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Seed-Crayon_4-786_6

Last-modified: 2008-06-29 (日) 16:03:23

嵐を呼ぶ!春日部温泉旅行だゾ
1日目<その4>
 
 ―温泉が阿鼻叫喚の地獄と化す少し前―
 
~家族風呂に入っているみさえ、ひまわり、ステラ、ナタル、カガリ、タリア~
ひまわり「たーう」
カガリ 「いいか、ひまちゃん。私は男じゃなくれっきとした女なんだ、わかるだろ?」
ひまわり「たー?」
ナタル 「そうだぞ、いくらがさつで無鉄砲で男勝りで迷惑ばかりかけていても、
     女である事に変わりないんだ」
カガリ 「ちょ…ちょっと部長…」
ひまわり「たいあー?たいたい」(ステラに抱きつく)
ステラ 「ひまちゃんと…はいるの…はじめてだね…」
みさえ 「んー、食後の温泉も気持ちいいわねー」
 
助けてくれー…助けてーー
 
ステラ 「何か…聞こえた…」
??? 「ゲッ、ばれたか!?」
カガリ 「ああっ、あそこに双眼鏡が!このぉ!」(風呂桶を投げる)
 
ガンッ!
 
??? 「いてぇ!」
ナタル 「はっ、何だ貴様は!」
??? 「ばれたら仕方がねぇ、俺の名はノゾキマン、お前らを盗撮してやるノゾ!
     動いても騒いでも無駄ノゾよ…」
 
??? 「「待てーい!!」」
みさえ 「今度は何よ!?」
 
???1「遂に現れたな、盗撮怪人ノゾキマンめ!温泉を回り、女性の至福の一時を狙う破廉恥なやつめ!」
???2「我々が来たからにはここで成敗してくれる!」
 
ステラ 「あー…アクション仮面…」
タリア 「もう一人の仮面は誰なのかしら…雰囲気が誰かに似ているわね…?」
カガリ 「最近再登場したクルーゼ仮面ですよ、アクション仮面の仲間になったんです」
ナタル 「何故詳しいんだ?」
みさえ 「アクション仮面、早くその怪人を倒して!」
 
 
ノゾキマン  「食らえ、スチーム除去タイフーン!
2人     「うおおおー!」
ノゾキマン  「元は湯気を吹き飛ばす技だったが、研究によりパワーアップしてるノゾよ」
アクション仮面「恐ろしい風圧だ!……」
クルーゼ仮面 「く…これが助平根性というやつか…一つの恐るべき欲望だな…」
 
みさえ 「大変、2人ともやられるわ!」
タリア 「ここはみんなで応援しましょう!」
ナタル 「クルーゼ仮面、そんなことでは正義の味方になれないぞ!」
カガリ 「正義の味方が怪人一匹倒せなくてどうする!」
ステラ 「アクション仮面…クルーゼ仮面…がんばって!」
ひまわり「たい!たい!」
 
 
クルーゼ仮面 「みんなの声が聞こえる。実に体に心地よい。
        フッ……私はこういった声援が聞きたくて、
        正義の味方になったのかも知れんな」 ←下心があるわけじゃありません
アクション仮面「そう…こうやって応援してくれる者たちがいる限り…」
 
二人     「「私達は負けない!」」

クルーゼ仮面 「ドラグゥゥゥンシステムッ!!」
 
ズガガガガガ!
 
ノゾキマン  「お、俺の技が!……」
クルーゼ仮面 「これで何も出来まい!今だ、アクション仮面!」
アクション仮面「よし、アクションビィィィィィム!!
ノゾキマン  「ノゾーーーー!
 
チュドーーーーーン!!!
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
クルーゼ仮面 「やったなアクション仮面!」
アクション仮面「ああ、我々の連携とご婦人方の応援の勝利だ!ハッハッハッハッ…!」
クルーゼ仮面 「アッハッハッハッハッ、アーハッハッハッハッ!」
 
ステラ、ひま「はっはっはっはっ……!」
その他 (終わったら早く出て行ってもらえますか?……)
 


 
~男湯~ 
シン  「なんか、あちこちで悲鳴とか叫び声とかが聞こえてくるけど…
     ま、どうでもいいか。寝る前に一風呂浴びよ…」
 
ガラガラガラ…
 
アスラン「…おっ、シンももう一度風呂か?」
シン  「アスラン…あれ、そちらの人は?」
男   「温泉で湯治をしているただの観光客さ。遠慮せずにどうぞ」
シン  「は、はあ…それじゃ」
 
カッコーーーーン……
 
アスラン「……」
シン  「……」
アスラン「やっぱり、俺と2人だと話しにくいか?」
シン  「別にそんな事は…いや…そうかもしれない。だって俺とあんたは、かつて殺し合いをした間柄だからな」
アスラン「俺は、お前を殺そうと思った事なんて一度も無いよ」
シン  「……」
アスラン「シン、お前…納得していないだろ?あのオーブでの事を」
シン  「当たり前だろ!
     キラさんの事は憎んでないけど…気が付いたら何故か手を握っていて…泣いてしまって…
     自分だって、何がなにやら分からないのに、納得なんて出来るわけないじゃないか!」
アスラン「シン、お前は今まで何の為に戦ってきた?そしてこれからは何の為に、どういう風に戦うんだ?」
シン  「俺は…俺は大事な人達を守りたかったんだ…力があれば、力を手に入れれば守れると思った…
     でも、そうじゃないって分かって…今、俺は…俺は恐い。恐いんだ…!
アスラン「恐い…?」
シン  「今でも時々、夢に見るんだ…
     もし…もし、しんちゃんやシロ、ひろしさん、みさえさん…ひまちゃん。
     野原家のみんなが、俺の家族のように、俺の目の前で殺されたら…俺はもう一度戦うかもしれない。
     今度は守る為ではなく…全てを滅ぼす為に。
     そんな自分になりそうな俺自身が……俺は恐い!
     俺は戦うなんて事、もうしない方がいいのかも知れない…!」
アスラン「シン、それは…」
 
男   「そんな事をしたら、君はもっと自分を許せなくなるぞ?」
シン  「…え?」
 
男   「この世には絶対なんてものは無いんだ。正義でも悪でもね。
     だったら、その時その時に自分に出来る事を一生懸命にやるしかないじゃないか。
     それさえ放棄してしまったら…君は後で後悔するだけだぞ」
シン  「な、何を偉そうに!あんたは目の前で家族を殺された事がないから、そんな事が言えるんだ!」
男   「そうかもしれないね。でも…君は心の中ではもう分かっているはずだ。
     ただ、君は不器用だから、それを言葉に出来ないだけさ」
シン  「…!そ、そんな事は…」
男   「君のしてきた戦いは無駄じゃない。君は君の思うがままに戦えばいいのさ…
     戦うと言っても、色々な戦い方があるけどね」
シン  「す、好き勝手な事を言って…あ、あんた一体…」
男   「さて、僕はこれくらいで上がらせてもらうよ。後は自分で考えたまえ」
 
 湯から上がり出口に向かう男。彼が風呂から出るその一瞬、シンの目にはその後姿がアクション仮面に見えた。
 
シン  「ア、アクション仮面?!あの人が?…まさか!」
アスラン「まいったな…言いたかった事を全部言われてしまったよ。
     俺達とは戦いの年季が違いすぎるな。彼とは…」
シン  「アスランは知っていたのか?あの人がアクション仮面だって…」
アスラン「いや。ただ…彼を一目見た時から只者ではないとは感じていた。
     全身に刻まれた傷跡、何より瞳の奥に秘められた強い信念。
     俺はこの人に勝てないと思ったよ。
     力じゃなくてそれ以前の…根本的な何かが強いんだ。あの人は…」
シン  「根本的な…何か…分かる気がする。それが何なのかが、俺にも…」
アスラン「ふっきれたようだな、シン」
シン  「ああ!アクション仮面と…アスラン、あんたのおかげさ」
アスラン「そうか…じゃあ、アクション仮面に感謝する意味でアレをやるか?」
シン  「ああ…やるか!アスランと2人で!」
 
 
2人 「「ワ~ハッハッハッハッ、ワ~ハッハッハッハッハッ……」」
 
カコーン!!!
 
 突然隣の女湯から風呂桶が飛んできて、シンの頭に当たった。
 
ルナ  「うるさいわね!今何時だと思っているのよ!」
シン  「いてえ!…とほほ、俺にヒーローは無理なのかなあ…」
 
 
 ―シンとアスランがルナマリアの悲鳴を聞くのは、それからしはらくしての事だった―
 
 
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