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Seed-Crayon_6-321_2

Last-modified: 2008-07-08 (火) 19:00:50

キラ・ヤマトによろしく、だゾ
【後編】

 

 …そして、手術の日がやっていた。キラから事情を聞いたシン達も病院に駆けつけたのだが……

 
 

シン  「手術室のランプが点灯した!……ついに手術開始か」
しんのすけ「大丈夫かなあ・・・ねえシン兄ちゃん。あの子、助かるよね?」
シン  「う…ん。そ、それは……」
ラクス 「心配ないですわ。キラはやる時にはきっちりやり遂げる人、ですから」
ディアッカ「それにしても……イザークのヤツ、来ないな……あの子の事を聞いてあんなに気にかけていたのに……」

 

 ~その頃……神社では~

 

 ザバーッ!

 

イザーク「……おいこら、聞いてるのか神とやら!
     もし本当に神というのが居るのなら、あの子の命を救ってみせろ!
     代わりに俺の命をくれてやってもいい!
     頼むから……助けろ!

 

 ザバーッ!

 

ニコル 「イ、イザーク!何やっているんですか!
     いくら春とはいえ、ほとんど裸で水を被り続けるなんて……
     下手すると、風邪ひいちゃいますよ!?」
イザーク「ふん!風邪ぐらいで済むなら安いものだッ!俺の犯した過ちが、罪がそれで償えるというなら!」
アスラン「イザーク……お前、やはりあの事を……?」

 

イザーク「……俺が事の真相を知ったのは、終戦後のことだがな。
     だが!いくら戦争とはいえ、民間人を大量虐殺した俺の罪は今でも消えんのだ!
     俺はその罪を償わなければならん。
     しかし……今の俺には具体的に何もしてやれん。ならば、神頼みすることぐらいしか…俺には……」

 

アスラン「そうか。なら俺も…神頼みをしてみるか。1人より2人の方が願いを聞いてくれるかもしれん」
ニコル 「いえ、3人です。病院にはディアッカが行ってるから心配いらないでしょうし」

 

イザーク「貴様等……よしッ!気合いれていくぞ!
     旧ザラ隊、ファイアー!
アスラン、ニコル「ファイアー!

 

 ザッバアァァァァァン!!!

 

          *          *          *

 

キラ  「……汗」
看護婦 「はい(ふきふき)」
キラ  「レントゲンでは確かこの辺に破片が……あった!これより摘出に入ります」
看護婦 「先生……お気をつけて」

 

キラ  「うん。
     待っててね……今度は僕が、君の運命を打ち砕いてみせる!
     そして君は未来に向かって羽ばたくんだ……自由の翼で!
     その翼を今、僕が与えてあげる……!」

 

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

 

シン  「あ、ランプが消えた……手術が終わったんだ!ど、どうなった?」
ラクス 「キラ……」
しん  「キラ兄ちゃん!」

 

キラ  「……」
シン  「キラさん!ど、どうなったんですか?手術は……あの子はっ!」
キラ  「うん。それが……その」
ラクス 「キラ……ま、まさか!」

 
 

ディアッカ「失敗したのかよ、おい!
ひろし  「おいおいキラ君!そりゃあないだろう!
マユ   「うえ~ん!あの子が死んじゃったよ~~ッ!
フレイ  「あんた!相手が子供だからって本気で手術してなかったんでしょ!
アウル  「この人殺し!
スティング「外道ナンバー3!
サイ   「所詮、カメラ小僧か!ぺッ!
トール  「フリーダム野郎!
カガリ  「劣化アムロ!
ナタル  「業務上過失致死で逮捕する!
クルーゼ 「やはりあってはならない存在だったのだよ!君というヤツはッ!

 
 

キラ  「だあああああ!
     何で僕がそこまで、けちょんけちょんに言われなくちゃいけないんだあぁぁぁっ!
     成功したよ!
     あの子の頭に埋め込まれた破片、脳を傷つけずにきれいさっぱり摘出したッ!」
シン  「え……そ、それじゃあ…!」
キラ  「うまくいけば数日ぐらいで、意識を取り戻すはず……だよ」
しん  「おお~!やったあキラ兄ちゃん!」

 
 

クルーゼ「……ふっ。さすがはキラ・ヤマト。私が見込んだ男だけのことはある」
フレイ 「そうよそうよ!私、信じていたもの!キラならきっとやり遂げるって!」
サイ  「俺達の親友だしな!信頼していたぜキラ!」
カガリ 「優秀な弟を持って、姉として鼻が高いぞ?キラよくやった!」

 
 

キラ  「……今の数分間でみんなが僕をどう思ってるか、よ~く分かったよ……」

 

          *          *          *

 

 ……そして数日後。春日部病院の一室で……

 

ラクス 「まだ……目覚めないみたいですわね」
キラ  「そろそろ起きるよ。僕には分かる……ほら」

 

少女  「……ん……あ……ああ…」
ラクス 「キラ!今、この子が声を……!」

 

キラ  「うん。……おはよう」
少女  「……エル、だよ」
キラ  「え?」
エル  「名前。エルっていう、の」

 

キラ  「そうか。じゃあ……おはよう。エルちゃん」
エル  「おはよう……キラ、さん」

 

 ~さらにその翌日、野原家にて~

 

しん  「それで?その子、もう大丈夫なの?」
キラ  「いろいろ検査したけど、脳にはもう異常はないみたいだよ。後は体の方だね……
     なにせ2年間もべッドの上だったから、普通の生活を送れるまで気長にリハビリしないと」
シン  「じゃあ、まだしばらくは入院生活ってわけですか。大変だなエルちゃんも」
ひろし 「でも退院が決まったら、それはそれで大変だぞ?
     あの子、身内がいないんだろ?退院しても行く所がないんじゃ……」

 

ラクス 「え~~…そのこと、なんですけど……ねえキラ?」
キラ  「う、うん。ラクスとも相談したんだけど、あの子が退院したら……
     その、僕達が引き取ろうかなって思って……」
マユ  「ふえ?じゃあエルちゃん、キラさんとラクスさんの娘さんになっちゃうんですか?」
キラ  「む、娘ってそんな……マユちゃん!せめて妹ぐらいな感じで……」

 
 

アスラン「そうか。キラもとうとう子持ちになるのか……ま、色々苦労するだろうが頑張れよ♪」
キラ  「ア、アスラン!」
ムウ  「ふ…キラ。いつの間にか、俺とマリューを超えたな!」
キラ  「ムウさんも!そんな!な、何を言って……」
シン  「まあまあキラさん、妹でも娘でもあんまり変わりませんよ。俺が言うんだから、間違いないです」
しん  「そうそう。どっちも手がかかる事には変わりないし。」
ひろし 「うむ……確かに俺の経験から言っても、子供もきょうだいも実質あんまり違いはないな」
みさえ 「そうねえ。むさえがうちに居候している、今の状況を見ると……やっぱり、ねえ……」
むさえ 「姉ちゃん、それどういう意味バイ?」

 
 

キラ  「う~ん・・・みんなはああ言ってるけど……どうなんだろう。そういうもの、なのかなあ?」
ラクス 「わたくしはどっちでも構いませんけど?
     マルキオ様の孤児院で、そういう子供達とずっと生活してきましたし」
キラ  「そうだな……子供、か。考えておくかな?」

 

シン  (なんか容易に想像できる気がするな。
     暴走するキラさん、それにつっこむラクスさん、無邪気にキラさんについて行くエルちゃん……
     2人の変な影響を受けなきゃいいけど)
しん  「ま、なんとかなるって♪エルちゃんはマユちゃんとひまの、いい友達になれるとは思うゾ」
シン  「まあ……それだけが、ただ一つの救いかもな」

 
 

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