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Lnamaria-IF_赤き月の鷹_第07話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 02:37:48

平和の島

1日後、あたしたちはオーブに着いた。軍事島だと言うオノゴロ島へ案内された。
オーブは幸いユニウスセブンの被害は少なかったそうだ。
修理には数日はかかるらしい。進水式もまだだと言うのに、まるで歴戦の艦みたいになって複雑な気分だ。

「え本当?」
「いやぁまだ分からないけどさ、修理で数日って事になるんなら案外出るんじゃないかって。上陸許可」
「うわぁ」
「ちょっとここまできつかったからなぁ実際。なんか夢中で来ちゃったけどむっちゃくちゃだったもんな、ほんと」
「もしかしたら出るかもしれないな、上陸許可。でも、あまり浮かれすぎない方がいいぞ。お前ら」
「そうよ?オーブも少ないとは言えユニウスセブンの被害受けたらしいし」
「そうそう。ザフトの者だって、知られない方がいいかも知れないわ」
「手厳しいな、ショーンもゲイルもルナも」

みんなが浮かれるのを、パイロット連中が引き締める形になってしまった。でも、あたしたちパイロットは、何か戦場が近いような、妙な雰囲気を感じていたのだ。

でも実際上陸許可が出ると嬉しい物で。なんとなく後ろめたさを感じてしまう。

「シン?居ないの?シン。もぉ……」
「いないの?シン」
「呼んでも全然返事がないのよ、ゲイル」
「いないものはしょうがない、俺たちだけで行こう。ルナ、ゲイル。レイも誘ったんだが来ないってさ。ガイアの扱いに習熟したいらしい」
「あちゃー。あたしもせっかくザクファントム任されたのに、気が咎めるじゃない」
「まあ、一日リフレッシュして頑張ればいいさ、ゲイル」

……

「でも、せっかくシンにオーブ案内してもらおうと思ったのにな」
「……ああ! そうか」
「なによ、ショーン」
「ここは、シンの故郷と言っても、ご家族を亡くされた場所でもあるだろう。そのままオーブにいても良かったものを、わざわざプラントに移住して来たんだ。辛かったろうな」
「そっか。上陸だって、浮かれる気分にはならないよねぇ」
「まぁ、墓参りにでも行くかも知れんが、なおさら俺たちとじゃ行く気はしないだろ」
「そうねぇ」
「じゃあ、シンには悪いけどあたしたちは楽しみましょうよ。せっかく出てきたんですから」

オーブは、前大戦時結構な被害を蒙ったと聞いていたけど、復興振りはすごかった。

「すいぶん、早いのね、復興するの」
「前大戦時は、最後は一応連合側だったし、現在宰相を務めているウナト・エマ・セイランは大西洋連邦寄りの政治家だって話よ。結構大西洋連邦の復興資金が流れ込んだらしいわ」
「詳しいのね、ゲイル」
「まぁ、大西洋連邦と言う大国のコネと金の力で復興を成し遂げたって訳よ。オーブは一旦ぼろぼろにされたんですもん、自力だったらまだマスドライバーを再建するのがせいぜいかも」
「その代わり、国の結構な部分が大西洋連邦のひも付きになっちまったって訳だ。表向きは、あのお姫様自身は父譲りの中立でも、国全体として見るならもうこの国は中立じゃない」
「……やっぱり、気を抜かない方がよさそうね」

それでも、やっぱり広い所に出て街をぶらぶらするとリフレッシュできた♪

そんな気分を一編させるようなことが3日後起きた。

『コンディションイエロー発令、コンディションイエロー発令。艦内警備ステータスB1。以後部外者の乗艦を全面的に禁止します。全保安要員は直ちに配置について下さい』

連合がプラントに宣戦を布告したのだった……

「で、状況はどうなのよ、ルナ。人の行き来は禁止になっても情報はまだ大丈夫でしょう?」
「うん、ゲイル。メイリンから聞いた話じゃ、開戦劈頭プラントに核攻撃が行われたって」
「……ルナが落ち着いてるって事は、無事撃退したんだな?」
「うん、なんか、ザフトの新兵器が使われたみたいで核攻撃艦隊は全滅したらしいわ」
「ふぅ。よかった。ここに篭ってる間にプラントが滅びたんじゃ帰るところが無くなっちまう」

その後数日、あたしたちは乏しい情報に一喜一憂した。
それも、もう終わり。オーブが連合と同盟を結ぶと言うのだ。
ミネルバは明朝出航する。

『発進は定刻通り。各艦員は最終チェックを急いで下さい。砲術B班は第三兵装バンクへ。コンディションイエロー発令。パイロットはブリーフィングルームへ集合して下さい』

「……けど、ザフトの降下作戦ていつ?」
「知らないわよ私も。しっかしこれでオーブも敵側とはね。けっこう好きだったのになこの国。……あごめん。シンには辛いね」
「別に」

あ、オーブのお姫様!?

「ぁ……!」
「ぁ……何しに来た」
「ぅ……」
「あの時オーブを攻めた地球軍と今度は同盟か!」
「ぅ……」
「何処までいい加減で身勝手なんだ!あんた達は!」
「いやこれは…!」
「敵に回るって言うんなら今度は俺が滅ぼしてやる!こんな国!」
「うッ…シン!」

後でメイリンに聞いた。
彼女はわざわざ連合とオーブが同盟を結ぶ事を伝えに来たのだった。オーブがその気ならミネルバを手土産にする事もできたかもしれないのに。彼女も苦労してるんだな……

……

それはミネルバがオーブ領海を出てすぐだった。

『コンディションレッド発令。コンディションレッド発令。パイロットは搭乗機にて待機せよ』

「レッドって何で!」
「知らないわよ! 何であたしに聞くの?」

『タリア・グラディスよりミネルバ全クルーへ』
『現在本艦の前面には空母4隻を含む地球軍艦隊が、そして後方には自国の領海警護と思われるオーブ軍艦隊が展開中である』

「空母4隻!?」
「後ろにオーブが!?」

『地球軍は本艦の出港を知り、網を張っていたと思われ。またオーブは後方のドアを閉めている。我々には前方の地球軍艦隊突破の他に活路はない。これより開始される戦闘はかつてないほどに厳しいものになると思われるが、本艦はなんとしてもこれを突破しなければならない。このミネルバクルーとしての誇りを持ち、最後まで諦めない各員の奮闘を期待する』

「くっそー!」
「手厳しいわね」

あのお姫様も立派な狸だったって事か。あたしの中の彼女の評価を改めた。

あたしとシンには艦からあまり離れるなと言われた。レイ、ショーン、ゲイルは甲板上から敵MSを狙撃だ。

『カタパルト推力正常。針路クリアー。グフイグナイテッド発進どうぞ!』

「ルナマリア・ホーク、グフ、出るわよ!」
「シン・アスカ、インパルス、行きます!」

あたしたちは空中に飛び立った!

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