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SEED-クレしん_16-235_06

Last-modified: 2009-05-10 (日) 19:24:10
 

 温泉旅行も一日目の夕方……それぞれ思い思いに楽しんで帰ってきたみんなが大広間に集まり、これから全員で宴会じみた夕食という事とあいなった。

 

ルナ  「てりゃ! そのお刺身もらい♪」
シン  「あッ! なにすんだよ!」
しん  「まあまあ、かわりといっちゃあなんだけどオラのピーマンあげるから~」
アウル 「んじゃ俺は付け合せの沢庵を」
リヒティ「俺のイカの刺身あげるっす」
シン  「みんな自分の嫌いなのを次々と俺の繕にもってくるなよォ!」
ステラ 「じゃあステラはお吸い物あげる。どばー」
シン  「ぎゃああああ!?」

 

ギル  「ま、一献どうかね?」
ニール 「ああどうも。いただきます……んんっ」
ギル  「ほお…いい飲みっぷりだ」
ニ―ル 「いやあ……議長さんにはほんと感謝してます。
     俺達が春日部で暮らすための戸籍とか法律云々とかいろいろお世話になって」
ギル  「同じ異邦人仲間じゃないか、いいってことさ。ま、今日は飲みたまえ」
ニ―ル 「はあ。じゃあお返しをどうぞ」
ギル  「おっとっと。これはどうもすまないねえ」
ニ―ル (うーむ。この男どことなく得体が知れないな……悪い人ではなさそうだからまあいいんだが)

 

キラ  「あ、そういえばアスランは? 来てないみたいだけど……」
風間君 「部屋でへたばってますよ。
     禁断の快楽を受けたせいでどうにも体に力が入らないから行けないって……」
キラ  「なにそれ?」
風間君 「……知らない方がいいと思いますけど」

 

アニュー 「あ……あなた達は……!」
ヒリング 「アニュー・リターナー!?」
リヴァイヴ「君もここに来ていたのか……ま、もう驚く気もおきないけど。
      イノベイターでここにいないのはもうリボンズだけかなあ」
ブリング 「アニュー。実は今の我々はかくかくしかじか」
アニュー 「はあはあ、なるほど……て、ミネルバの屋上といったらプトレマイオスの目と鼻の先じゃないですか!?
      まさかこんな近くに仲間がいただなんて……」
デヴァイン「そこで相談なんだが。アニュー、君もイノベイジャーにならないか!?」
アニュー 「ええっ!?」
デヴァイン「ここで新隊員が加われば戦力的にかなり心強いのだが……どうだろう?」
アニュー 「すいません……私は確かにイノベイダーですが……でも私はもうプトレマイオスの女……!」
ヒリング 「じゃあ仕方ないわね」
デヴァイン「アニューは諦めよう」
アニュー 「……そんなあっさり引き下がられるとちょっと寂しいです……」

 

ネーナ 「え~~! じゃあなに、野郎どもにお風呂入ってるとこ覗かれちゃったの?」
マリュー「そうなのよ!もう男って生き物はどうして懲りずに毎度毎度……」
留美  「え、毎回そうなんですか?」
フレイ 「嫌ねえ……せっかくの温泉なのに落ち着いてお風呂にも入れないだなんて」
紅龍  「その点ならばご心配なく」
留美  「紅龍……? ということは何か手をうったのね?」
紅龍  「ご明察。そろそろ効いてくるかと」
みさえ 「……効いてくる?」

 

ムウ  「へへへ……さっきはしくじったがメシのあとの本番はきっちり覗いてやろうぜッ」
キラ  「懲りないですねえ~♪ でもそこが………あ、あれ?」
ひろし 「なんだ……き、急に眠くなって……」
ヨハン 「む、むむ。これは……」
紅龍  「恐れながら、王家秘伝の強力眠り薬を男性の方ほぼ全員の食事に仕込んでおきました。
     みなさんにはこれからきっちり10時間、睡眠をとっていただきます」
ムウ  「な、なんだと……!?」
ネーナ 「おおっ留美の執事ったらやるゥ~♪」
留美  「ナイスな機転よお兄様」
紅龍  「恐れ入ります」

 

ひろし 「う、ぐぐぐ……ね、寝て……寝てたま……る………」
シン  「な……なんで……俺まで」
ニ―ル 「ふあ~。いい気持ちだなこりゃ」
ミハエル「んじゃおやすみ」
キラ  「そんな……僕の……僕のフリーダム………は………」
ムウ  「くか~~(熟睡してる)」

 

しん  「おっとみんな寝っちゃったゾ?」
フレイ 「あら? しんのすけの食事には眠り薬入ってなかったの?」
しん  「ん~そうみたい」
ネーナ 「んじゃ男どもは夢の中みたいだし安心して温泉入りにいこっか。あんたも一緒にくる?」
しん  「おお!? い、いいの?」
留美  「別にかまいませんわよ」
しん  「うひょ~~いくいく~~♪ 魅惑の女湯へれっつご~~♪」
みさえ 「あ、あのね。うちのしんのすけは妙にマセガキだから一緒に女湯はやめといた方が……て、聞いてないし」

 

ラクス 「それじゃあキラ、お先にお風呂いってきますわね~」
キラ  「むにゃむにゃ………フ、フリーダーム………」

 
 

~その頃男湯では~

 

リジェネ「あ~~~何故かだ~れもいない男湯を、今だけ僕ひとりの貸しきりでのんびり湯治……
     癒されるなあ~」

 

   *   *   *

 

 ……翌日。春日部に帰るバスの中。
 向かって右側の席には華やかに楽しく雑談している女性陣。
 左側にはおおむね仏頂面の男達が。

 

ムウ  「……結局、気がついたら朝だったな」
キラ  「せ、せっかくのストライクフリーダムのチャンスだったのに……」
ニ―ル 「ストライク……?まあ意味はよくわからないが。いい目覚めだったから満足だがな俺は」
アウル 「覗きなんてくだらねーことより野球しようぜ!」

 

しん  「……(ぽ~~~)」
シン  「どうしたんだ? さっきからずっと呆けているけど」
しん  「……オラゆうべ、きわどい山や谷を見たんだゾ」
シン  「へえ……? 山登りでもしてきたのか?」
しん  「……ま、そんな感じ~。うえへへへへへ~~♪」
シン  「き、気持ち悪いな。何なんだよもう」

 

マユ  「あーいいお湯だったあ~。あの温泉また行きたいな♪」
草津  「気にいってくれてなによりだ。
     いやここだけの話なんだけどね、春日部にも今度天然温泉のスパを開店する予定なんだ」

 

マユ  「え、そうなの?」
ネーナ 「ほんと? あそこと同じようにお肌に効くんなら、そこ贔屓にしてもいいわよ♪」
マリュー(ていうかそれ、うちの天使湯のことなんだけどね……)

 

留美  「あ、そういえば……紅龍は私達がお風呂に行った後どうしたの? 姿が見えなかったけど……」
紅龍  「私のする事といったら一つしかありえません。お嬢様を警護していました」
留美  「……警護?」
紅龍  「はい」
留美  「……もしかしてお風呂に入っている私を……?」
紅龍  「目を離す事はできません。いつどこから危険が……」
留美  「お兄様。今度はあなたも眠りなさい」
紅龍  「はっ」

 

クリス 「そういえば、アニューのお仲間の人達はどうしたのかしら。
     確かあの人たちは眠ってなかったんでしょ?」
リヒティ「俺達が起きたときは既にいなかったですね」
アニュー「あ、あの人たちはその……朝早くから特訓の続きに行ったんですよ!」
クリス 「そうなの?」
リヒティ「そういえばティエリアの姿もなかったような……ゆうべなにかあったのかなあ?」
アニュー「……」

 
 

 とまあこんな感じで女性はおおむね満足、男性は不満足の、町内会GW温泉旅行はこうして幕を閉じたのであった。

 
 

 《おしまい》

 
 

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