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SEED-IF_94 ◆4x1/ER9Heo氏_第02話

Last-modified: 2008-01-22 (火) 14:04:13

GUNDAM SEED -褐色の破壊者- 第2話 -その名はバスター-

 

「お前……イザークだよな?」
そんなのは確かめるまでも無い。
イザーク・ジュール。
俺がまだヘリオポリスに来る前、プラントでの友人だ。
あの頃から何年も経ってるし、プラントと連合はとっくに会戦してるんだから、
兵士になっててもおかしくはないんだが。

 

その時、さっきキラが乗り込んだMSが起動を始めた。
「く……貴様に構っている暇は無いっ!」
イザークはすぐ傍の一機に乗り込むと即座に起動させようとした。
この場には3機のMSがあって、一機にはキラ、もう一機にはイザークが乗っている。
そしてこの場に残っているのは俺しかいない。
となれば?
「アレを俺に動かせってか」
俺は残った一機に乗り込んだ。

 

「こんなので、動かすなんて冗談にも程があるっての!」
インターフェイスが作業用のMSに比べて格段に複雑なくせにOSはてんで稚拙。
毒づきながらOSを修正していく。
各部インターフェイスと、この機体の性質、特性、機能を把握しながらOSの書き換え。
こんな時に自分がコーディネーターだって事を実感させられる。
まぁ、嫌ってワケではないんだが……

 

最初に起動したのはキラの乗った機体。
立ち上がると、暗灰色だった機体が赤、青、白の鮮やかなカラーリングに変わっていく。
どうやらアレがフェイズシフト装甲ってヤツらしい。
少し遅れて、イザークの機体が起動。
その機体は青と白色系の色に変わった。

 

始めに動いたのはキラの機体だったが、機体自体の操作に関しては、
イザークの方が習熟していたと見えて(なにしろ、中立コロニーに潜入してくる工兵だ)
イザークの機体の方が明らかに動きがいい。このままじゃイザークに逃げられてしまう。

 

ようやく自分もOSの修正が終わり起動する。
順に表示されていく文字。
「GA…T…えーと103…BU……バスター…」
さらに続けて表示されていく。
「ガン……ダ…ム……?」
バスターガンダム。それがこの機体の名。
「………行くぞ」
誰に言うでもなく呟く。
ゆっくりと立ち上がったバスターはホワイトベージュと暗緑色へ遷移した。

 

イザークの乗った機体は、これで用は済んだとばかりにさっさとこの工業区画から退避していく。
こっちは通信すらよくわからないまま、目の前を行くキラたちが乗り込んだ機体を、
何とか追いかけているといった状態。
そんな時に現れたザフトのMSジン。モノアイが不気味にこちらを見る。
考えるまでも無く、アイツを逃がそうという行動だろう。
このバスターも曲りなりにも戦闘用MSだ。
なにかすぐに使える兵装がないか、画面を切り替えて探す。
右腰部の350mmガンランチャー電磁レールガン。装弾なし、残弾もなし。
左腰部の94mm高エネルギー収束火線ライフル。ジェネレータの出力不足。
パッと見の主兵装はどちらも使用不可ときたもんだ。
残ってるのは……両肩の220mm径6連装ミサイルポッド。
右肩部のみ装弾済み。何でここだけ装弾済みなのかサッパリわからんが使えるものは使わせてもらう。
この辺は、言い方は悪いが高度なシミュレータの延長みたいな感じで。
弾幕に包まれるジン。しかし、流石にそれでトドメとは行かず、さらに迫ってくるジン。
正直、もう使用できる武器がない……というか、近接用の兵装がまったくないのはどうしたものか。
あとはこのフェイズシフト装甲とやらがどこまで堅いか頼み……

 

その時横合いから、視界いっぱいに広がる鮮やかなトリコロール。
次の瞬間、ジンは爆散していた。
結局、キラに最後を決められちまったな。
そう思った後に、周りを見回してみたが既にイザークの乗って機体は何処にもいなかった……

 
 
 

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