Top > SEED-クレしん_09-155_02
HTML convert time to 0.005 sec.


SEED-クレしん_09-155_02

Last-modified: 2009-09-12 (土) 16:35:04
 

いつか再び星の彼方へ。だゾ
【後編】

 
 

 シンたちによって野原家に運び込まれたスウェンとセレーネは、デュランダルによる蘇生処置を受けていた……

 

スウェン「……ん……む……」
むさえ 「お、お兄さんの方も起きてきたみたいよー?」
ギル  「やれやれ、どうやら蘇生は成功したようだな……あの状況からの生還だ、なにぶん奇跡に近い出来事だが」

 

スウェン「……こ……ここは、どこ……だ?」
みさえ 「春日部市の私達の家。ほら…まだ動いちゃだめよ?」
スウェン「か?カスカベ……? オレは……そうだ確か……! セレーネ!セレーネは……うッ!」
しん  「だから~まだ起きたらダメだゾ~?それにきれいなおねいさんなら……」

 

セレーネ「……スウェン。私も無事よ……つい今しがた目が覚めた所だけれど……ね」
スウェン「セレーネ!よかった…俺たちは……」
セレーネ「ええ……私達、どうやら無事に地球に帰還できたみたい。
     ただ……少し、事情が違うところに来ちゃったみたいだけれど」
スウェン「……事情?」

 

ギル  「それに関しては私が説明しよう。スウェン・カル・バヤン君。私のことは知っているかな?」
スウェン「む? どこかで見た気がする……確か映像かなにかで………ッ!
     ギルバート・デュランダル?!プラントの最高権力者……バカな! なぜそんな男がここにいる?!」
しん  「おお~凄い驚きようだゾ。議長さんって有名人なんだねえ~~」
ギル  「はっはっは。ではスウェン君にセレーネさん、よく聞きたまえ。ここは……」

 
 

みさえ 「それはそうと買出しに行ったシン君にルナちゃん、遅いわねえ?」
ひろし 「そりゃあ買うものが多いからな。時間もかかるだろ?」
銀の介 「う~む……なーんかまたちょっと変なことになりそうじゃのう。な、ひまわりちゃーん?」
ひまわり「たあ~?」

 

 ※ ※ ※

 

~その20分後。野原家の前で~

 

ネネちゃん「はーい到着ー。ここがしんちゃん家よ……じゃ、シャムスお兄さん。呼び鈴押して」
シャムス 「はいはい。それじゃあ」
シン   「(ちょうど帰ってきた)あれ。お客さんですか?」
ルナ   「ネネちゃんにマサオくんもいるじゃない。しんちゃんの所に遊びにきたのかな?」

 

ネネちゃん「あっ!シンお兄さんにルナお姉さん。えっとですねーそうなんです♪私達しんちゃんに」
シャムス 「……ッ! ネネちゃん!マサオ!そいつ等から離れろ!」
マサオ君 「え、ええ?」

 

シャムス 「てめえら……コーディネイターだな?」
シン   「え?あ、ああそうだけど……それがなにか」
シャムス 「うるせえ! この人の皮を被ったバケモノめ!
      ミューディーの仇だ! お前等みんなブッ殺してやる!!
シン   「な、なんだよコイツ!(バキッ!)いて……くそ!訳もわからずボコられてたまるか!」

 

ルナ   「きゃあ!初対面の2人でいきなり何やッてんのよお!?」
ネネちゃん「ケ、ケンカ始めちゃった~!」
マサオ君 「ぼ、ボク……誰か止めてくれる人探してくるー!しんちゃーーーん!」

 
 

 ~ちょうどその頃~

 

久里代  「さ~もうすぐ恨み重なる野原家に着くわ!用意はいい?今日こそ買わせるわよおーー!」
ミューディ「はいはい。(ふう。疲れるなあ~)……あれ?なんだろ。あそこ……妙に騒がしいねえ?」
久里代  「酔っぱらい同士のケンカじゃないの?まったくいい若い者がまッ昼間っから」
ミューディ「ッ!? 違う…あいつ……あいつもここに? は、はは……あいつ!生きてのびていやがッたのかい!」
久里代  「な、なに?どゆこと?」

 

 ※ ※ ※

 

シャムス 「死ね!死ね!コーディネイターめ!
      お前等は生きてちゃいけねえ存在なんだ!ミューディーを殺したお前等はなあ!」
シン   「く……!この春日部で今時こんなステレオタイプのコーディネイター嫌いがいるなんて!
      落ち着けよ!オレは……」
シャムス 「うるせえ!死……」

 
 

 「シャムス!止めな!」

 
 

シャムス 「(びくッ!)……え? あ…ああ……?!」

 

ミューディ「やめなよシャムス。無闇にこぶしを振り回したって、あんたが痛いだけだよ?」
シャムス 「ミ……ミューディー……?う、ウソだろ?だ、だってあのとき…お前……死んだハズじゃあ!」
ミューディ「さあねえ。私もそう思ってたんだけどさあ~、どうやら生きてるみたいなんだよね。
      それとも何?私が生きてるとあんたイヤなの?」
シャムス 「ば、バカ野郎!そんなわけ、そんなわけねえだろうがよおーー!うッ…ぐ。
      ミューディー……夢じゃ、夢じゃないんだな? お前ほんとに生きて俺の前に居るんだよな?」
ミューディ「ふふ……あったり前でしょ? 足はほら、ちゃーんと付いているわよ♪」
シャムス 「へへ、へへへ…良かった……本当に良かった……!」

 

シン   「……で?一方的に殴られた俺の憤りはどこに向けたらいいんだよ」
ルナ   「男の子なら我慢なさい。あの2人を見て空気読めるでしょ?」
シン   「そりゃまあ、そうだけどさ……」
ネネちゃん「なんかよく分からないけど、運命の再会ってやつ?
      なんかリアルおままごとの材料に使えそうね~。あとで事情聞いておこ~っと♪」

 
 

ミューディ「ところで……スウェンは? あいつも無事に生き延びているのかい?」
シャムス 「分からんな。少なくとも俺より前に死んだりはしていないと思うが……」

 

スウェン 「お、お前ら?!……そんな……バカな!」

 

 野原家の前が妙に騒がしいので、みんなして様子を見に来たようだ。
 むさえに体を支えてもらいスウェンも表に出た。そこで彼が見たものは……信じられない光景であった。

 

スウェン 「ミューディー?それにシャムス! お前達、たしか戦死したはずでは……」
シャムス 「おお?!スウェン!お前もここに来てたのかよーーー!」
ミューディ「予想しないわけでもなかったけど……どういう事なんだろうね?これは」
スウェン 「それを聞きたいのはこっちの方だ。
      ただでさえここが俺たちの世界じゃないってことを聞かされたばかりで半信半疑だというのに……
      死んだお前達とここで再会するとは!これはどういうことだ?!」

 

シャムス 「……なあ、ミューディー?なんかスウェンのヤツ、性格が微妙に変わってねえか?」
ミューディ「私もそれを感じてた。無口でクールなあいつらしくないというか、なんというか……」
ひろし  「まあともかくみんな俺んちに入れ、な? 事情は議長さんが説明してくれるからよ」
2人   「……ぎちょー?」

 

 ※ ※ ※

 

 ~みんなで野原家でお茶しながら30分後~

 

ギル   「……と、まあそんなところだ」
ミューディ「……嘘でしょ……?」
シャムス 「……本当かよ……」
スウェン 「信じられんだろうが事実のようだ。
      ここは、俺たちが知っている世界と似ているようで全然違う世界らしい」
ミューディ「そんなこと言われても、ねえ……」

 

シャムス 「俺たちはこれからどーすりゃいいんだ? 戦うことしか能のねえ俺たちがよお……」
シン   「そのへんは俺たちだって同じだったさ」
ルナ   「でも一生懸命がんばっているうちに慣れてきて……今じゃ立派な春日部市民だわ♪」

 

ミューディ「ねえ、C.E.に帰ることはできないのかい?」
ギル   「それがだね……春日部と我々の世界はときどき繋がったりはするらしい。
      だがそいつはひどく不安定で、出現の予想が難しい。
      2つの世界を自在に行き来できるのは負○ぐらいなものだろう」
スウェン 「そうか……」

 

しん   「ねえねえ~お兄さん達も、オラ達といっしょに春日部で暮らそうよ。
      きっと毎日がすごく楽しいと思うゾ?」
シャムス 「俺たちが? ここに住んでもいい、というのか?」
しん   「うん!もちろんだゾ!」

 

ミューディ「少し……考えさせてもらっていいかい?」
ギル   「好きにしたまえ。ここでは誰も君たちを拘束したり、命令したりする人間はいない。
      自分の意志で進むべき道を選びたまえ」

 

 ※ ※ ※

 

セレーネ 「……で? 結局みんな、どうするって?」
スウェン 「ミューディーは……しばらくセールスレディという職業をやってみたいと。
      シャムスは隣りのアパート(またずれ荘)で一人暮らししながら身の振りかたを考えるようだ。
      俺は……」
セレーネ 「まだ決めて、ない?」
スウェン 「ああ……俺はシャムスの言うとおり、戦うことしか能のない男だ。今更平和な生き方など……」
セレーネ 「私は決めたわ。自分の進む道を、ね」
スウェン 「……」

 

セレーネ 「私は議長さんの計らいで、かすかべ大学の客員教授になろうと思ってるの。
      そりゃあDSSDに比べればラボの規模は比べ物にならないだろうけど……
      でも研究を重ねて、いつかちゃんとスターゲイザ―を完成させようって。そう決めたわ」
スウェン 「……そうか」
セレーネ 「無論、あなたも手伝ってくれるわよね?」
スウェン 「……なに?」
セレーネ 「いっしょに金星の軌道までいった仲じゃない。スウェン……手伝ってよ……ね?」
スウェン 「俺なんかが……セレーネの役に立つのか?」
セレーネ 「もちろんよ。そしていつか」
スウェン 「いつか……そうだな。いつか……」

 
 

2人   「「いつか再び……今度はこの春日部からいこう。もう一度、星の彼方へ……」」

 

 ※ ※ ※

 

しん   「ケツだし星人~ぶりぶり~ぶりぶり~~♪」
シャムス 「ぶ、ぶりぶり~?ぶりぶり~~~!」
しん   「だめだめ!腰の振りかたがまだまだ甘いゾ!」
シャムス 「む、むう。難しいな?これ……」

 

シン   「あ~あ。この人も……さっそくクレしん色に染まり始めているなあ……」

 
 

  戻る おまけ