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SEED-クレしん_17-170

Last-modified: 2010-01-23 (土) 17:24:15
 

ルナおねいさん、料理をする。だゾ

 
 

ルナ 「~~♪」

 

 その日の夕飯時。野原家の台所ではルナマリアが妙にご機嫌でナベなど煮込んでいた。
 さてその頃……居間ではしんのすけ、シン、ひろしにひまわりがこれまた妙に神妙な顔を突き合せていた。

 

シン 「えーと……ですね。まず今回なにが原因なのかという所から話ましょうか?」
ひろし「確かみさえが風邪ひいたんだよな」

 

みさえ『う~熱があって寒気がする~……悪いけど夕飯は自分達でなんとかしてね。私寝るわ……
    一晩寝たらたぶん治るから』

 

しん 「で、晩ごはんは出前でもとろうかって話してたところへ」

 

ルナ 『安易に出前で済ますなんてダメよ。ここはどーんと私にまかせて!
    冷蔵庫のありあわせで美味しい夕飯作ったげる♪』

 

ひまわり「たーい!」
シン  「というわけでルナが晩メシ作ってくれることになったんだよな。で、いま台所でなにかを作ってると」
しん  「それがなんか問題あるの? オラたち料理苦手だから助かっていいじゃない」
シン  「まあそうなんだけどさ。その…ふと思ったことがあって……」
ひろし 「なんだよ?」
シン  「このスレでこの方…………ルナが料理したことって一度でもあったっけ?
しん  「……」
ひろし 「……」
ひまわり「たあ?」
シン  「種死本編じゃルナは欠片も料理をしたことがない。俺が断言する」
しん  「つまりあれ? 料理が下手の横好きのルナおねいさんが激マズの料理作って、
     オラたち顔青くしながら無理矢理食べるとか」
ひろし 「ま、まさか。そんなありふれたオチなんて今さらあるわけ……」
シン  「そ、そうですよね? もしかしたらルナの奴ものすごく料理上手なのかもしれないし!」
しん  「んじゃ、ちょっくら台所に偵察いってくる?」
シン  「……行ってみるか。不安で心臓が潰れそうだ」

 

 そんなわけで台所に忍び足でやってきたWしんであったが。

 

シン 「なんだあ?この変な匂い……」
しん 「なんか焦げてるような煙もするゾ」

 

ルナ 「えーと茹で加減はこれでいいとして……いけない!こっち焦げてる!
    ……ん~甘味がまだ足りないかしら。じゃあ甘味補強ということでチョコをどばどば入れてみましょ♪
    あと七味唐辛子とマヨネーズとクッキー入れて、後は隠し味に味噌とチョコビなどを……」

 

シン 「ゾ~~~~(顔から血の気が引く音)」
しん 「う~んチョコビってとこにオラちょっと惹かれちゃったゾ♪」
シン 「じ、冗談じゃあない! 何できるか知らないけどゲテモノなんか食わされてたまるかッ」
ルナ 「あらシンにしんちゃん何か用?」
シン 「うえあ!?い、いやルナマリアさん俺たちは別にそのですね、あの」
ルナ 「あ、もうすぐ料理が出来上がるから期待してて待っててね♪それと……」
しん 「それと?」

 

 ビシッ!
 いきなりシンの足元に果物ナイフが突き刺さった。

 

ルナ 「『男子厨房に入るべからず』って言うでしょ?
    覗き見なんかに来ないで居間でテレビでも見ながら大人しく待ってなさい?……ね♪」
シン 「は、はいィィィィッ!」
しん 「おお。そういえばもうすぐアクション仮面が始まる時間だゾ」
ルナ 「さーてこっちは仕上げにかからないと♪」
シン 「……お、終わった。なにかが……」

 
 

シン 「というわけで……ご愁傷ですが今夜はゲテモノ料理確定のようです…」
ひろし「ようですってそんな無責任な!」
シン 「俺に文句言われたって困りますよォ!」
ひろし「うぐッ確かに……仕方ない。せめて胃腸薬の用意だけでもしておくか……とほほ」
シン 「すんません。俺の同僚がとんだ不始末を……」
しん 「(テレビ見ながら)うむ今日も正義の勝利だゾ。わ~はっはっは!わ~~はっはっは!」
シン 「……しんちゃんはお気楽な性格でいいよな」
ひろし「ある意味羨ましい奴だ……」

 

 そして20分後。その時がやってきた……

 

ルナ 「おまたせ~!できたわよみんな♪」
シン 「うっ!つ、遂にこの時が……」
しん 「ほーパスタですかあ。オラフォークでくるくるっとやるの好きだゾ」
ひろし「見た目は……まあ悪くはないが。あ、味は……?」

 

ルナ 「さあどうぞ召し上がれ♪」
ひろし「こ、こうなったら覚悟を決めて食べるぜ!あ~~~ん……はぐっ!」
シン 「ああッ!ひろしさんッッ!」
しん 「一息に飲み込んだ?父ちゃんカッコいいゾッ」
ひろし「うぐッ!?」
シン 「ひ、ひろしさぁ――――んッ!?

 

ひろし「う…………ウンまああ~いっ!こっこれは~っ!この味わあぁ~っ!」
シン 「……え?」
ルナ 「にやり」
ひろし「アルデンテに茹で上げた麺が独特のまろやかなソースにからみつく美味さだ!
    麺がソースを!ソースが麺を引き立てるッ!
    ハーモニーつーんですかあ~? 味の調和つーんですか~っ! 例えるなら」
しん 「父ちゃんどこかのスタン○使○の不良みたい」
ひろし「まあともかく食えるぞこれ! 信じがたい美味さだッ!」

 

シン 「ほ、本当ですか?………て。あ、ほんとにうまい」
ルナ 「どう?ホーク家に代々伝わる秘伝のソースで仕上げた特製パスタよ」
シン 「えー!いやでも台所から出てたあのもの凄い匂いと珍妙な材料は」
ルナ 「食材で足りないのが多かったから他のもので代用したのよ。
    だから途中でキツい匂いがでたけど出来上がる頃にはなくなるわ」
しん 「いやほんとこのパスタけっこういけるゾ♪」
ルナ 「ありがとしんちゃん♪ わたし軍に入る前に母さんからこれだけは憶えさせられたからさ、
    いまだに作り方を体で覚えてるのよね~」
シン 「……んじゃこのパスタ以外の料理は?」
ルナ 「ぜーんぜん? あ、でもこれだけじゃ足りないってんならこれからもう一、二品ほど試しに作っても」
シン 「いやいやいや! パスタだけで充分でございますゥ!」

 

しん  「ま、なにはともあれ美味い晩ご飯にありつけてよかったね父ちゃん」
ひろし 「だな♪」
ひまわり「た~?」

 
 

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