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SEED-クレしん_07-リレーSS・乙女に聞いてはいけない事

Last-modified: 2009-07-31 (金) 23:54:15
 

【その1】(作者:7代目スレ242氏)

 
 

~毎度のごとくいつもの野原家の朝の風景~

 

みさえ 「しんのすけ!幼稚園のバスが来たわよ! 早くトイレから出なさいッ!」
しん  「ん~、もうちょっと~」

 

ルナ  「それじゃお先~~♪」
シン  「ああ! こらルナ!毎朝毎朝、俺の原チャリ使うなよ!」

 

みさえ 「あ、あ~あ……バス、行っちゃった……しょうがないわね。シン君、今日もお願いね?」
シン  「はい……ミネルバに出勤するついでにしんちゃんを幼稚園に送りますです」
みさえ 「ん、分かればよろしい♪ いや~シン君が居てくれるおかげで毎朝助かるわあ~」
シン  「はあ……」

 

   ※   ※   ※

 

チリン、チリ~~ン!

 

シン  「うんせ、うんせ! く、くう……毎度の事ながらキツいなこれは!
     なんで幼稚園に行くに毎朝毎朝、上り坂の道を自転車で登らなきゃいけないんだ!」
しん  「シン兄ちゃんがんば~~♪ お?あれは……ほっほ~~い!」

 

マユ  「……え? あ、しんちゃんとお兄ちゃんだー。今から幼稚園とお仕事?」
シン  「はあ……はあ……ま、まあな。マユ達は今から学校か?」
エル  「そうで~す♪ おはよーございますマユちゃんのお兄さん。それにしんちゃんも、ね」
しん  「ほっほ~い。おはよー」
シン  「ああ、おはよ。しかしまあ……今さら言うのもアレだけどさ、マユとエルちゃんって仲がいいよな?」
マユ  「えへへ~。だってエルちゃんとは何故かすっごく気が合うんだもん。ねー♪」
エル  「ねー♪」

 

しん  「でもマユちゃんよりエルちゃんの方が、遥かにお姉さんなんだよね?」
マユ  「う……」
エル  「し、しんちゃん。それは言わないで……」
シン  「確か2年前の時点でマユが8歳、エルちゃんが12歳……だっけ?
     だから今はマユが10歳、エルちゃんが14歳か。
     まあなんていうか、このことを初めて知った時はぶったまげたよな」
しん  「うんうん。どう見てもエルちゃん、マユちゃんより年下に見えるからねえ~~」
エル  「うう……エ、エルってそんなに子供っぽく見えます、か……?」
シン  「う、うん。残念なが

 

マユ  「お兄ちゃん!女の子に年齢の話題を振るなんてサイテーだよ!
     マユとエルちゃんは、たとえ小学生と中学生くらい年が離れていても大親友なの!
     いいじゃないそれで!」
エル  「マ、マユちゃん……(じ~ん)」
シン  「あ……そ、そうだよな。すまんマユ、それにエルちゃんも」
しん  「うん……オラもごめんだゾ」

 

エル  「い、いいんですよ!分かってくれれば……あ!いけない遅刻しちゃう?!」
マユ  「え……? あ~~!本当だー!もう!お兄ちゃんが変な話するからだよ!」
シン  「ええ!い、いやこの話題を振ってきたのはしんちゃ
しん  「シン兄ちゃん。早く行かないとおら達も遅刻しちゃうゾ?」
シン  「うぐ! じ、じゃあなマユ!夕方、野原家で会おう!」
マユ  「お兄ちゃんもお仕事遅れないでね!」
エル  「じゃあエル達は行くから……しんちゃん達もがんばって」
しん  「ほっほ~い。じゃあね~~♪」 

 
 

 こんな感じで、今日も春日部での一日がこうして始まる。
 みんなで今日というこの日を、ごくごく普通に暮らす何の変哲もない日常だけど……今日も明日も明後日も。
 こんな風にシンとしんのすけ達は春日部で生きていくのであった。

 

 

【その2】(作者:7代目スレ259氏)

 

 夕暮れの商店街。
 その中を1人の少女がメモ片手にうろうろしている……どうやら夕飯の買い物をしているようだ。

 

エル  「え~と、これでメモに書いてある物は全部買ったよね?じゃあ早く帰らなきゃ……あれ?ええ、と……」

 

 どうやらエルはまだ春日部の町をよく知らないようだ。
 見覚えがありそうな道を懸命に探すのだが、余計に迷ってしまったみたいで……

 

エル  「ど、何処だろここ?どうしよう……
     考えてみれば、外出するときはいつもマユちゃんとかと一諸だったからなあ……」
??? 「あら? あなた確か……エル、ちゃん?」
エル  「え?ああっ!……お、お姉ちゃんはたしか……」

 

 エルに声を掛けたのはフレイ・アルスターだった。
 偶然再会したフレイとエル。ある意味最悪の組み合わせだった。
 何故なら以前フレイは、父ジョージを喪った時にショックでちょっと錯乱し、エルにひどいことをしてしまったのだから。

 

フレイ 「どうしたの? もしかして……迷子、かしら?」
エル  「え、えと……あのその……」
フレイ 「この街に住み始めてすこししか経ってないんだもの、道に迷ったってしょうがないわよね?
     付いてらっしゃい。私がキラの家まで案内してあげるわ」
エル  「は、はい……」

 

 夕暮れの街をフレイとエルが並んで歩く。でも2人共、どことなく気まずい空気みたいだ。

 

エル  (うう、このお姉ちゃん苦手だよう。だってエル、以前このお姉ちゃんに……)
フレイ 「ごめん、ね」
エル  「え?」
フレイ 「前に……その、エルちゃんに酷いこと、しちゃったでしょう?
     あなたが元気になってから……ううん、ずっと前からあなたに謝ろうって思ってたの。
     ごめんなさい……エルちゃん」
エル  (あっ……なあんだ、お姉ちゃんってこういう人なんだ……
     うん。もうちっとも恐くないよ。それどころか……)

 

フレイ 「や、やっぱりだめ? そ、そうよね……私、あんな酷い事したんだものね……」
エル  「お姉ちゃん!……エルと手を繋いでくれませんか?」
フレイ 「え?あ、ああ……こんな感じ?」

 

エル  「ん。えへへ……お姉ちゃんとこうして手を握っていると……2年前にしてもらったのと同じ、だね?」
フレイ 「うん、そうね。あの時はエルちゃんに私……」
エル  「お姉ちゃん。このまま手を繋いで一諸に家に帰ろ? そしたら……許してあげる」
フレイ 「エ、エルちゃん……あ、ありがとう」
エル  「お姉ちゃん、お名前は何て言うんですか?」
フレイ 「私?私はフレイよ。フレイ・アルスター」
エル  「フレイさん……それじゃ、これから改めてよろしくね?フレイお姉ちゃん!」
フレイ 「ええこちらこそ!ふふ……嬉しいなあ。マユちゃんに続いて、もうひとり妹ができたみたい」

 

 こうして……フレイとエルは無事、仲直りしたみたいです。
 過去の事は水に流して、これからは2人が春日部でしんちゃん達と一諸に仲良く暮らしてほしい……
 そう願わずにはいられない、とある夕方の出来事でした。

 

 

【その3】(作者:7代目スレ268氏)

 

ルナ、みさえ「………ただいま」

 
 

シン  「ん? お帰り~ルナにみさえさん。どうしたんだよ? たかが醤油とかを買ってくるだけにこんな……」

 

ルナ  「……な、納得できなーーーーーーい!」
みさえ 「そ、そうよ! 不公平だわこんなの!」

 

シン  「ふぇ?な、なんだよいきなり?」
しん  「もう騒がしいですなあ。何があったの?母ちゃんにルナおねいさん?」
ルナ  「む、むうう~~~!
     あ、あのね……お醤油を買った帰りにフレイさんとエルちゃんに会ったの。その時……」

 

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

 

みさえ 「え~と……うん。買う物はこれで全部、と。さてルナちゃんそろそろ……あら?」
ルナ  「あれはフレイさんにエルちゃん? 珍しい組み合わせですね……
     お~い2人とも~!これからうちに帰るんですか~?」

 

フレイ 「あ……ルナマリア、さん?ええそうよ。
     この子が商店街で迷子になってたから、これからキラの家へ送る途中なの」
エル  「えへへ~、そうなんでーす。ルナお姉ちゃん達もこれから帰り?」
ルナ  「うん。私はみさえさんと一諸にお惣菜とかお醤油を買いにきたの。
     あら?エルちゃんもお買い物してたの?」
エル  「はい。学校の帰りにいろいろ買ってきてって、ラクスお姉ちゃんに今朝頼まれちゃって……」
ルナ  「そうなんだ。学校の帰り………んん?」

 

エル  「な、何ですか? いきなりエルをじーっと見つめちゃって……?」
みさえ 「どうしたのルナちゃん?」
ルナ  「いや……なんか、今のエルちゃんのセリフにものすごい違和感が。
     なんだろ……なにが……そうだ!服よ!」
フレイ 「……服?」

 

ルナ  「そう服! 前にシンから聞いた話だとエルちゃんは14歳!ということは……中学生ってことよね?
     でもエルちゃんは中学の制服を着ていないわ!これは明らかに私服よ! こ、これはどういう……?」
エル  「え? ああ……そのことなら話は簡単ですよう。
     だってエル、中学生じゃないもん。マユちゃんと一諸に春日部小学校に通っているんです♪」
みさえ 「……え?え? だって14歳なんでしょ?なんで小学生なの?」

 

エル  「ええと、それがですね。
     キラお兄ちゃんが言うにはその、正直エルの年齢に関しては『確証』っていうのが無いらしいんです」
フレイ 「確証?」
エル  「はい。ほらエルって2年前にヘリオポリスに住んでいたでしょ?
     でもザフトの人達が攻めてきて……ヘリオポリス、無くなっちゃいましたよね?」
フレイ (……まあ、実際にヘリオポリス壊したのはキラなんだけどね……)
エル  「それで、ですね。その時エルの戸籍データも一諸に消えちゃったんですよ。
     それで……春日部で戸籍を登録する時、キラお兄ちゃん、いい加減に決めちゃったんです。
     『そういえばエルちゃんの年齢、聞いてなかったなあ。でも正確なデータはもうないんだし、
     見た目もマユちゃんと同じくらいだから……そうだね現在10歳ってことにしておこう』……って」

 

みさえ 「……」
ルナ  「それで……今はマユちゃんと一諸に小学校に通っている、と?」
エル  「はい! おかげでエルまた小学生からやり直しだけど、結果的には良かったかなあって思っています。
     マユちゃんとか友達も沢山できたし……
     正直いきなり中学2年生になっても全然勉強が分かんなかったと思います」 
ルナ  「あ、ああそうね……そうかも、ね……」
みさえ 「そうかあ……ねえ。エルちゃんは今……幸せ?」
エル  「はい!とっても!」

 

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

 

ルナ  「……とまあ、そんな事があったのよ」
シン  「ふ~ん。いい話じゃないか?それのどこが納得できないってのさ?」
しん  「ルナおねいさんも母ちゃんも、もう一度小学生やりたいの?」
みさえ 「違うわよ! いい?私達が不公平だって言ってるのはね……
     エルちゃんが堂々と、4歳もサバよんでいるって事よ!」

 
 

Wしん 「「………はい?」」

 
 

ルナ  「女が堂々と歳を4つも誤魔化せる!これが同じ女にとってどんなに羨ましくも妬ましい事か……
     どうせ男共には分かんないでしょうけどね!」
しん  「で、でもほらエルちゃんの場合はその、実際の歳に外見が付いていってなかったでしょ?」
みさえ 「じゃあ何?誰が見ても若作りなら年齢をごまかしてもいいっての?!」
シン  「い、いやそれは……ま、まあとにかく2人とも落ち着いて、な?」

 

ルナ  「うるさいわね! よ~~し決めた!私も4つ若返る事にする!」
みさえ 「私も!」

 
 

Wしん 「「ええ~~~~!? そんな滅茶苦茶なあ!」」

 
 

ルナ  「だまらっしゃい! いい?今日から私、ルナマリア・ホークは4つ若返って13歳よ!」
みさえ 「私は29だから……今日からそう! 25歳よ!」

 

シン  「……」
しん  「……」
ひろし 「……(いつの間にか帰宅した)」
むさえ 「……(なんか騒がしいので下におりてきた)」

 
 

シン、ひろし「「……ハッ! 歳をいくらごまかしたって、目じりの小じわはごまかせないぜ?」」
しん    「まったくだゾ」
ルナ、みさえ「ぬ、ぬわんですってえ~~~~~!こ、この乙女心を解さない鈍感野郎どもめえーーーー!」

 

シン    「う、うわ!落ち着けルナ!」
ひろし   「すまん!俺も言いすぎたから!は、話し合おう!な?」
ルナ、みさえ「「うるさーーーーい!問答無用~~~~!!」」

 
 

シン、ひろし「「うぎゃーーーーーーーー!!!」

 
 

 ま、そんなこんなで今日も春日部の一日が過ぎていくのであった。

 

しん  「ふう。まったくみんな困ったもんだゾ」

 

 

【おまけ】(作者:7代目スレ273氏)

 

~後日、このいきさつを聞いた人達の反応は~

 

メイリン「……みさえさんはともかく、お姉ちゃんが13歳って、外見的にぶっちゃけありえない……」
レイ  「気にするな、俺は気にしない」
アスラン「いや、気にしろよ……」

 
 

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