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Lnamaria-IF_赤髪のディアナ_第04話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 01:54:01

軋轢

「ううっ!」
「気が付きました?ルナー!マリューさん気が付いたよ!」

あ、マリューさん気が付いたんだ!

「うぐっ!」
「あー、まだ動かない方がいいですよ。すみませんでした。なんか、無茶苦茶やっちゃって。お水、要ります?」
「ありがと」

水筒から水を飲んでたマリューさんだけど、カズイたちがあたしたちが乗ってたMSを覗いたりしているのを見ると、いきなり形相が変わって拳銃を撃った!?
キラがあわてて駆けつけて来た。

「何をするんです!止めて下さい!彼らなんですよ!気絶してる貴方を降ろしてくれたのは!」
「その機体から離れなさい!助けてもらったことは感謝します。でもあれは軍の重要機密よ。民間人が無闇に触れていいものではないわ」
「なんだよ。さっき操縦してたのはルナじゃんか」

マリューさんはなおさら怖い顔をしてトールに銃を突きつけ、みんなを並ばせて名前を言わせた。
なんなのこの人!恩知らず!

「申し訳ないけど、あなた達をこのまま解散させるわけにはいかなくなりました。事情はどうあれ軍の重要機密を見てしまったあなた方は、然るべき所と連絡が取れ処置が決定するまで、私と行動を共にしていただかざるを得ません」
「そんな! 冗談じゃねぇよ!なんだよそりゃ!」
「僕たちはヘリオポリスの民間人ですよ?中立です!軍とかなんとかそんなの、なんの関係もないんです!」
「そうだよ!大体なんて地球軍がヘリオポリスに居る訳さ!そっからしておかしいじゃねぇかよ!」
「そうだよ!だからこんなことになったんだろ!?」

バキューン!

騒ぎ出したあたしたちを恫喝するように、マリューさんはまた拳銃をぶっ放してヒステリックにわめき続けた。

「黙りなさい!何も知らない子供が!中立だと関係ないと言ってさえいれば、今でもまだ無関係でいられる。まさか本当にそう思っている訳じゃないでしょう?ここに地球軍の重要機密があり、あなた達はそれを見た。それが今のあなた達の現実です」
「……そんな乱暴な」
「乱暴でもなんでも、戦争をしているんです!プラントと地球、コーディネイターとナチュラル、あなた方の外の世界はね!」

またか……この女の言うことを聞いている内に心が冷えて行くのがわかる。コーディネイターコーディネイターってユーラシアの奴らみたいに。しょせん地球連合か。なんでほって置いてくれないの!
あたしは目を閉じながらふらっと地面に倒れこんだ……

……

「ナンバー5のトレーラー……あれでいいんですよね?」
「ええそう……ありがとう」
「それで?この後は僕たちはどうすればいいんです? 」
「ストライカーパックを……そしたら……キラ君もう一回通信をやってみて!」
「……はい」

あの後みんな、あの女の指示に従って色々やってる。もちろん嫌々だけど。
あたしだけは、さっきの戦闘で疲れが出たんだろうと言う事でベンチに寝かされている。でもね、隙を伺ってたのよ。
あの女の拳銃がホルスターに収まってるのを確認すると、一気に後ろから羽交い絞めにして左手で拳銃を奪い取った!

「うぐぅ」

傷を締め付けられてか、うめき声をあげるけどそんなの知らない。

「ルナ!」
「形勢逆転ってね!さっきは好き放題言ってくれたわね!中立なんか知ったこっちゃないって?国際法ってどこに行ったのかしらね?
戦争をしているのがプラントと地球?笑わせないでよ!プラントと地球連合が戦争してるだけで中立国いっぱいあるじゃない!
コーディネイターとナチュラルが戦争をしている?どこが?プラントにもナチュラルいるじゃない!地球にもコーディネイターいるじゃない!人種間戦争にでもしたいの!?
そうそう、あたし、コーディネイターなのよね。あなたはナチュラルでしょ?敵だと言われたも同然よね?
敵ならこの拳銃撃っちゃってもいいかしら?人に銃向けるなら、撃たれる覚悟はできてるよね!?」

「おーい!ルナちゃん!マリュー大尉!」

緊迫した雰囲気の中、男の人がこちらへ向かってきた。
あれは……確かお父さんやお母さんと同じ会社のアスカさん!

「アスカさんですよね!?父や母は無事ですか!?」
「ああ、もう避難しているはずだ。にしても、えらく物騒な光景じゃないか?」

あたしは、警戒を解かずにマリュー大尉に拳銃を突きつけたまま、これまでの事を話した。

「マリュー大尉、ルナちゃんが言ったことは本当かい?」
「え、ええ、確かに銃で脅迫しましたし、彼女が言ったことに類することは言いました。でも……!」

アスカさんは厳しい顔になると

「それは受け入れられない発言だな。そもそも我々がここで秘密裏にMSを開発していたのは中立コロニーと言う利点を考えての事だろう。私もコーディネイターなんだが、そんな目で君に見られていたとは悲しいよ」

そう言って、悲しそうな表情を浮かべた。

「すみません!もちろんアスカ主任をそんな目でなんか見ていません!機密の保持に気が行き過ぎて、その、言葉の使い方を間違えました……」
「ああ。さあ、学生諸君にきちんと謝りなさい。ルナちゃんも、もうそんな危ない物はしまっておきなさい。」

あたしが銃を突きつけるのをやめると、マリュー大尉はぺこぺことあたしたちに謝ってまわった。

「……でもアスカ主任、このままではせっかくここまで完成させたMSが。ザフトがまたこれを狙って攻撃してくるのはまず間違いないと思われます!」
「うーん、私としてもそれは研究の成果を無駄にするのは防ぎたい」
「あのー、私たち、避難しちゃっていいですか」
「ああ、えーと……」
「ミリアリアです。ミリアリア・ハウ」

それをきっかけに、サイたちはあらためてアスカさんに自己紹介をした。

「私はノブザネ・アスカ、モルゲンレーテのMS開発主任だよ。さて、シェルターだが、ここら近辺のは満杯か、壊れていたよ」
「そんな!」
「地球軍の戦艦――アークエンジェルと連絡取ろうとしていたんだろう?ここで待って、戦艦に乗せてもらった方
が却って安全かも知れないよ」
「……どうする?サイ、ルナ?」

みんなサイとあたしの顔を心配そうに見てくる。

「しょうがないかな。アスカさんといれば変なことにはならないと思うし」
「よし、そうしよう。アスカさん、何かできる事ありますか?」
「ああ、ありがとう。じゃあアークエンジェルとの通信を試し続けてくれ。それからストライクにランチャーパックを付けてくれ。私はルナちゃんと違って格闘術は苦手だからな。はは…それからマリュー大尉、ちょっと話が……」

あたしたちはアスカさんの指示通りに動き始めた。シェルター……メイリンのシェルターは大丈夫かな…
アークエンジェルと通信が繋がった後しばらくして、コロニー内に爆音が響いた。

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