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SEED-クレしん_09-543_03

Last-modified: 2010-03-23 (火) 23:11:01
 

第×○話 「くつ下は世界を救う!だゾ」 後編

 
 

 そして遂に作戦決行日であるXデーがやってきた。
 レジスタンスは、会議が行われるという議事堂に二手に分かれて潜み、暗号化が施された通信で、作戦の最終確認をおこなう……

 
 

アスラン 「いいか。俺とキラ率いるB班は、イザ―クの先導に従い会議室に極限まで近づく。
      ディアッカ達率いるA班は、時間がきたらMSで出撃、帝国軍の護衛部隊を引きつける。
      その間にB班は会議室に突入だ。なにか質問は?」

 

シン   「こっちはともかくA班の方は大丈夫なんですか?
      MSといっても、旧式であちこち痛んでいるストライクフリーダムにインフィニットジャスティス、
      あとはザクとかウィンダムとかしかないじゃないですか。
      こんなんで帝国軍のジェガンに勝てるんですか?」

 

ディアッカ『……ある程度は腕でカバーするさ。それにこっちはあくまで囮だしなグレィトッ!』
キラ   「こっちの作戦が成功したら、
      民間の協力者たちが即座にテレビ局などのマスコミ各社に突入する手はずになってるよ」
ルナ   「今日できっちり、長かった戦いに終止符をうちましょう!」
アスラン 「よし……作戦開始時刻だ。総員の健闘に期待するッ!」

 

一同   「ブ・ラジャー!」

 
 

 そしてB班はイザ―クに教えられた裏口のルートを辿り、予定のポイントに急いでいた。だが……

 

イザ―ク「チッ! こんな裏口にまで見張りか!」
ルナ  「だけど姿勢を低くして進めばうまく気づかれずに進めそうよ。ここはホフクして……」
しん  「いやいや、ホフクよりこうすれば簡単だゾ♪ケツだけ歩き~~」
キラ  「うわっ、す、すごい……お尻だけで移動してる!」
しん  「みんなもどう~?楽しいゾ♪」
アスラン「ふむ……ホフクと違ってこれなら、いざという時に素早く武器が使える体勢を保てるな。
     よし!みんな、しんのすけに続け!」
ルナ  「ぶ、らじゃ~……」

 

シン  「うーん。しんちゃんが絡むといつもこんな風になっちゃうよなあ~。
     それが良い事なのか悪い事なのかは、正直微妙なとこだけど」

 

 そしてレジスタンスの一行は予定のポイントに無事、到達した。
 後はA班の作戦開始を待つばかり。

 

シン  「まだですか?」
アスラン「もうすぐだ。3……2……1……」

 

 ズガガ―――――ンッ!

 

兵士1 「な、なんだ?」
兵士2 「外だ! 議事堂の外で、反逆者どものMSが襲撃をかけてきた!大至急迎撃態勢をとれ!」

 

キラ  「今だ!総員突撃――――!」
しん  「ほっほ~い♪」
兵士3 「な、なんだ貴様等!」
シン  「てりゃ!このキラさん特製、悪臭スプレーを喰らえ!(ぷしゅー)」
兵士3  「うぐッ……く、臭ッ! く……(ばたっ)」
しん  「おお~気を失っちゃったゾ?」
キラ  「すぐに目が覚めるさ。そして目を覚ましたときには洗脳がすっかり解けてるって寸法さね♪」

 

ルナ  「みんなどいて!会議室のドアを爆破するわよ……てい!」

 

 ドカ―――――ンッ!

 

ラクス 「な、なにごとですの?!」
カガリ 「不穏分子の襲撃か?」
キラ  「ラクス!」
アスラン「カガリ……!」
ラクス 「お、お控えなさい! テロリストごときに呼び捨てにされる憶えはありませんわ!」
カガリ 「皇帝陛下の御心がわからぬ愚か者どもめ! この私の手で成敗してくれるッ!」

 

キラ  「ラ、ラクス……カガリも……くっ! ええい!正気にもどれえ―――――!」

 

 ぷしゅーーーーー!

 

 キラとアスランは手にしたスプレーを、2人に向かっておもいっきり吹きつけた!

 

ラクス 「うっ?!」
カガリ 「な、なんだ?!この染み付くような臭いは!……う……あ……(ばたっ)」

 

 ……カガリ・ユラ・アスハは夢を見ていた。
 大好きな父、ウズミと一緒に自転車に乗り釣りに出かけた日のことを。
 やがてひとりで自転車に乗れるようになり、それに乗って遊びに出かけたり、学校に通学したり。
 そしてアスランやキラ、ラクスにシンにルナ達とともに自転車で釣りに行こうとする記憶が蘇ったとき……

 

カガリ 「……ぐすっ……ひっく……うう……」
アスラン「思い出したか?」
カガリ 「うん……うん……!」

 

キラ  「こっちも大丈夫。ラクスも正気を取り戻したよ」
ラクス 「う……わ、わたくしは今まで何を?」
シン  「夢を見ていたんですよ。とても長い悪夢を、ね……ところで皇帝とかいうのはどこだ!?」
カガリ 「こ、皇帝なら、そこの非常口から……」
シン  「追うぞしんちゃん!」
しん  「ほっほ~い!」

 

 非常口に飛び込んだシンとしんのすけは、2人だけでひたすら走り続け皇帝を追った。
 そしてしばらく走ってると前方に複数の人影が……

 

シン  「見えた!あの偉そうにしてんのが皇帝陛下ってやつだな!」
護衛  「貴様!止ま」
シン  「その前にこのスプレーを喰らえ――ッ! 言っとくが、10メートル先からでも効くぜ。こいつは!」
護衛  「ぐっ?!(ばたっ)」

 

 そして遂に、シンとしんのすけは超神聖皇帝と向かい合ったのであった。

 

皇帝  「下賎の者めが……余の命を奪おうというのか?いま余が倒れれば、世界は再び戦乱の世に逆戻りぞ」
シン  「うっせー!なーにが余だ!この顔を見てもまだそんな事が言えるかってんだ!」

 

 そう言い捨てるとシンは、クルーゼから借りた仮面を顔から外した。

 

皇帝  「ッ!よ、余と同じ顔だと?貴様……余のクローンか?」
シン  「違うわい! 俺は正真正銘のシン・アスカ、別の世界からやってきたもう1人のお前だ!」
皇帝  「別の……?貴様なにを言って」
しん  「シン兄ちゃん、これ!」
シン  「おう!俺はトチ狂ったてめーと議論する気なんざ、さらさらねえんだ!
     まずはこれを喰らえェェ―――!」

 

 そう叫ぶとシンは、皇帝に飛び掛って顔になにかを押し付けた!
 いうまでもなく、5日は洗っていないひろしのくつ下である。

 

皇帝  「な?!ぐ、ぐふぉ!よ、余の鼻にそのようなモノを押し付けるな!
     く、臭……ぐおおおおおお?!
シン  「るせえ!この強烈な臭いを喰らいやがれ……そして正気に戻れ!戻りやがれ――――!」
皇帝  「ぐ、お、お、お…………(がくっ)」

 

シン  「……終わった」
しん  「正義は必ず勝つんだゾ~~♪」

 
 

 そして数分後

 

皇帝  「……ぐ……うう……はっ?!お、俺は今まで一体、なにをしてたんだ?」
シン  「なにをって、全部お前が元凶だろうが!今さら何言ってんだ?」
皇帝  「い、いや……確かそう……『あの方』達にそそのかされたんだ俺は。
     『全てをお前が支配しろ』って……」
しん  「あのかた?」

 

??? 「やれやれ。どうやらここまでのようだな?」
??? 「くっ……せっかくここまで上手くいってたのにィ!」
シン  「ッ!誰だ!……ってあんたら!」
しん  「おお~。いつかのケバいおばさん達だゾ。」
??? 「ケバい言うな!」
シン  「ふ、負○じゃねえか! またお前達の仕業なのか!こいつはよッ!」
フ○ダ 「そう言うな……これも仕事なんでな」

 

チ○キ 「この世界はね!いま私達が進めている劇場版の雛型なのよ!
     色々な世界を作って、ようやくここだけが上手くいき始めたというのに……もう~~~!
     どこからか紛れ込んできたあんた達のせいで全部ブチ壊しだわ!」
しん  「いや~照れるなあ~~♪」
チ○キ 「誉めてない!とにかくもういらないわこんな出来そこないの世界!ポイよポイ!じゃあね!」

 

シン  「あっ!ま、待ちやがれ!逃がすかよ!」
しん  「とう!」

 
 

 Wしんは、負○が現れたあたりの空間に向かってジャンプした。
 そして……4人の姿はこの世界から完全に消えたのであった…………

 

 * * *

 

??? 「…………くん…………君しっかりしろ……シン君!」

 
 

シン  「ん、ん~~~……はっ!……こ、ここは?」
しん  「ん~~……おお?」

 

ひろし 「ここはって……俺の家に決まってるだろ?それにしても心配したぜ、気が付いてさ~~~。
     俺の悪臭ラリアット喰らって2人とも、ずいぶん長いこと気絶してたんだぜ?」
みさえ 「2人ともなかなか起きないから、救急車を呼ぼうかと思ってた所だったんだから……」
むさえ 「義兄さん。悪臭ラリアットは今後一切、使用禁止ね?」
ひろし 「すまん」

 
 

シン  「夢……だったのか?あの出来事が全部……?」
しん  「う~ん。なーんか納得いかないゾ」
シン  「もし夢じゃなかったとして、あの世界の人達はあのあと上手く作戦を成功できたんだろうか」
しん  「オラは大丈夫だと思うけどね~……あれ?シン兄ちゃんが手に持ってるのって」
シン  「え? あ……これって、向こうのキラさんが作った悪臭スプレー!?」
しん  「うん、やっぱり夢じゃなかったんだゾ!」
シン  「むう……へへ、そうだな。
     ま、いつものごとく負○の陰謀を潰せたんだからこれはこれで良しとするか!」
しん  「おう!」

 

ひろし 「……なあ。さっきから2人で何こそこそしゃべってんだ?」
シン  「いや別にその……ん、てりゃ!(スプレーをひろしにぷしゅー)」
ひろし 「うわっ!く、臭ッ!な、なんなんだよこれ?!」
シン  「そう嫌がることもないでしょ?だってこれは」
しん  「そうそう。これは」

 
 

Wしん 「「世界を救ったくつ下の臭いだから、ね?」」

 
 

(おしまい)

 
 

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