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SEED-クレしん_11-068_3

Last-modified: 2009-06-20 (土) 17:22:55
 

最強の敵は自分?だゾの巻・後編

 
 

 一方ここは『スーパーミネルバ』があった地点の上空。ここではアスラン同士の接近戦が繰り広げられていた。

 

黒アスラン「もうやめろ!何を討とうとしているのか、お前には本当に分かっているのか?」
アスラン 「……えらく説教くさい奴だな。昔の俺ってこんなキャラだったっけ……?」
黒アスラン「思い出せアスラン!お前は本当は……何が欲しかったんだッ!」
アスラン 「泉こ○たの萌え~なガレキ♪
黒アスラン「え?」
アスラン 「隙ありッ!」

 

 予想外のアスランの返答に一瞬、動きが止まったインフィ二ットジャスティスブラック。
 そこをすかさず造形で鍛えたデザインナイフ捌き(?)を彷彿とさせるサーベル捌きで、
 ブラックジャスティスをあっという間にバラバラにしてしまった。

 

黒アスラン「なあッ?!」
アスラン 「……過ぎ去った過去に囚われて生きるのはやめた方がいいな。そんな事をしても何もならない。
      そう……未来はこんなにも萌えで満ち溢れてるというのに♪
黒アスラン「わ、わけわからん……なんで俺はこんな奴になろうとした………?
      なる?俺が?こんな萌えオタに?い、いやだああああああ!」

 

ドカ――――ンッ!

 

アスラン 「酷い言いようだな。
      要は肩を張ってガチガチに生きてばかりいないで、も少し力ぬいて気楽に生きようぜって事なんだが…
      まあ、昔の俺はちと堅物すぎたって事だったって事かなあ……」

 

 こうして意外にあっさりとアスラン対決は幕を閉じた……が、いいのかこんなんで?

 

   *   *   *

 

 そして野原家上空では、Wしんの乗るデスティニー対黒シンのブラックデスティニーの一騎討ちが。

 

しん  「シン兄ちゃん右!」
シン  「くうッ」
黒シン 「うおおおおおおッ!」

 

 ビームライフルを撃ち、フラッシュエッジを投げ、アロンダイトを振りかざし斬撃を仕掛けてくる。
 怒涛のような黒シンの攻めの前に、シンは攻撃をしのぐだけで精一杯の状況が続いていた。

 

シン  「速い…!昔の俺ってこんなに速かったのか?」
しん  「うーん、シン兄ちゃんが遅くなっただけだとか?」
シン  「うっ……は、反論できん…そういやここんとこMSに乗っていないしなあ」
しん  「そんなんじゃそのうち、母ちゃんのようなぺーぱーどらいばーという奴になっちゃうゾ」
シン  「今そんなこと言われたって……うわおうッ!」
黒シン 「逃げるな……!あんたはお、俺が討つんだ!今日!ここでえッ」
シン  (すげえ気迫だ。狙いも正確に急所のみを狙ってきやがる………急所?……急所、か……)
黒シン 「何も知らないくせに…!あれは……あれは…ッ!」

 

 ブラックデスティニーの長距離ビーム砲が展開された。
 シンはとっさにビームシールドで防御したが!

 

ドゴォォンッ!

 

しん  「おおう?!」
シン  「ぐ、ぐわッ……!ビームの威力も向こうが上かあ!………しんちゃん!」
しん  「ん?」
シン  「このままじゃジリ貧だ!
     こうなったらイチかバチか、奴の急所狙いを逆手にとった一撃に賭けてみるしかないと思うんだ……
     で、でも失敗したら俺はともかくしんちゃんが……その……」
しん  「シン兄ちゃん!」
シン  「えッ?」
しん  「心配することないゾ♪オラ、シン兄ちゃんの運転信じてるから~!」
シン  「しんちゃん…………いよォしッ!いくぞォォォッ!」

 

 デスティニーはアロンダイトを引き抜いた。それに合わせてブラックもアロンダイトを構える……

 

黒シン 「わ…わかってる。わかってるさ!
     だ、だからこそ世界は……か、変わらなくちゃいけないんだ――ッ!」
シン  「いくぞォォ!」
しん  「いっけえ~~~!」

 

 野原家上空で白黒、2機のデスティニーが交差する!
 ブラックの斬撃の方がわずかに速い!上段から振り下ろされるアロンダイト……その時。

 

黒シン (ッ!?なんで奴は……アロンダイトを下から『斬り上げようと』しているんだ?
     それに刀身の背中にそえた左手は……)
シン  「~~~~ッ!」

 

ギャッギャッギャッ!

 

 なんと!ブラックの斬撃が下から斜めに構えたシンのアロンダイトに受け流されているではないかッ!
 フルパワーを込めた斬撃はそう簡単に止まらない。
 ブラックのアロンダイトを完全に受け流した刹那、勢いのついたデスティニーのアロンダイトは跳ね上がり……

 

しん  「今だゾ!」
シン  (又兵衛さん……俺に力をッ!)

 

ズガシャァァッ!

 

 一閃………!

 

 Wしんのデスティニーはブラックデスティニーを左袈裟に斬って捨てた。

 

黒シン 「う、うわああああ?!」
しん  「やったゾ!」
シン  「……はあー、はあー、はあー…………
     で、できた……久しぶりに……又兵衛さん直伝・『秘剣かすかべ』ッ!」
黒シン 「そん、な………」

 

 こうして。野原家上空の運命対決は、苦戦はしたがWしんの一撃で勝負が決まったのだった。そして……

 

   *   *   *

 

「……ん……んん…」
「お、気がついたみたいだゾ~」
「これで三人とも意識を取り戻したってわけか。やれやれ……」
「……え?」

 

 彼は目を覚ました。まわりを見回してみると大勢の人間がいる……どうやらもう日が暮れているらしい。

 

ルナ   「ふう~一時はどうなることかと思ったけど……シン達に助けられちゃったわねえ~」
しん   「ぶー。オラもちゃんとがんばったんだゾ!」
ラクス  「はいはい。ちゃんと感謝しておりますわ♪」
キラ   「あのラクス、僕も頑張ったんだけど……」
アスラン 「お、俺も……」
カガリ  「はいはい。えらいえらい」

 

黒シン  「こ、ここは………?」
マリュ― 「気がついた?ここはかすかべ公園よ。
      あなた達は撃墜されて地面に激突する前にシン君達に救出されたの」
黒キラ  「ど、どうして……僕達は敵だよ?チ○キ様がこの事を知ったら」
ハイネ  「居ねぇよ」
黒アスラン「………え?」
イザ―ク 「お前達が全員負けたと知ってな。あわてて俺たちを解放して逃げちまった」
黒シン  「お、俺達は……見捨てられた、のか?う、うう……」

 

しん   「………ねえ。黒兄ちゃんたちもオラ達と一緒に暮らさない?」
黒アスラン「え……?し、しかし俺達は」
キラ   「別に気にしてないよ。君もかつての僕らと同じさ……」
アスラン 「負○にその存在を利用された。望まない戦いをさせられた。それだけの話さ」
シン   「それにさ、ほら……鏡で自分たちの顔を見てみなよ」
黒キラ  「え…………あ……ああッ!」

 

 シンに渡された手鏡を覗き込むとそこには……黒くない肌のブラック達の顔が写っていた。
 本物のシン、キラ、アスランのような……いや、
 まぎれもなく彼ら三人は『紛い物』から『本物』に生まれ変わっていたのだった。

 

黒キラ  「僕達が……本物?」
黒アスラン「もう君達オリジナルと戦わなければならない理由も消えた、ということか?」
黒シン  「………」
しん   「ね?もう黒兄ちゃんたちがあのケバいおばさんの言う事聞く必要ないんだゾ」
ナタル  「お前たちさえよければ春日部で共に生きるという選択肢もあるが………どうする?」

 

黒シン  「………いや。やめときますよ」
しん   「え~!なんでなんで~~?!」
黒キラ  「そうだね。僕達が本物になれたのなら……帰るべきさ。C.E.世界に、ね」
アスラン 「どうして……」
黒アスラン「俺達があの世界で君達を演じ続ければ、チ○キ様達が春日部の君達を狙うことがなくなるだろう?」
キラ   「あ………!」
カガリ  「で、でもお前等はそれでいいのか?」
黒キラ  「向こうにもレプリとはいえカガリやラクスがいるから。
      春日部での暮らしも魅力的だけど……大切な人がいるからね。
      放り出して逃げるわけにはいかないよ」
シン   「そうか………そりゃ仕方ないよなあ」

 

黒シン  「俺達はC.E.でがんばる。だからオリジナルのシン……お前はここで」
シン   「……ああ、まかしとけ」
しん   「シン兄ちゃん1人じゃ心配だけどオラがいるから大丈夫!」
黒キラ  「変な趣味に走ってあまりラクスにカガリを困らせないでね?」
キラ   「いや、それは~…」
アスラン 「萌えアニメやフィギュアもダメか?」
黒アスラン「ほどほどに、な」

 
 

「それじゃあ俺達、もういくよ」
「さようなら。もう1人の僕」
「いつかまた……また会おう……!」

 
 

 こうして……もうひとりのシン、キラ、アスランはC.E.世界へと帰っていった。

 

   *   *   *

 

しん  「………いっちゃったねえ」
シン  「俺のくせに妙に責任感のある奴だったなあ」

 

キラ  「自分に趣味を自重しろと言われた僕の立場は……」
アスラン「俺もだ……」
ムウ  「よーし本人の意思を尊重して、ここはしばらくキラをコスプレ大会に呼ぶのはやめとくか♪」
キラ  「フェ、フェイズシフトダウーンッ!?」
カガリ 「アスランも覚悟しろよ~♪ これからの休日は私とコニールとで買い物に連れまわしてやるからな。
     フィギュアを作る暇なんか欠片もやらん!」
アスラン「そ、そんな! それじゃ俺のジャスティスは……」
コニ―ル「そんなもん、ない」

 

ルナ  「さて……そんじゃそろそろ私達も家に帰ろうか?」
シン  「そうだな。なにもかも、すべて元通りに戻ったみたいだし」
しん  「オラおなかペコペコだゾ~」
シン  「よしっ野原家に帰ろう!……と、その前にだ」

 
 

Wしん 「「今日はここまで~!…………じゃッ!」」

 
 

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