にキラが安堵するのが分かる。
「ラクス・クライン!!君がそんな事を言うか!!」
 男の逆鱗に触れたのか、ラクスに銃を向けた。
「ラクス・クラインにはこの場から退場していただこう」
 男がトリガーを引く。弾はラクスの腕をかすり後ろの壁に穴を開けていた。キラが男に体当たりしていた。
「複製ごときが何処まで私の邪魔をするのだね!!」
 男がキラの腹を蹴り上げた。
「複製!?」
 男はキラの動揺している隙を突き発砲した。
「キラ!」
 ラクスはキラの名前を叫んだ。
「大丈夫だから」
 キラは何とか急所を避けたようだ。
「所詮、コピーはコピーか。オリジナルは越せないようだな。
 最後に私の顔を見て死ね。さよならだ、複製!!」
 男は仮面を外そうとしている。キラは血が流れすぎてまともに動けない。ラクスは漂っている銃を取り仮面の男に向かってトリガーを引いた。何度も何度も。
「ラクス!!もういいんだ」
 キラの声でラクスは我に返る。
「どうして撃ったの?」
「キラを失いたくなかったから」
 仮面の男はキラの目の前で倒れている。息はしていないようだ。キラはラクスの肩を借り、その場から動き出した。
「ラクス!キラ!探したぞ」
 アスランが二人の目の前に現れた。アスランが来た方向からさらに続けて、マリュー、バルドフェルド、ハロ、トリィが入ってきた。
「終わったのね」
 マリューが言葉に、ラクスとキラが頷く。皆は倒れている仮面の男を見る。
「急いで戻ろう!!ここが崩れてしまう」
 アスランが皆を急がす。キラの足が止まった。
「キラ、どうしたんだ?」
「アスラン、トリィが居ないんだ」
「探しに行けばキラ、お前まで戻ってこれないかもしれないんだぞ?」
 先のほうでキラを呼んでいる声がする。
「わかったよ。」
 キラは出口に向かって走り出した。

「トリィ!トリィ!」
 トリィの鳴き声が響く。その声に反応するかのように、倒れていた仮面の男が立ち上がった。トリィは仮面の男の肩にとまる。男は付けていた仮面を外した。
 仮面の下の素顔はキラ・ヤマトと同じ顔であった。
「最後まで僕に付き合ってくれるのかい。ありがとう。」
 先程とは違いとても優しい声でトリィに言った。
「さよなら。ラクス・クライン、キラ・ヤマト、アスラン・ザラ、さよなら。」
 叫んだ。叫んだ。そして悲しみを隠すため、笑顔で涙を流しながらその場に座り込んだ。
 そしてその場を爆発と炎が包んだ。


 といきなり終盤っぽいのを投下。
 ガンダム同士の戦いがないです。

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