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SEED-クレしん_08-539_01

Last-modified: 2009-08-21 (金) 20:02:51
 

クレ種ソフトボール大会!だゾ
【その1】

 
 

 今日はふたば幼稚園でソフトボール大会。
 運動場にはおなじみクレ種スレメンバーが、男女二手に分かれて並んでた。

 

シン  「行くぞ、みんな!」
ひろし 「おう、勝って勝利の美酒に酔いたいねぇ」

 

ラクス 「絶対勝ってやりますわ!」
みさえ 「ええ、ソフトボールこそ女性のスポーツだと証明してやるわ!」

 

トダカ(球審)「全員整列!(ザザッ!)これから男子対女子でソフトボールの試合を始めます。気をつけ……礼!」
全員  「お願いします!」

 

 ※ ※ ※

 

 こうして、クレ種杯ソフトボールの試合は始まった。
 先攻は女性チーム。男性チームは守備につく。

 

アビー(ウグイス嬢)『男子チーム、選手を紹介します。
      レフト、スティング。センター、シン。ライト、イザーク。ショート、しんのすけ。サード、キラ。
      セカンド、アウル。ファースト、クロト。キャッチャー、アズラエル』
アズラエル「さあさあ、守備位置についてください。守備につくときは駆け足で行かなきゃ」
クロト  「そういうアズラエルのおっさんの方も、ちゃんとピッチャーの方は考えてんのか?」

 

アビー  『ピッチャー……シャニ』
クロト  「はぁ!? シャニがピッチャー!?」
アズラエル「ふふ……ちゃんと油断させるためのシナリオは用意してますよ」
イザーク 「油断させるためだけにかよ……」

 

シャニ  「……ソフトボールって高校の授業と遊びのつもりで竜子達とやったきりで全く覚えてねぇな。
      ま、打たせりゃいいんだろ?」
アズラエル「そうです、打たせればいいんです。
      この鉄壁(?)の守備陣だから、まず頭上オーバーは有り得ないでしょう」
シン   「……こんな簡単に言っちゃっていいのか?」

 
 

アビー  『一番ライト シホ』
みさえ  「シホさーん! 頑張ってー!」
シホ   「……(コンコン)」
トダカ  「プレイボール!」

 

 アズラエルのリードにうなずくシャニ、そしてシャニは振りかぶる。
 後頭部まで腕を反らし、そして反動で投げつけた!

 

トダカ  「(ズバーン!)ストライーク!」
シホ   「は……速い!?」
カガリ  「何なんだ、あのフォームは……?」
ヒルダ  「……スリングショット(※)!?」
みさえ  「え?」

 

 ※ スリングショットは腕を大きく後ろに反らし、反動で振り下ろして投げる投法でピッチングの原点とも言えるフォームです。

 

アズラエル「いい感じですよシャニ。今度はやや低めに投げて見ましょうか」
シャニ  「……ヘッ」(ザッ……ブゥン ビューン、ズバァン!)
トダカ  「ストライク、ツー!」
みさえ  「もう2ストライクよ!?」
シホ   「……フォームのクセやリリースの位置は読めたわ、あとはバットを芯に当てるだけ……」
シャニ  「(チッ、直球だという顔だな……ウゼエ。)おっさん……あれ、やっていい?」
アズラエル「……わかりました。ただし、打たせなきゃ意味はありませんよ?」
シャニ  「……最初っからそのつもりさ」

 

 シャニはふりかぶり、反動をつけ腕を下ろしながら投げた。
 シホは直球の軌道だと見切った……その時だった!

 

シホ   「(クククククッ……!!)なっ、ボールが!?(ブゥン!)」
トダカ  「ストライーク、バッターアウト!」

 

 ボールは鋭くバッターボックス手前で左打者のシホの膝元を抉るように変化した。
 まるでシャニが駆るフォビドゥンの”フレスベルグ”のように。

 

シャニ  「……ヘッ」
アズラエル「カーブ……練習のときにダメもとで教えてみたんですが、効果てきめんですかね」

 
 

アビー  『2番キャッチャー ラクス』
ラクス  「ふふふ……そのカーブ、完全に打って見せますわ」
アズラエル「……ラクス・クラインですか、少々厄介な相手ですよ」
シャニ  「…………」

 

アズラエル「良い感じにいってますよ……ワンアウトーーー!」
男性陣全員「ワンアウトーーーー!」
アズラエル「(……しかし厄介な相手だ、ラクス・クライン……)
      ……外していく意識でいいです。低めにボールを集めてください」
シャニ  「……ヘッ、やってやるぜ」(ブゥン……ズバン!)
トダカ  「ボール!」
みさえ  「ナイスセンス!」
ラクス  「……みさえさん、私にはストレートなど不要ですわ、私が狙ってるのはカーブ……」
アズラエル「!! 待ちなさいシャニ! 彼女が狙ってるのは……!」
シャニ  「……うらああぁ!」(ブゥン……クククククッ!)
ラクス  「アウトハイのカーブ……絶好球ですわ!」(カキーン!)
アズラエル「しまった、ショート!」
しんのすけ「ふわぁ~なんか眠いぞ……(バシィン!)お……おっとっとっと!」
ラクス  「ええっ!?」

 

 ラクスの火を噴くような強烈な打球。それをあくびをしながらしんのすけが両手を広げてキャッチした。
 その反動でしんのすけは倒れそうになったが、シンが後ろでしんのすけを止めた。

 

シン   「しんちゃん、グローブの中を見てごらん」
しん   「お? ……おぉ~! オラ、キャッチしてるゾ~!」
アズラエル「すごい! しんちゃん、ファインプレーです!」
キラ   「ナイスプレー、しんちゃん!」
しんのすけ「……お?」

 

みさえ  「……しんのすけに捕られるだなんて、不運だったわね」
ラクス  「…………orz」
マリュー 「ま……まぁ、気合入れていきましょう!」

 
 

アビー  『三番サード カガリ』
カガリ  「……楽観している場合じゃないな、こりゃ」
みさえ  「カガリさーん、頑張ってー!」

 

アズラエル「(オーブの獅子の娘……長打は必至ですかね)……最初はこれで行きましょう」
シャニ  「……ウゼェ」(ブゥン……フワッ)
カガリ  「なっ!? 抜いた球だと!?」(キィン!……ボテボテ)
アマギ(塁審)「ファール!」

 

ヒルダ  「まさか……あの男、抜いた球まで……!?」
みさえ  「ヒルダさん……ソフトボールに詳しいんですね」
ヒルダ  「ま、まぁ……そこそこ」

 

カガリ  「緩急自在でこの私を……(ブゥン、ククククッ!)舐めるなぁー!(カッキィーーーン!)」
シャニ  「なに!?」
アズラエル「あのフレスベルグをモロに捉えた!? レフトバーック!」

 

 カガリの打球は左中間へ勢いよく飛んでいく。スティングは追いつこうと必死だった。

 

スティング「打球速度の速さでヒットになるわけじゃねぇ、そらぁ!!(ズザーーーッ! パシッ、コロコロ……)
      なっ、弾いただと!?……そして目の前に遊具が!?(ドォーーーン!)うわあぁーー!」

 

 スティングは体を張ってボールに飛びついたが、グラブの先端に触れただけだった。
 ……勢いを止められないそのスティングの体は、目の前の遊具に頭から突っ込んだ!

 

シン   「スティング! ……ちっくしょぉーーーー!!(種割れ)」

 

 シンは咄嗟にボールを拾い、バックホームに向けて送球する……
 だが、バッターランナーのカガリは今にも三塁を蹴ろうとしていた。ランニングホームランを狙う気だ。

 

ルナ   「カガリさん、急いで!」
マリュー 「余裕で間に合うはずよ!」

 

 余裕で間に合うはず……その時だった! カガリの横を白球が通り抜けたのだ!

 

カガリ  「ば、馬鹿なぁ!?」(ズザーッ!)
アズラエル「これで……終わりだぁー!」(パシッ、ドーン!)

 

 緊迫のクロスプレー……その時、一瞬の沈黙が走った。

 

トダカ  「…………アウトォーーーーー!!」 

 

 きわどい判定だったがアウト。
 カガリがホームベースに触れるよりもほんの少し早く、アズラエルのブロックが勝ったのだ。

 

シン   「……よっしゃぁ!!」
しん   「ナイスプレーだゾ、シン兄ちゃん!」
シン   「……大丈夫か? スティング」
スティング「……ああ、伊達にエクステやってたわけじゃねえからな」

 

みさえ  「さすがシン君ね……」
ルナ   「ええ、そのようですね」
ヒルダ  「……みさえさん。私がソフトボールに詳しいのには理由があるんです」
みさえ  「え、何で?」
ヒルダ  「まあ見てください……一球たりとも当てませんから」
みさえ  「な……何が何だか……」
ラクス  「ヒルダさんはピッチャーなんです……それもL4代表の」
女性全員 「……えぇ!?」

 
 

アビー  『女子チーム、選手を紹介します。
     、レフト、ミリアリア。センター、エザリア。ライト、シホ」
イザーク 「母上が何故センターに!? それにシホがライトだとぉ!?」

 

アビー  『サード、カガリ。ショート、みさえ。セカンド、ルナマリア。ファースト、ステラ。
      キャッチャー、ラクス。ピッチャー、ヒルダ』
シン   「ヒルダ……あの砂漠の虎の?(ズドォォーーーーーーン!!)ん……雷?」

 

 シンはカミナリだと思ってたが、それは大きな間違いだった。
 男性チームは口をあんぐりし、その上顔面蒼白だった。

 

アスラン 「な……何なんだ、あのピッチャーは……!」
アウル  「MAX105キロ……あいつはバケモノか!?」
シン   「(ヒルダを指しながら)……アンタは一体何なんだぁーーー!!

 
 

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しん  「次オラたちの攻撃だけど、ここでスポーツドリンク飲みながら休憩ですな」
Wしん 「じゃ!」

 
 

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