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SEED-IF_1-275氏_01

Last-modified: 2008-01-22 (火) 14:02:55

メサイアを目前にして、キラはかつてないほどの圧力を受け続けていた。
既にドラグーンは目前の紅い翼の機体に全て打ち落とされ、自らのVLを最大稼動させている。
「もうやめてくれ、シン!君だってわかっているんだろう、デスティニープランによる平和なんて、儚いものだってことを!」
相手の残像で頼りにならないレーダーを捨て、自らの眼を頼りにビームライフルを撃つが、デスティニーはそのことごとくを盾で防いだ。
「――っ、だったら、どうだっていうんだ!!」
目前で振りかぶられたアロンダイトを寸前で避けて、再び距離を取って連結ライフルを放った。が、それもかの大剣によって薙ぎ払われる。
「俺は、戦争のない事こそが平和だと信じてる。今更曲げられないんだよっ!!」
その叫びがキラにはまるで自らに言い聞かせているかのように聞こえた。
「シン、完全な平和なんてないんだ、そんなのはまやかしなんだ!」
もう距離を取れる状況ではないと感じたキラはライフルを捨て、両手にビームサーベルを抜き放ち、デスティニーに突撃をかける。
「それがアンタの信念なら――、俺に勝って証明してみせろ!」
デスティニーも剣を正中線に構えなおし、VLを最大展開した。
……次の交錯で、決まる。そう2人は直感していた。
「……行くよ、シン!」
「でやあああああああああっ!!」
瞬間、2機の、3本の剣が交錯した。
「くっ…!」
2本束ねたビームサーベルといえど、相手の刀を凌げないと悟ったキラは、寸前に構えたレールガンで手を打ち抜こうとした。しかし。
「なんだって……!?」
レールガンはデスティニーの横を掠めただけにとどまった。完全に慣性がつききった瞬間にシンはアロンダイトから手を離し、機体を横に流していたのだ。その手には何も握られてはいないが――
「もらった……!」
そうシンが言った瞬間、キラは自分の死を覚悟した。それでも瞬間的に腹部のビーム砲を発射していた。
「うわああああああああっ!」
数瞬後、爆酸した。――デスティニーの腕が。
そしてそれと同時に運命の位相は移り変わった。そのままの勢いで月面に叩きつけられるデスティニー。
「シン……君は……」
キラの顔には苦しみとも悲しみともとれる表情が浮かんでいた。あのタイミングで彼の掌部ビーム砲に間に合うはずが無かったのだ。
「行けよ……アンタの勝ちだ」
それだけシンは素っ気無く吐き捨てると、そのまま通信をシャットダウンした。
その言葉に返せる言葉も無いまま、キラはメサイアへと機体を走らせた。

 
 

357 名前:275 投稿日:2007/12/14(金) 16:34:44 ID:???
シンラスボスをなんとなく書いてみた。今は反省している。
 
自分のメインSSは進まないのに('A`)