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SEED-クレしん_15-044_02

Last-modified: 2009-04-23 (木) 20:20:35
 

すごろくでCE世界を駆け巡れ!だゾ <後編>

 
 

~ここまでのあらすじ~

 

 デュランダルとレイが謎テクノロジーで作った、脅威の『種死体験すごろく』
 Wしん、ルナマリア、ステラ、アウル、キラ、アスランは死にそうな目にあいながらも、ゲーム空間から脱出するために必死にサイコロを振り続けるのであった……

 

 

シン  「サイコロの目は…………3だ!」
しん  「い~ち、に~、さ~ん……お?」
ルナ  「シン!」
ステラ 「やっほ~」
アウル 「お前等もこのマスに止まったか」

 

 2人が移動した先ではルナ、アウル、ステラの3人がすでに来ていた。どうやら待ってたらしい。

 

しん  「おーみんなおそろいですな~」
シン  「おいレイ。このマスはなにがあるんだ?」

 

レイ  『ボーナスエリアだ。条件をクリアすれば一気に6マス進めるぞ』
ルナ  「6つも……? む~、逆に不気味ねえ」
アウル 「条件ってなんだよ?」
レイ  『そこはクレタ沖に停泊している地球連合軍の軍艦、そのMS格納庫だ。
     目の前にウインダムが4機あるだろう?』
ステラ 「うん」

 
 

レイ  『そいつに乗り込んでキラ・ヤマトのフリーダムを撃墜する。それが条件だ』

 
 

ルナ  「ち、ちょっとお!そんな無理難題……」
レイ  『失敗したらふりだしに戻る。それでは健闘を祈る』

 

アウル 「……よくあるんだよな。
     素人が好き放題にゲーム作ったら、加減を忘れてバランスが無茶苦茶になるって事がよ」
ルナ  「どうするの? ウインダムじゃ4機いても性能差がありすぎて勝負になんないわよ?」
ステラ 「しかも相手はふりーだむ……」
アウル 「アビスでも勝てる気がしねえよ!」
しん  「どうすんの?ギブアップする~?」
ルナ  「う……ねえ、シンはどう思う?」

 

 一同が深刻に考え込む中、ルナマリアに話を振られたシンの答えはあっさりとしたものだった……

 

シン  「簡単だろ。フリーダムに勝てばそれでおkだ」
アウル 「は? い、いやそう簡単に言うけど、勝てる保証はあんのかよ?」
シン  「勝てるさ。現在のとらえどころのないキラさんならともかく……
     この頃のキラ・ヤマトにならば、ウインダムでも勝てる!」

 

 シン達はそれぞれウィンダムに乗り込んで機体を起動させた。 そして、モニター越しに作戦会議を行なう。

 

シン  「まずは現在海の上で暴れてるフリーダムを見てくれ。
     ちょうど今、アスランのセイバーを細切れにしたとこだな」
アウル 「攻撃はすべて完璧に回避、フルバーストで確実に敵の頭数を減らしてやがる。
     近づけば即座に斬られるか蹴とばされるか……」
ルナ  「隙なし……まさに無敵じゃない! こんなの相手に勝てっこないわよ!」
シン  「そうかな? ステラ、フルバースト以外のフリーダムの射撃データを出してみてくれ」
ステラ 「わかった」

 

シン  「ほら…しんちゃんにみんな、見てみろ、この命中率。
     フリーダムの射撃精度は意外に低いって事が分かるだろう?」
しん  「えーと、どゆこと?」
シン  「少しでも腕に覚えのあるパイロットでフリーダムに射撃で撃墜された奴は意外に少ないってことさ。
     キラさんはいつも最後は接近戦で仕留める場合が多い」
アウル 「射撃精度が低いってこたあ………ロックオンしてないというか、本気で狙いをつけてねえってことか?」
ステラ 「狙いをはっきりつけるのはフルバーストのときだけ……」

 

ルナ  「えーと……つまり……もしかして、フリーダムは攻撃より回避を優先してる……?」
シン  「そのとおり! この頃のキラさんは攻撃より回避を、撃墜より無傷の生還を最優先している。
     だから射撃が手打ちになるのさ」
ルナ  「なんでまた、そんな逃げ腰な戦いをしてたのよ?」
シン  「いや、これは前に当のキラさんから聞いたことなんだけど……
     なんでもこの頃は急に参戦したもんだから、補給を整える暇がなかったんだって。
     その中でもほら、フリーダムってワンオフの超カスタム機だろ?
     予備パーツがあまりなくて、被弾して足とか腕がなくなると
     次の出撃ができなくなるくらい台所事情が厳しかったんだってさ。
     だからラクスさんに『絶対に機体を壊すな』と厳命されてたとか……で、あんな腰の引けた戦い方に」
ルナ  「……」
アウル 「真相を知ってしまえばあまりにお粗末な理由というか、なんというか」
ステラ 「ああみえて必死に避けてたんだね」
しん  「キラにいちゃんらしいゾ」
シン  「じゃあ作戦立てるぞ。この俺たちしか知らない情報を活用すれば勝機は充分ある。まずは………」

 

   *   *   *

 

 戦いはすでに決しつつあった。
 セイバーを撃墜したキラ(注:ヴァーチャルです)の残りの仕事はザフト、地球連合両軍の残存戦力を少しでも削ることだ。
 もはや陣形もなにもない。バラバラの敵MSを各個撃破すればいいだけの容易い仕事だ…………が。

 

「ん?」

 

 突如、3機のウィンダムが3方向からフリーダムを取り囲み、一定の距離を保ちつつビームライフルによる射撃を仕掛けてきた。
 意外に射撃は正確だ。キラは回避するが、3方向からほぼ同時に連続して飛んでくるビームは避けづらい。盾を使うこともしばしばあった。

 

「この距離じゃフルバーストで一掃は無理……ならば一気に間合いを詰めビームサーベルで突破口を開く!」

 

 しかし距離を詰めようとすると、敵ウィンダムは全力で後退する。
 一機を追う隙を突いて、他の二機が後ろや横から射撃をしてくる。いくらPS装甲といえどもう避けるだけで手いっぱいだ。
 そう……キラはアウル、ステラ、ルナマリア機に完全に囲まれいた。

 

「くっ!この息のあったコンビネーション、彼らは一体…」
『もらったあッ!』
『いっくゾ~~~!』
「ッ!?」

 

 真上から突如、両手にビームサーベルを持ったシンとしんのすけのウィンダムが急降下してきた!
 不意を衝かれたキラは、慌ててライフルを捨てビームサーベルを抜こうとした……

 
 

ザシュッ!

 
 

 その瞬間、フリーダムは肘から下の右腕と左の翼を根こそぎ斬られた!フリーダムは飛行状態を維持できなくなり墜落していく………!

 

   ※   ※   ※

 

シン  「やれやれ、終わったな」
ルナ  「終わったな、じゃない! 追いかけられた時はヒヤヒヤしたわよもう!生きた心地しなかったわ!」
アウル 「まあまあ、勝てたからいーじゃん」
ステラ 「シン達が待機してる地点にフリーダムを誘い出すの苦労した」
しん  「ま、いくらなんでも真上から狙われちゃどうしようもないもんね」

 

 シンの立てた作戦は単純なものだった。
 3機でフリーダムを囲んで動きを止め、残る1機がパイロットの死角である真上から奇襲をかける。しかし、一撃で確実に仕留めなければならない危険な賭けでもあった。そのため、一番技量の高いシンが奇襲役になったのだ。

 

シン  「なんたって真上はレーダーに映らないからな、映ったときはもうこっちの間合いってわけだ。
     みんなのおかげで完璧な奇襲ができたぜ」
しん  「お~いレイにいちゃーん! オラ達勝ったゾ~」
シン  「おいレ…」

 

 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・

 

シン  「ん?」
しん  「お?」
ルナ  「あら……」
ステラ 「あ、野原家の居間だ」
アウル 「元に、戻った……?」

 

 次の瞬間。気がつくと5人は野原家の居間にいた……

 

議長  「まいったね……まさか新型機なしのあの状況で、キラ君に勝てるとは思わなかったよ」
レイ  「もう少し、バランス調整が必要ですね。ギル」

 

シン  「おい……どういうことだこれ?」
レイ  「予想外のバグが発生したのでゲームが強制終了したんだ。
     本来なら達成不可能なミッションだったのだが、それをクリアしたせいだろう……」
ルナ  「も、戻れた?ふう…… もう!死ぬかと思ったわよ!」
ステラ 「ちょっと残念。もう少しやりたかったな……」
アウル 「ムラサメで墜落なんてもう2度としたくねえ!」
議長  「まあまあそう言わずに……今度はちゃんと完成させてもってくるから。次もモニターを頼めるかな?」
シン  「まっぴらごめんです」

 

 シンが議長の頼みを丁重に断っていると、みさえが大きな籠を持って居間に入ってきた。

 

みさえ 「あらみんな、帰ってきたの。どう? とうもろこし茹でたんだけど食べない?」
ステラ 「たべるー♪」
しん  「オラもたべるー♪」
アウル 「お、俺はみさえさんが作ってくれたものならなんだって!」
みさえ 「シン君の実家でとれたものだから沢山あるわよ~。ギルバートさんとレイ君もどうぞ」
議長  「それじゃあレイ、私達もおよばれするか」
レイ  「……」
議長  「どうしたね?」
レイ  「え? い、いえ……なにか忘れてるような気が……ま、たぶん気のせいでしょう」

 

   ※   ※   ※

 

~その頃~

 

キラ  「はあ、はあ……このメサイア戦をクリアすればや、やっとこのすごろくがお、終わる……
     君は君だ! 彼じゃなあああああい!」
アスラン「バカ野郎~~!さっさと俺にやられろ~~~!」

 
 

 ……ゲーム空間に取り残されたキラとアスランは、まだすごろくをやっていた……

 
 

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