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Lnamaria-IF_赤髪のディアナ_第01話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 01:49:35

……

「お姉ちゃん、お姉ちゃん。ちょっとぉいつまで寝てるのよ」

誰かが枕元であたしを呼んでる。
「お姉ちゃんてば。起きて」

あたしの意識は、かなり暴力的に現実世界へ引き戻されつつあった。目をあける。うー、かったるい。

「おはよ、メイリン」
「お父さんもお母さんも、もう会社行っちゃったわよ。ご飯できてる」
「メイリンが作ったの?」
「うん」

この娘、絶対いいお嫁さんになるわ。そう思いながらあたしは服を着替え始めた。

あたしの名前はルナマリア・ホーク。メイリンはあたしの妹。あたしたちの一家は、地球連合とプラントの戦争がはじまり、コーディネーターへの差別が激しくなったユーラシア連邦からオーブに亡命してきた。
優先的に亡命できたのが両親がコーディネーターとして身に着けた優れた能力を持っていたからだったのは、ある意味皮肉だと思う。

「はい、紅茶。トーストはバターとブルーベリージャムね。卵は半熟になってると思う」
「ありがと。メイリンはコーヒーだけ?」
「うん、朝はお腹がすかなくて」

メイリンはそう言いながら自分用に黒豆コーヒーを入れる。

「あ、お姉ちゃん、そんなにジャム付けて。太るわよー」
「いいのよ。まだ美容体重より痩せてるんだから」
「ウエストだけ太っても知らないから」

あ、この間あたしのスカート穿けなかったのまだ気にしてるー。これ以上この話題には触れない方がいいな。
そそくさと朝食を食べ終えると、あたしたちは何時ものように通っているカレッジのゼミに向かった。

◇◇◇

「おはよう!ルナ、メイリン」
「おはよう!キラ」
「おはようございまーす!」

東屋に座ってノートパソコンをいじりながらあたしたちに声をかけてきたのはキラ・ヤマト。
カレッジの同級生で同じゼミだ。メイリンもプログラミングの腕いいけど、キラはカレッジ一じゃないかと思ってる。
おとなしくて優しい、なんとなく、ほっとけなく感じる弟みたいな奴だ。
キラのノートパソコンから、ナレーターが緊迫した様子でしゃべっている声が聞こえてくる。

「なーに?なにか新しいニュース?」
「うん、カオシュンが落ちそうだ」
「う~、先週でこれじゃあ今頃はもう落ちちゃってるかもね、カオシュン」
「うん…」
「お姉ちゃん、カオシュンなんてオーブ本土からけっこう近いじゃない。大丈夫かなほんと」
「うーん。心配ないんじゃないかな。近いと言ってもオーブは中立だよ。オーブが戦場になるなんてことはまずないって」
「そうよ、メイリン。それにここはただの居住コロニーだし」

「キラー!こんなとこに居たのかよ、カトー教授がお前のこと探してたぜ」

振り向くと、トールとミリアリアがいた。二人とも同級生だ。いつも仲がいいなぁ。

「えー!?またー!?」
「見かけたらすぐ引っ張ってこいって。また何か手伝わされてるの?」
「ったく~。昨日渡されたのだってまだ終わってないのに。しょうがないな」

キラはしぶしぶノートパソコンを閉じると立ち上がった。

「じゃあ、行こうか」
「うん」

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